季語短歌24-7-8 | ひろちん。のエスキス

ひろちん。のエスキス

廣珍堂と同じひと

  先週 X(旧Twitter)で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。

 1,  = 祇園祭(ぎおんまつり) =

 テレビには今年の稚児の子の立ちて祇園祭の熱を放射す 


 2, = 梅雨の星(つゆのほし) =

 あんぱんの臍に入りし梅雨の星咀嚼のたびに雨へと変はる 


 3, = 山開(やまびらき) =

 バス停にシニア世代の夫婦らがダブルデートよねと山開き 


 4, = 心太(ところてん) =

 渦のごとガラスの器に心太はやく食べやう水となりさう 


 5, = 夏期手当(かきてあて)・夏のボーナス =

 職場の子、夏のボーナスでフィジーヘ、行く顔ぶれに、ひとり余るぞ 


 6, = サラダ記念日(さらだきねんび) =

 教科書のサラダ記念日読む声が光る君へとつながるところ 


 7, = 七夕(たなばた) =

 七夕の逢瀬を渡る流れ星織姫側で眩しく破裂 



・七夕は本当は初秋の季語です。旧暦では8月10日が七夕。