今日は、部品の取付と電源部の一部の配線を行いました。最近は年を取り部品の取付作業も、手元が動かず・・ビス穴にネジがすぐに入らずナットはポロポロと落としてしまい、狭いところの取付作業に時間がかかります。そのため、せっかく塗装したシャーシに傷をつける始末・・やはりアンプ作りはもうやめろと言うことなのかな・・
取付が終わりました。でも・・
今回は後から予定のなかったボリュームを取り付けることにしたのですが、シャーシの穴あけ途中で気が付いて、無理にドライブ管の間に取り付けたので、少し狭くなってしまい使いにくく失敗・・いつも計画性がないので失敗ばかりです。
「300Bシングル・アンプ」とは言っていますが、実は最初の計画は「VT-52シングル・アンプ」を作る予定でした。そのため電源トランスも300B用ではなく、TANGOのPH-120を予定していました。この電源トランスはB電源の容量も120mAしかありませんが、VT-52シングルには十分なトランスです。
また、300B用のフィラメント用の巻き線も無く、5V整流管の巻き線も2Aなので3Aの5U4Gなどは、この巻き線からは使えません。B電源の電圧も低く、電流も120mAしか取れないのですが、最初の計画とおりVT-52シングルとして基本回路は設計し、整流管や300Bのフィラメント巻き線などは下記のようにして工夫して使えば問題ありません。また、B電圧と電流容量ですが、300Bの規格表には多くの電圧・電流の幅広い動作例が示されていてプレート電圧・電流が250V、50mAくらいでも4W位の出力がだせるので、300Bとしては非常に軽い動作のシングル・アンプにすることにします。300Bの長寿命化も図れると思います。だいたいですが、Ep:250V、Ip:50mA、-Eg:-50Vで回路定数を決めることにします。これだと出力は4W位ですが十分です。
この電源トランスPH-120のヒーター巻き線は0-6.3V/3A、0-5-6.3V/1.2A、0-5-6.3V/2Aですが、そのまま下記のように工夫して使用することにしました。チョーク・トランスも120mA用です。
300Bのフィラメント5Vと、VT-52の6.3Vを切替スイッチで切り替えます。300Bは5V1.2A、VT-52は6.3V1Aなので、これでOK。ドライブ管は6SJ7を予定していて6.3V0.3Aなので2本で0.6A、それにもう1本の300Bを点火させても計1.8Aなので2Aの巻き線でOKです。本来ならDC点火したいところですが、DC化には電流が不足なので、AC点火とします。多少ハムは出ますがハム・バランサーでかなり追い込めると思います。スピーカーに耳を近づけないと聞こえないくらいまではできるはずです。
なお、6SJ7は300Bとの混用ですが、大きな問題は無いでしょう。出力管のバイアス電圧が6SJ7のヒーター・バイアスとなり、好都合だと思います。なので、ここの巻き線の片側などのアースはもちろん出来ません。
整流管は6.3V3Aの巻き線なので、セメント抵抗2本で5V2A用に電圧を下げます。今回は5V4Gを使いますが、ここはB電圧は多少変化しますが、5V2Aで8番ピンから出力するような5R4や、5Y3G、お高いですが、ウエスタンのWE-274BなどでもOKです。また、出力管として2A3と同じUXソケットの6.3V管である6A3も手持ちであります。これも1Aのフィラメントなので挿し替えてコンパチ出来そうです。(ソケット・アダプターを作れば6B4GもOKですね)
今日は、部品取り付け後、さっそく電源部から配線作業に取り掛かりました。ここまでやってから、300BとVT-52のバイアス抵抗の切り替えスイッチを取り付けるのを忘れていて穴をあけてスイッチを追加しました。B電源部はもう少しで終わりです。
今日は電源部までです。明日には完成します。
さて、計画とおりのアンプが出来るだろうか・・・
では、今日は、このへんで・・・
HIROちゃんでした。