「お前の為を思って言ってるんだぞ」
よく親はこの言葉を口にします。
親に限らず会社でも上司が部下や後輩にいいます。
「何度言ったらわかるんだ!」
と怒鳴ったあと、
「お前の為を思って言っているんだぞ」
と続きます。
でも本当に相手の事を思って言っているのでしょうか?
子供が入院し、親が毎日見舞いに行きました。
周りは「いい親だね」と言います。
でも子供のほうは、有難いけど毎日こられても重荷に感じるだけなので、
「毎日じゃなくてたまにでいいよ」といいました。
すると親は怒りだしました。
「お前のためを思って毎日見舞いにきてやっているんだぞ。なんだその口の聞き方は」
近所で引っ越しがあったので手伝いにいくと、
しばらくして、「もういいですよ、わざわざ手伝ってもらって、ありがとうございました」と言われました。
その時、「あなたの為を思って手伝いにきているんですよ、何ですかその言い方は」
と怒鳴ったとします。
相手はどう感じるでしょうか?
迷惑なだけです。
大抵の人は「あっ、もういいですか、それじゃどうも」と言って家に戻ります。
営業マンが外まわりで、ある家で商品の説明始めると、
しばらくして、「いりません、帰ってください」といわれました。
その時、その営業マンは「あなたの為を思って言っているんですよ。何で買わないんですか?」
と怒鳴ったとします。
相手はどう感じるでしょうか?
押し売りしても相手は喜びません。迷惑なだけです。
大抵の営業マンは「わかりました」と言って退散するでしょう。
親は子供に言います。
「お前の為を思って言っているんだぞ」と。
しかし、子供は迷惑と感じているのです。
また、子供が「こうしてほしい」と訴えてきます。
すると親は「忙しいからあとにして」と相手にしません。
相手がしてほしいこと、
自分がしてもらってうれしいと思うことを人にもする。
これが人の事を思ってする言動です。
逆に人から迷惑だといわれた事、自分が嫌だと感じる事は人にしない。
これが人の事を思ってする言動です。
親が子供に言う
「お前の為を思って言っているんだぞ」とは偽りなのです。
一人の社会人として接してください。
相手がしてほしいこと、
自分がしてもらってうれしいと思うことを人にもする。
逆に人から迷惑だといわれた事、自分が嫌だと感じる事は人にしない。
子供にもこのような態度で接する事ができたら、親子関係はうまくいきます。
ヒプノセラピー/潜在意識への扉

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