しかし、生まれたときから衣食住には困ったことがなく、おなかがすけば、親が何か作ってくれるというようなぬくぬく生活をして育った子供は、リアルなハングリー精神やサバイバル精神が身につかずに大人になってしまいます。
親が子供の行動に対して過剰に心配し、危険な行動を取らせないようにと過剰な働きかけをする必要はありません。
自分で考え行動をし、その結果、何か失敗した、あるいは人からだまされた、といった経験をしたとします。その経験は、その人がリアルに生きるための貴重な学習となります。しかし、親が過剰に子供の行動に対して心配して、事前に危ない経験をさせないようにと、働きかけをすると、その人がリアルに生きるための貴重な学習ができないまま、成長していってしまうのです。
例えば登山をしていて遭難したとします。気象状況の変化に敏感になります。また、限られた食料で生きていかなくてはなりません。おなかが空いたから何か食べたい、とか言っていられません。このご飯まずいといって残すこともできません。生きていく為に、まずくても食べなくてはいけないのです。
自分は大学生の時に山岳部に所属していました。冬山に登るような本格的なものでした。遭難しかかった経験もしました。実際、先輩が遭難して捜索したが、発見されたときにはすでに、凍死していたという経験もしました。
このような経験をすると、いやでも生きて行くためのサバイバル精神が芽生えてきます。また、リアルに生きていくための貴重な学習ができます。(だからといって、わざわざ遭難するようなことはしないでください。)
兄弟姉妹がいる場合、兄弟姉妹同士で喧嘩をするのは自然な行動です。その経験は、リアルに大人社会を生きていくための貴重な学習となります。それを、親が「喧嘩をしてはいけません。仲良くしなさい」と子供に言い続けてしまうとその子供はどうなるでしょうか?大人社会でコミュニケーションがあまり得意でない人になってしまいます。
また、大学生がアルバイトをみつけました。しかし、親が「重たい荷物を運ぶような仕事は危ないからやめなさい」といいました。
人によりますが、体を鍛える為にわざわざ重たいバーベルを何度も持ち上げたりしてトレーニングする人がいます。肉体労働は給料をもらってなおかつ、筋肉トレーニングもできるのです。腰をいためないように荷物を持ち運ぶトレーニングもできます。親は子供のトレーニングの機会を奪う必要ありません。
20歳の頃、車の運転をする仕事をしました。親は「危ないからやめなさい」と反対しました。
自動車免許をとっても、全く車の運転をしないペーパードライバーがいます。その人は、運転経験がない為、たまに、車の運転をするとき、危険なドライバーとなります。しかし、常日頃から運転をしていると、経験値が蓄積されていきます。
あなたは、ペーパードライバーと経験値が多いドライバーの、どちらが危ないと思いますか?
危ないからと言って子供に何もさせないと、何の経験もない人間になってしまうのです。
子供に過剰な心配はご無用です。親がなくても子は育つのです。放っておけばいい。子供の行動は子供自身が考え判断して決めるのです。子供の自主性にまかせるべきです。危険な経験をして始めてリアルに生きていくための貴重な学習を積むのです。
また、親が危険な行動を取らせないように働きかけをする必要ありません。そんなことをいつまでも続けていたら、子供の心には劣等感が植え付けられてしまうだけです。そして、子供はリアルに現実社会に生きている実感が持てなくなってしまいます。リストカットをして血が流れるのをみて、初めて自分が生きているのを実感するという異常な心になってしまうでしょう。親が子供に危険なことをさせないように過剰に心配する必要ありません。
ヒプノセラピー/潜在意識への扉
あなたについてる事が津波のように押し寄せますように

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