・杖6の素振り
・組杖の8
子供クラス。
子供は合気道の稽古をしたくて来ている訳ではない。
お母さんが「将来役に立つ習い事は何かないか」と思って通わせているのである。
「稽古に通う強い動機がない子供達を、如何にして導くか」
これは私の壮大な実験なのである。
・・・
稽古に来ている子供達を「勇者のパーティ」に見立てて、ドラクエの「ぼうけん」に出発、目標は「中ボスを倒す」という形式の稽古が有効である事は分かった。
まず素振りを行う。回数は少なくていい。
悪いクセを見つけたらその都度直してまた素振り。
直す点が5箇所あるとすると、5箇所目を直す頃には最初の1箇所目がまた顔を出す。
5箇所すべてを忘れずに直すにはどうすればいい?
テストだ。それも全員ができないとクリアできないテストにしてしまう。
その日稽古に来た全員を一人一人テストし、全員が5箇所すべてを直せなければ、また最初からやり直す。
自分ができればいいのではない。
全員ができなければダメなのである。
いわゆる「連帯責任」である。
しかし連帯責任だと、一人でも失敗すると、失敗した一人をその他全員が非難するようになってしまう。
なので「勇者のパーティ」のシステムを採用した。
「中ボスを倒す」(=悪いクセが直る)という大きな目的があるから、他の勇者を非難してもしょうがない。全員で達成しようと努力する。
また失敗しても「ドンマイ」と言い合える雰囲気を積極的に作る。
毎回稽古の最後に中ボスを倒すという目標を掲げ、それを達成した子供達は笑って帰るようになった。
また稽古中先生の話を真剣に聞くようになった。ちゃんと聞かないと、中ボスを倒せないのだから。
実験はまだまだ続く。
・・・
子供達の「楽しい」「嬉しい」という気持ちを感じる。
子供達の目がキラキラと輝いている。
私にオーラが見えるのなら、子供達のオーラで道場が輝いてるんじゃないかな。
こんなに楽しい稽古をしている道場は、ほかにはないと思う。
杖6の素振り。
股関節の柔軟性、背骨と背筋の柔軟性がないと、この動きはできない。
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