市ヶ谷物語 -9ページ目

執行役員就任から1年(1)課題だらけだから面白い

少し遅くなりましたが、本当に2012年上半期お疲れさまでした。

先週あたりから達成会、解散会、キックオフ会などなど、
大規模な社内の飲み会が多くなってきました。

そして、僕にとっては、執行役員になってからちょうど1年。あっという間にすぎてしまい、振り返る暇もありませんでしたが、ちょうどいい機会なので振り返り、これからの1年を考えたいと思います。長くなりそうなので、数回に分けて書きたいと思います。

まず、ちょうど一年前。

2010年に名古屋→出向という約4年の旅から帰り、PCメディアの担当になった僕はアドテクの凄まじい市場拡大の波の中にいました。主力商品の急速なシュリンクと各社から立ち上がる様々なプロダクトの狭間でホントに数字に悩んでいましたね。騒げど騒げど、なにしろ数字が稼げない(涙)。目の前にある課題と未来とのバランスが取れなかったんです。

今思えば笑い話ですが、早い話、「え?アドネットワーク?怪しいなあ。効果あわないでしょ」まあそんな反応です。「アドネットワーク虎の巻」なんて資料を作って、ずいぶん顧客を回りました。

それがちょうど1年ちょっと前くらい(10年4月にオプトに戻ってからちょうど1年弱です)から、手応えに変わり始めました。市場拡大のインパクトが大きくなってきたんですね。下落する主力商品と勃興する新商品のバランスが良くなってきて、ああ、あと少しで業績にインパクトが出せるレベルになるぞ、そんな印象でした。

そんなときに、社長から
「7月から執行役員よろしくね。PCはもちろん、モバイルもSEMもプロダクト全部頼む」
えー、、、結構いい感じになってきたのになあ、、、でもまだやりきってないのに、、、

とはいえ、領域が広がるのは純粋に嬉しかったです。すぐに切り替えて、モバイルとリスティングの数字を見始めました。それが1年と少し前の話です。

そこで直面したのは、まず、ガラケーの売上シュリンク。またシュリンクか、、、まあでももう慣れっこです。さあ来いと言う感じでしょうかwガラケーはもうずいぶん前からスマホ時代になると言われていたので、こちらは結構冷静に受け止められました。解決するための打ち手イメージがすぐわいたんです。

それよりも根が深いなと思っていたのが、SEM事業のリソース問題。売上自体が減ると言う事はなかったんですが、慢性的な長時間労働が続き、新規案件の受け入れをコントロールしなければならないほど、機会損失が結構あるなあと感じました。かといって、単純に人員を増やすのでは生産性が悪く、利益率が悪くなってしまうため、結構悩みました。

悩みながら新組織の構想もほぼ固まり、役員会での説明も終わり、うーん、と後味の悪い感じを残しながらいたところ、突然中堅メンバーから会議室に呼び出され、提案がありました。

「八田さん、こんな部を作らせてください」

多分やるか、やらないか、悩んだ時間は1秒くらいだったと思います。直感的にイケルと思いました。

(2)に続く。。。