完成した300Bシングル・アンプですが、前回の投稿記事のとおり、元々はVT-52シングルとして設計したもので、300Bと、6A3も使用できるようにしたコンパチブル・アンプです。あらためて写真を撮ってみました。

 

 

 

 

 

 出力管をVT-52にしてみました。整流管は5V4Gが基準ですが、5R4や5Y3Gも使用できます。5V4を使用した時よりも若干、B電圧は下がりますが、出力はほとんど変化なく聞くことができます。下の写真は5R4を挿してみました。(6.3V/3Aから5V/2A用に抵抗で電圧を下げているので5V/3Aの5U4Gは挿し替え出来ません)

 

 

VT-52のフィラメントです。

 

 

6A3(シルヴァニア)に挿し替えてみました。

 

 

2段プレートでフィラメントは2本です。

 

 

 このアンプではドライブ管に6SJ7-GTを使用しています。特性は異なるため、電圧配分は変化しますが、6SH7-GTもそのまま挿し替え出来ます。(6SJ7と6SH7では若干ソケットのピン接続が異なりますが、6SH7のKカソードは6SJ7と同じ5番ピンの他、3番ピンのG3にも管内で接続されています)音質の変化は感じられません。なお、6SK7-GTや、6SD7-GTでも音は出ますが、6SJ7や、6SH7とは異なりシャープ・カットオフの球ではない、リモート・カットオフで増幅率が変化するため、使用しないほうが良いと思います。

下の写真は左側2本が6SJ7-GT、右側2本が6SH7-GTですが、見た目はほとんど同じように見えます。

 

 

完成したばかりなので、毎日電源を入れてエージングをしています。長時間電源を入れていても電源トランスは熱くはなりません。(あたたかい程度です。)

あらためて、回路図を紹介します。前回書いたように回路定数はVT-52を基準に設計し、300B用としてフィラメントの電圧の切替と、グリッド電圧(-Eg)の自己バイアス抵抗値の切替スイッチを追加したものです。そのため300Bとしては非常に軽い動作となっています。回路図の左下に動作を記入しました。

 

2025/02/15 追加投稿

ドライブ回路にバイアス・コンデンサーを追加し入力感度を高くしました。あらためて回路図を掲載しました。

 

 

これまでの投稿記事です。

300Bシングル・アンプの製作①/シャーシ加工と木枠つくり・・久しぶりのアンプ作りを始めました。 

 

300Bシングル・アンプの製作②/部品取付けと計画変更/VT-52が元々の計画/コンパチブルに 

 

300Bシングル・アンプの製作③/完成しました。/ VT-52・6A3のコンパチブルとしました。 

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。