子育て20 泣きたい時は思いっきり泣きなさい | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい
 小学校低学年位までの子供の情緒というものは、まだ十分に発達していません。親や先生から叱られると、子供の心は情緒不安定になり、思わず泣き出してしまう。泣くことで子供の情緒は安定するのです。また、中学生や高校生となると、親や先生から叱られたからといって、泣き出すような子供はいなくなる。これは情緒を安定させる心の装置が発達しているからです。まだ、情緒が未発達の子供に対して、親は、「泣くのをやめなさい」「泣くのを我慢しなさい」と言わないほうがいいです。
 たまに、泣いている子供に対して母親が「もういい加減に泣くのをやめなさい」「もう○○才なんだから一々泣かない、我慢しなさい」と怒鳴っている光景をみかけます。子供は、一度母親から叱られて、ショックのあまり泣いているのです。子供の心はまだ、情緒を安定させる装置が十分に発達していません。だから、泣くことで情緒を安定させているのです。そのときに、母親から追い討ちをかけるように「泣くのをやめなさい」と叱られてしまったら、子供はどのような方法で情緒を安定させればいいのでしょうか?暴れることで情緒が安定するでしょうか?暴れられる子供はそれでいいかもしれない。だが、暴れられない子供の場合はどうなるか。普段、母親の言いつけを守るいい子ほど、このようなときに、暴れることができず、泣くことで情緒を安定させることもできない。そして、潜在意識に「しこり」として残ってしまうのです。この潜在意識に一度インプットされた「しこり」は、子供が成長するに従い「キレ」やすい人間となって表面に現れてくるのです。
 「キレル」子供はいろいろな場面で問題となる。頭が「キレル」のなら問題ありません。問題となるすぐ「キレル」子供というのは、ちょっとした事ですぐ情緒が不安定となり暴力的な態度をとります。時々、ニュース沙汰となるような事件を引き起こす子供は、情緒を安定させることができないまま育ったのです。
 なぜ、子供は情緒を安定することができず、信じられないような暴力的な行動をとってしまうのでしょうか? それは、まだ、情緒を安定する装置が未発達の時期に、唯一情緒を安定させる方法である「泣くこと」を抑制されて育ったからです。
 大人は、なにか心にストレスがかかっても一々その都度泣いたりしません。一時的に憂鬱感はもつでしょう。そして、人に愚痴を言うことで発散する人や、酒で憂さ晴らしする人もいます。人によっては、夜ベッドで枕を涙で濡らす人もいるかもしれません。ですが、会社の上司や学校の先生から叱られたり、お客さんから苦情を言われた瞬間に、泣き出すような大人はあまりいません。それは、情緒を安定させる装置が発達しているからです。
 ただし、大人でも瞬間的に反応して泣くことがあります。それは映画をみたり、スポーツを見て感動した瞬間です。これは、情緒の安定とはまた別の機能です。
また、子供は特に叱られたわけでもないのに泣いてしまうことがあります。それは、なにか怖い思いをしたとか、不安になったときや淋しくなったときです。母親がいなくて淋しくなり、泣いてしまうこともあります。また、夕方疲れて寝てしまい、夜起きたときに泣いてしまうこともあります。これは、不安感や淋しさ、あるいは怖い夢をみたからといったことが原因です。
 情緒を安定させる機能が未発達の子供に対し、親は「泣くのをやめなさい」「我慢しなさい」といわないほうがいいです。もし、親が子供に「泣くこと」を抑制するのであれば、その子供は「キレ」やすくなり、ちょっとした事で暴力的な態度をとるような人間になってしまいます。体が親より大きく体力も有り余っているティーンエイジャーが、親に対して「キレ」て暴力的な態度をとってきたら、とても対抗することはできません。親は、子供が泣きたいときには、想いっきり泣かせてあげてください。

ヒプノセラピー/潜在意識への扉

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