福島原発の事故を食い止める努力1 福島原子力発電所の構造 | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい
Fukushima Nuclear Accident – a simple and accurate explanation
(オリジナルはWhy I am not worried about Japan’s nuclear reactors.
においてMIT(マサチューセッツ工科大学)技術者である
Dr. Josef Oehmenによる
分かりやすい解説が紹介されていたので、
以下に転記します。

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私は3月12日に日本で起こっているいくつかのトラブル
──日本の原子炉の安全性──に関して心の平穏を与えるために、
この文章を書いている。


率直に言って状況は深刻だが、コントロール下にある。
そしてこの文章は長い。

しかし、この文章を読むことによってこの惑星に
一緒に住むあらゆるジャーナリストよりも原子力発電所について詳しくなるだろう。



今までそしてこれからも深刻な放射能物質の漏洩は決して起こらない。



深刻なという意味は長距離フライトや自然放射能レベルが高い
特定の地域で栽培された麦で作られたビールを飲むときに受けることになる
放射能レベルという意味だ。



私は地震後のこの事故に関する全てのニュースに目を通した。
正確で誤りのないレポートはただの一つも無かった。

日本の危機報道における弱点でもある。

誤りが含まれるので、私は偏った反原発記事を参照しない
──これはこの頃非常によくあることだ。


誤りの中には、
物理学や自然法則に関するあからさまな誤り、
原子炉が建築され運用される方法に関する基礎的・
基本的理解の明らかな不足による事実の重大な誤認も含まれる。


私は各パラグラフに誤りが含まれるCNNの3ページのレポートを読んだことがある。


なにが起こっているかを見る前にまずいくつかの基礎を説明しよう。



子供が育つパパの言葉



福島原子力発電所の構造


福島原子力発電所は沸騰水型原子炉(BWR)と呼ばれる。
沸騰水型原子炉は圧力釜に似ている。

核燃料は水を温め、水が沸騰し蒸気を作り、
蒸気がタービンを回し、電気を作る。


蒸気は冷却され、水に戻され、
水は再度核燃料により加熱される。
圧力釜はだいたい250℃で動作する。


核燃料は酸化ウランである。
酸化ウランは約3000℃の高い融点を持つセラミックだ。


燃料はペレット
(レゴブロックサイズの小さなシリンダを想像すると良い)
に成形される。


これらのペレットは2200℃の融点を持つ
ジルコニウムで作られた長いチューブの中に挿入され、
固く密閉される。


こうして組み立てられたものが燃料棒(fuel rod)と呼ばれる。
燃料棒はまとめられ燃料集合体にされる。


多くの燃料集合体が原子炉の中に配置される。
全ての燃料集合体をまとめて炉心(the core)となる。


ジルコニウムのケースが第一の格納容器だ。
これは放射能燃料を外界から遮断する。


炉心は圧力容器(pressure vessels)の中に配置される。
これは先に述べた圧力釜だ。
圧力容器は第二の格納容器である。


これは釜の頑丈な部分の一つであり、
数百℃の炉心が安全に格納されるように設計されている。
これはいくつかの点で冷却を回復させるシナリオに関連する。


原子炉の全体のハードウェア──圧力容器と全ての
パイプ、ポンプ、冷却(水)蓄積は、第三の格納容器に格納されている。


第三の格納容器は分厚い鋼鉄で完全に密閉されている。
第三の格納容器はただひとつの目的のために設計され製造されている。
完全な炉心溶融を無期限に封じ込めるためだ。


この目的のために、大きく厚いコンクリート製のたらいが
圧力容器(第二の格納容器)の下に成形され、
第三の格納容器の中は全て黒鉛で満たされる。
これがいわゆるコアキャッチャ(core catcher)だ。


もし炉心が溶融し圧力容器が爆発(最終的には融ける)したとしても、
コアキャッチャが溶け出した燃料や他のすべてのものを捕える。
このように核燃料が散開することで冷却されるのだ。

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