季語短歌24-7-1 | ひろちん。のエスキス

ひろちん。のエスキス

廣珍堂と同じひと

  先週 X(旧Twitter)で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。

 1,  = 五月雨(さみだれ) =

 五月雨を受くる重機の鉄の音、斜面工事の現場は休み 


 2, = 鮎(あゆ) =

 川床に鮎の塩焼き食むひとは川底の音(ね)に箸を止めたり 


 3, = 五月闇(さつきやみ) =

 寝苦しき五月闇にも冷蔵庫まぶしく包むビールとプリン 


 4, = 蜜豆(みつまめ) =

 蜜豆を明るい場所で食べたくてコンビニで買う、前は鴨川 


 5, = 黴(かび) =

 青色の黴のチーズに出会った日「はじめてなの?」とささやく声が 


 6, = 梅雨の月(つゆのつき) =

 トレンドの水着を照らす梅雨の月物干し台はランウェイへと 


 7, = 出水(でみず) =

 ふるふるとライブカメラを揺らしつつ遊びし夢を流して出水