市ヶ谷物語 -8ページ目

積読日記 天才数学者の謎と中学受験

何度も書いているので、耳にタコ、ではなく、目にタコができる話だと思いますが、
読書は必ず違うジャンルを同時に読み進めるのがセレンディピティを誘発する肝要です。

このお盆はお休みを頂いていましたので、ビジネスから完全に離れました。

まず、一冊目。

中学受験で子供と遊ぼう


うちの子は4歳(もうすぐ5歳)と1歳。受験なんて早すぎる。。。と思われるでしょう。親バカと笑ってもらいましょう。でもですね、子供の将来に150%備えたいじゃないですか。早すぎても死にませんし、マイナスな事は一つもないと思います。もちろん、子供が受験なんてしなくないって言うかもしれません。そのときはまたそのとき考えましょう。だとしても、予習は早すぎるにこしたことはないでしょう。親にも心構えが必要です。

ちなみに中学受験は首都圏では3人に1人、全体でも5人に1人がするそうです。さらに、対策を始める(塾に通う、家庭教師をつける、など)時期は最も多い回答は小学3年生の10月以降の約2割です。一般的には4年生~5年生というのが最も多いようです。(アンケートはコチラ http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/edd4181765d0aeb9dbaf8c693c041cb1/page/2/ )

中学受験をする理由はもちろん難関大学に受かる事、と想像しそうですが、実は、公立中学の教育に信用がおけないから、というのが一番多いそうです。

自分の子供の頃は、中学受験は一般的ではなかったです。公立はたしかに生徒は地域だけが理由で選ばれますし、先生も選べません。まあ、友達も先生も色んな人がいましたよねw。それに比べて私立は・・・と言われれば確かに、と思う事も多いです。

とはいえ、デメリットも多そうですし、今の時期から悩んでおけば、子供がいざその年齢になったときにバタバタしなくて済むなあと思ってます。

「地方の公立高校を卒業していわゆる一流大学を卒業した親が一番いけないんです」

よく聞きます。このフレーズ。こういう人がこの本を一番読んだ方がいいそうですよ。

この本を読みたいと思った理由は、父親が子供の受験を通してむしろコミュニケーションが増えた、と言うところ。受験のデメリットとして、小学生の子供は親と遊びたい最後の頃だと思いますが、その時期に勉強ばかりで遊べなくなってしまう(コミュニケーションがとりにくくなる)ことも大きいように思います。それを乗り越えたところが凄い。

もう一つ、中学受験は母親の受験とも言われます。そこに父親が参画出来るところ。
序文に書いてあります。

ぼくの究極の趣味は、息子の「中学受験」だった。塾選びはゴルフクラブ選び 学校説明会の志望校選びは家族旅行の楽しさ 親子での難問解決はサークル活動

うーん。うなりますよ。

まあ、どんなもんか色々読んでみましょう。

なぜ男女別学は子供をのばすのか。


名門中学 最高の授業


男子校という選択




いずれも既出ですが、予習を始めたい方はどうぞ。

僕の周りは幼稚園くらいの子供を持つ親が一番多い気がします。早すぎるのか、後悔しないために悩みまくるのか。そんな皆さん、どうでしょうか?


そして、2テーマ目。こっちもアツい。
NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影






なんでこれを手に取ったのか全く覚えていません。
多分、現実から逃げたかったのかもw

いずれにしても1ページ目から一瞬でハマりました。

「ポアンカレ予想」

数学を専門にしている人なら知っているんですかね?
ロシアの天才数学者が100年答えのでなかった世紀の難問を証明した、と。

内容はそれくらいしか分かりませんが、とにかくスケールがデカい。

ちなみに、ポアンカレ予想というのは、(意味不明を承知で、でもこの意味不明さが知的好奇心をかき立てる)
「単連結な2次元閉多様体においては、どのような輪であっても引き絞れば回収できるようであれば、その表面(表皮部分)は2次元球面に同相である。」

どうだ!全く意味不明でしょう。

これを分かりやすく説明すると、

「数学的に厳密ではないが、たとえて言えば、宇宙の中の任意の一点から長いロープを結んだロケットが宇宙を一周して戻ってきて、ロープの両端を引っ張ってロープを全て回収できた場合、宇宙の形は概ね球体(ドーナツ型のような穴のある形、ではない)と言えるのか、という問題である。」

さて、これを「だから何?」とか言ってはいけません。全て終わってしまいます。
「うおー、マジかよ(でも何がすごいのかな・・・?)」と単純に興奮しなければなりません。

とにかく、これを証明した人がいて、そのひとがまた、謎に包まれていて、過去数百人の天才数学者が挑んでは破れて。。。というストーリーがまた面白いんです。

これを読んでさらに深く知りたくなってしまったので、早速アマゾンのレコメンドエンジンに薦められるまま、これも買ってしまいました。
フェルマーの最終定理



ポアンカレ予想~世紀の謎をかけた数学者、解き明かした数学者



まだ届いてませんが、ドキドキしています。

充実した夏休み。

さあ、ビジネスに戻ろう。