40 子供に家業を継がせたい親
医者の家庭に生まれた人がいます。子供のころから将来は、医者になることが義務づけられていました。彼は医者には向いていないと感じていました。だけど、しかたなく国家資格を取り、しかたなく医者として仕事します。あなたは、そのような医者に診察してもらいたいと思いますか?
これは、弁護士や学校の先生など、さまざまな職業にあてはまります。親が○○をやっていたから、しかたなく自分も同じ職業で働いているのです。決して、本人の意思ではなく、しかたなくです。これでは、本人も不幸ですが、その人のクライアントも不幸です。
世の中は数えきれないほどの職種があります。何も親がやっていた職業と同じ仕事をする必要はありません。本人が希望するのであれば構いませんが、親が期待するのはやめたほうがいいです。
「そんな事は百も承知である。でも、親と同じ職業に就いてほしいという気持ちはあきらめきれない」と感じる人は多いでしょう。
では、どのようにしたら親の期待どおりに同じ職業についてくれるのでしょうか?
全く子供が興味を示さない場合はあきらめるしかありません。しかし、一度子供が同じ職業をめざそうと思った時は、可能性あります。親は、子供に一切干渉しないことです。それが資格を必要とする職業の場合は、なおさらです。試験に合格するまで圧力をかけず、また、試験結果を気にしないことです。もし、なかなか合格しないとき、親はいらいらするかもしれません。でも、だからといって圧力かけないことです。不合格の結果を聞いても、がっくり肩を落として落ち込まない事です。もし、不合格の結果を聞くたびにがっくり肩を落として「そうか」と深いため息をついてしまうと、子供はコンプレックスを感じてしまいます。
次に、ある程度期間が過ぎたら「もうやめたら?」と子供に言ってみる事です。親の本心と逆のことをあえて言うのです。なぜ、こんなことを言うのかというと、子供の反発心を刺激するからです。言う時期は資格の種類によりますが2、3年たったころがいいでしょう。子供は既に親と同じ資格を取ると決めています。資格試験になかなか合格しない場合、その後のモチベーションが維持されます。
逆に「まだ合格しないのか!」といってしまったらどうなるでしょうか?子供のモチベーションは下がってしまいます。親から与えられた義務となってしまいます。そして、恐らくあきらめてしまうでしょう。せっかく、子供が親と同じ職業を目指そうと言ってくれたのです。あとは、圧力をかけないことです。そして、時期をみて「もうやめたら?」と言ってみるのです。それだけで、子供は何とか親と同じ資格をとろうと努力します。
親が、子供の描いた目標に対して過剰な期待をしないほうがいいです。子供の意思に任せ、子供自身がその目標を達成したいという感情を尊重してあげるべきです。親が、あれこれ口をはさんでしまったのならば、その目標は親が与えたノルマとなってしまいます。そして、目標達成の可能性も低くなってしまいます。あきらめずに続けるのも、また、違う道に進むのも子供の意思に任せるべきです。結局、そのほうが、目標達成の可能性は高まり、子供も親も幸せになるのです。
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ヒプノセラピー/潜在意識への扉