武産合氣道 大和/宮城野合氣修練道場 稽古日誌 -3ページ目
合気道潜竜会の松坂先生による指導。
ガッチリと身体を固めて、堪えている人を崩す技法を稽古。
私が稽古してきた合気道とは違うけれども、これはこれで面白い。
のんぶと二人で「これはこうすればできるよ」「なるほど~、そう言ってもらえれば腑に落ちますね」と稽古した。
普段稽古している合気道の技や動きで説明することができたら、もっと伝わったんじゃないかな。
宮城野大掃除の後に行った、体術の演武。
あれからもう一年経ったか・・・。
・体の変更
・諸手取り呼吸法
・片手取り四方投げ
・坐り技呼吸法
16歳の高校生男子と稽古。
この男子は合気道を4月から始めたばかり。
線も細く、ヒョロッとしている。
だが爆発力を秘めた男である。
最初はゆっくりと技をかけ、徐々に厳しく、最後は速く。
速く技をかけられるようになった所で
「ぶん投げろ!」
と言うと、容赦なく私を投げに来る。
それに合わせて、宙を舞う私。
大人をぶん投げたのがよほど気持ちよかったのか、満面の笑み。
いい顔だ。
兄弟子は仙台市武道館の合気道師範で、この男子を普段指導している。
その兄弟子に来てもらい、男子の投げを見てもらう。
再び投げる男子。
再び宙を舞う私。
「おおーっ」「すごーい」と歓声が上がる。
兄弟子や周囲の人たちに褒められて、会心のドヤ顔を見せてくれる。
これですよ。
気持ちのいい稽古。
これが私の目指す合気道って奴です。
四方投げ。
爆発力を秘めた高校生男子に私が投げられた技がコレ。
・柔軟体操
・杖6の素振り
・杖31の素振り
武器技の稽古は、いつも準備運動は行わないのだが、身体の硬い子ばかりなので(私も含めてだが)、柔軟体操を取り入れることとした。
立った状態でヒザを伸ばし、前屈する。
指先が地面につくかどうか。
それ以上曲げると、ヒザの裏側が痛い。
正座した状態で両足を開き、お尻を地面に落とす。
その状態で後ろに倒れて深呼吸。
片膝を曲げた状態で、片足ずつ前屈。
それができたら、両足を伸ばして前屈。
開脚して左右に前屈。
それを何度か繰り返したら、真ん中に前屈。
両足の裏どうしをくっつけて、ヒザを地面に付ける。
そのまま前屈。
一通りやり終えてから、立位体前屈を行うと、今度は指先が余裕で地面に届く。
子供達から歓声が挙がる。
さらに股関節の柔軟体操、背骨の柔軟体操を行ってから稽古開始。
心なしか、武器の操作もスムーズになっている。
柔軟体操、いいかもね。
剣基本素振り。
剣の素振りをちゃんと行うと、色んな事が学べる。
・半身
・腰
・ヘソの向き
・掴み方
・小指、薬指
・人差し指の付け根
・手の内
・柄頭
・剣先
・ヘソの高さで水平
ちょっと考えただけで、こんなに出てくる。
合気道としてこれを教えないのは、本当に勿体無いと思う。
・体の変更、氣の流れ
・諸手取り呼吸法
・片手取り 四方投げ 表、裏
・坐り技呼吸法
学生二人が私のもとへやってくる。
50周年も終わったことだし、
優しい鈴木先輩はもうおしまい。
ニコリともせず学生をぶん投げる。
学生の顔から笑顔が消える。
私が学生時代に、師匠と稽古したように稽古する。
怖い。厳しい。辛い。苦しい。痛い。
でも楽しい。
そんな稽古ができたかなと思う。
四方投げ。
相手の手首を掴む際、呼吸を効かせて掴むと良い。
・体の変更
・諸手取り呼吸法
・片手取り 一教 表
・片手取り 四方投げ 表
・坐り技呼吸法
本日のお相手は、体格のいい高校生と、故障を抱える年配の女性。
ある意味、落差が大きい組み合わせである。
そんな相手でも、いかに上手に稽古を楽しんで、いかに楽しませられるかが腕の見せどころ。
体格のいい高校生に対しては、最初はゆっくり、徐々に厳しく。
年配の女性に対しては、緩やかに掴んで技をかける。ただしあまり緩いと後頭部から落ちてしまうので、後頭部を支えつつ投げる。
感心したのは、高校生の態度。
厳しくしたり、痛くしたりせず、年配の女性に対しても必要な配慮を行っていた。
そういう高校生を育てている兄弟子。
私は尊敬している。
一教。
押さえ技の基本である。
片手取りなら片手を、胸取りなら胸を、上手に使っている点に注目して欲しい。
・杖6の素振り
・組杖の2
・膝行相撲
・かかり稽古
寒い。
仙台は雪がチラつくようになった。
山から飛んできた雪だから、積もる事はないけれども。
東日本大震災から2年8ヶ月。
雪が降ると「あの時も雪だった・・・寒かったよな・・・」と思い出す。
子供達の参加も少ないので、後半は畳の上で遊びながらの稽古。
膝行しながらのお相撲。
体格差もあるから、子供たちはだれも私を倒せない。
片手を封じても倒せない。両手を封じても倒せない。
それでも子供たちは楽しそうにかかってくる。
いつのまにか体も温まる。
最後はかかり稽古。
両肩を掴みに来る相手を、次々にさばいて投げ飛ばす。
下がると危険。
前に出ると楽。
周りを囲まれているから、四方八方に気を配る訓練にもなる。
子供達が、本当に楽しそうに笑う。
今まであまり笑顔を見せなかった子が、本当に楽しそうに笑ってくれた。
楽しそうに笑っている子供というのは、本当にカワイイですね。
その笑顔に接する事ができる私は、幸せモノなんです。
片手遠間打ち。
杖の長さと、腕の長さを存分に使って、遠くの相手を打つ。
もし近間に入ってこられたら、体をさばいて近間で突く事もできる。
・剣5の合わせ
・組太刀の1
50周年演武会も無事終了し、最初の稽古となったのだが・・・人数が少ない・・・。
3年生は就活が本格化するし、実験や講義も重なることから、しょうがないのではあるが・・・。
だがバッドニュースという訳ではない。
人数が少なければ、武器技になるのである。
世界の柴田先生、斎藤先生が認めた柴田先生から武器技を学べるのだから、本日稽古に来た学生は幸せなのである。
剣一本で全身を守る。
相手の打ち込みを自分の剣で弾きつつ、
自分の打ち込みを相手に決める。
受けた剣、胸を刺す。
今稽古している事が、実は大変高度で、大変価値のある事だと気づくのは、果たして何年後かな?
組杖。
腰と呼吸力を養成するには剣が一番だが、私は杖が好き。
突く、打つ、払う、投げる、色々学べるからである。
・体の変更
・諸手取り呼吸法
・片手取り 一教 表
・片手取り 四方投げ 表
・坐り技呼吸法
稽古開始。
黒帯が前列にズラッと並び、
その後ろに白帯が並ぶ。
高段者が右に並ぶ。
私はたいがい一番右。
先生が一番前で「正面に礼」を行う。
皆それにならう。
先生が受けを指名し、最初の技を見せる。
技の説明を行った後、「どうぞ~」と言う。
白帯がダッシュで前列の黒帯の前に陣取り、
「お願いします!」と言う。
通称「お願いダッシュ」である。
本日は大学生の女の子が来てくれた。
体も小さく、折れてしまいそうな位細い。
明らかに緊張している。
目を合わせようとしない。
普段私が相手をバシバシ投げているのを見ているだろうから、本当に勇気を振り絞って来たんだろうなと想像する。
さて、この女の子を満足させるには?
諸手取り呼吸法で、積極的に受ける。
「ブン投げる」という感覚を憶えてもらう。
「痛い思いをさせられる」
そう覚悟して臨んだ相手が、自分の技を積極的に受けてくれる。
だんだん表情が明るくなり、目を合わせて笑ってくれるようになった。
これだ。
相手の笑顔を引き出す稽古。
私の理想とする稽古である。
剣の構え。
構えだけで相手の実力は分かるものである。
清水の次郎長は、剣を合わせた時に相手が柔らかく構えていたら、サッサと逃げたという。
このエピソードは出てこないけれども、「波止場浪漫」という、清水の次郎長の娘さんが主人公の小説が、日経新聞で連載中である。
・体の変更
・諸手取り呼吸法
・片手取り一教 表
・片手取り四方投げ 表
・坐り技呼吸法
日本シリーズ4戦目。
日本中が注目する試合だから、稽古に来る人は少ないかな~と思ったら、いつもより多いくらい。
合気道家の皆さん、野球ぐらい観ましょうよ(笑)
諸手取り呼吸法が長い。20分以上稽古してたかな。
いい事です。
技数を覚えるよりも、体の変更と諸手取り呼吸法をちゃんとできた方がいいんです。
この二つの技が、合気道の極意なんじゃないかな。
氣結びの太刀。
振り下ろしに右の合わせ
振りかぶりに刃を上にして突き
振り下ろしに左の合わせ
相手の腕を制して
振りかぶりに合わせて再び相手の腕を制する。
動画では、これを1秒半の間に行っている。
速いは大事。
速く振ろうと思ったら、力を抜く。
斬り終わった姿をイメージし、そこに向かって進む。
見たり考えたりのような、普段当たり前に行っているプロセスを省かないと、速さの壁を越えられない。
・杖6の素振り
・組杖の8
子供クラス。
子供は合気道の稽古をしたくて来ている訳ではない。
お母さんが「将来役に立つ習い事は何かないか」と思って通わせているのである。
「稽古に通う強い動機がない子供達を、如何にして導くか」
これは私の壮大な実験なのである。
・・・
稽古に来ている子供達を「勇者のパーティ」に見立てて、ドラクエの「ぼうけん」に出発、目標は「中ボスを倒す」という形式の稽古が有効である事は分かった。
まず素振りを行う。回数は少なくていい。
悪いクセを見つけたらその都度直してまた素振り。
直す点が5箇所あるとすると、5箇所目を直す頃には最初の1箇所目がまた顔を出す。
5箇所すべてを忘れずに直すにはどうすればいい?
テストだ。それも全員ができないとクリアできないテストにしてしまう。
その日稽古に来た全員を一人一人テストし、全員が5箇所すべてを直せなければ、また最初からやり直す。
自分ができればいいのではない。
全員ができなければダメなのである。
いわゆる「連帯責任」である。
しかし連帯責任だと、一人でも失敗すると、失敗した一人をその他全員が非難するようになってしまう。
なので「勇者のパーティ」のシステムを採用した。
「中ボスを倒す」(=悪いクセが直る)という大きな目的があるから、他の勇者を非難してもしょうがない。全員で達成しようと努力する。
また失敗しても「ドンマイ」と言い合える雰囲気を積極的に作る。
毎回稽古の最後に中ボスを倒すという目標を掲げ、それを達成した子供達は笑って帰るようになった。
また稽古中先生の話を真剣に聞くようになった。ちゃんと聞かないと、中ボスを倒せないのだから。
実験はまだまだ続く。
・・・
子供達の「楽しい」「嬉しい」という気持ちを感じる。
子供達の目がキラキラと輝いている。
私にオーラが見えるのなら、子供達のオーラで道場が輝いてるんじゃないかな。
こんなに楽しい稽古をしている道場は、ほかにはないと思う。
杖6の素振り。
股関節の柔軟性、背骨と背筋の柔軟性がないと、この動きはできない。

