前回の続き。
新しくなったB772(ボーイング777-200)を使用した羽田-新千歳フライトの後半です。
v20.1 に準拠した全フライト工程の手順を紹介します。
VNAVをセットして35,000feetで飛行中です。
<ILSの設定>
旧バージョンでは空港近くにならないとILSのセットが出来ませんでしたが、新バージョンからはその制限が無くなりました。
離陸前にセットも可能ですが、今回は飛行中にセットすることにしました。
MAP画面からRCJJを表示させ、①→②→③→④→⑤の手順で RWY01RのILSをセットします。
このまま水平飛行を続けます。
<VNAVによる自動降下開始>
TOD(降下開始ポイント)に達するとVNAVが作動して自動で降下を始めます。
(下図の表示が現れます)
<減速・シートベルト着用サイン点灯>
降下を続け高度28,000feetを切った辺りで速度表示がMachからktsに切り替わります。
ここで速度を280ktsにセットして減速。
下北半島 むつ市の上空を約21,000feetで通過、この辺りでシートベルトを点灯させました。
<速度制限に注意>
10,000feet を250kts以下で通過する為、徐々に減速を始めます。
10,000feetに近づくにつれて280→260→240ktsと下げて行って、スポイラーを作動させ確実に減速させます。
<Landing Lights点灯>
11,000feetでLanding Lightsを点灯
<ILS アプローチ>
空港に近づきアクセス可能となったら管制にコンタクトし、RWY01Rへの着陸を伝えます。
YOTEI を3,000feetで通過した後, VNAVが解除されますが、そのまま高度・ヘディングが維持されます。
ILS先端のコーン(下図左)が近くなったところで、『APPR』をセレクト、ILSを使用した自動アプローチを作動させます。
旧バージョンの様にGPS→NAVへの切り替えは不要となりました。
<ファイナルアプローチ>
2,500feet でギアダウン、スポイラー ARMED, 速度160kts
飛行が安定したらオートパイロットをOFF
ここからマニュアルで降りて行きます。
フラップも段階的に降ろして、徐々に減速し145ktsでアプローチ。
<着陸>
軽くフレアを掛けてランディング、リバースブレーキ作動
<滑走路横断・タキシング>
十分減速させて滑走路から出ます。エアスポイラーを格納。
左にあるRWY01L を横断してスポットに入りますので、管制にコンタクトを取って"Cross runway 01L"を伝えます。
フラップも戻しておきます。
<駐機場へ>
RWY01Lを横断したら、"Landing light""Strobe light"を消灯
管制に"Cleared all runways"を伝えます。
こちらが通過するまで待機してくれているのは良くお見かけするPyxisAirさん
これから羽田に向かうようでした。
スポットに向かう途中でAPUを作動しておきます。
これを忘れるとエンジンを停止した時に停電状態となります。
<エンジン停止>
スポットに入りパーキングブレーキをセット
エンジン停止、"Beacon light" 消灯、シートベルトサインを消灯
お疲れ様でした。
今回はB777-200を使って、出発準備から離陸・着陸までの一連の操作手順を紹介しました。
バージョンアップに伴い変更になっているところは別途まとめていますので合わせてご確認ください。