今回アップデートされたB772(ボーイング777-200)を使用して 羽田(RJTT)-新千歳(RJCC) をフライトします。
v20.1 に準拠した全フライト工程の手順を紹介します。
<駐機場>
今回はANA塗装でスポット#60を使用します。
<ドア開閉の設定>
乗客の乗降口の他、カーゴ、機内サービス用の搬入用のドアもオープンしておきます。
SYSTEMS > ACTIONS から赤枠部をOPENに設定
搭載燃料;
燃料は3:00 (3時間)の分量 少し多いのでもう少し減らしても良いかもしれません。
"Passenger""Cargo" 共にデフォルト設定のまま
<APU始動→灯火類点灯>
コクピット内はコールド&ダーク状態なので機器類が操作できるようにします。
メインバッテリーをON, APUを始動
手順は→ こちら
電源が入ったら機体のNAVライトを点灯させます。
SYSTEMS > LIGHTS > 『NAV LIGHTS』をON
シートベルト・禁煙サインを点灯しておきます。
SYSTEMS > PASSENGERS >
『SEAT BELTS』『NO SMOKING』 をON
<ナビゲーション設定>
フライトプランは以下としました。
デパーチャー; ROVER A, BRUCE トランジション, RWY16L
エンルート; YAITA YTE CAPLY
STAR; YUKII W
アプローチ; ILS 01R
『RJTT T6L23 WELDA PLUTO KAIJI SPOON ROVER BRUCE AGRIS YAITA YTE CAPLY NAVER D201V YOKOH YOTEI YODAI ML01R RJCC』
(IF用。ポイント更新によって使えなくなる可能性もあります)
フライトプランを下のいずれかの方法を参考にしてセットします。
今回はその1の方法でセット。
その2の方法も可能で、その際はYOTEI, YODAIに3,000feetの高度設定をします。
巡航高度は35,000feetを予定していますが、途中 SPOONに15,000feet以下の高度制限があるのでALTを15,000で設定
<プッシュバック>
フライトプラン・高度等の入力・準備を済ませたら
『ドア・クローズ』
『プッシュバック』
ATCが入っている場合は許可が必要ですが今回はUnicom(パイロット側からの一方向通信) で管制に対するプッシュバックのコマンドはありません。
周りの状況を確認して問題無ければそのままプッシュバックします。
<エンジン始動>
エンジン始動を示す『Beacon light』を必ず点灯し、エンジンを#2(右)→#1(左)の順で始動します。
(B777-200は双方エンジンの同時始動も可能です)
<APU停止, フラップ・トリムセット>
エンジンが始動したらAPUをOFF
フラップ5, トリム10 にセット
Boeing はタキシング前にフラップをセットする規定があります。
<タキシング開始>
ATC (Unicom) にタキシングコールした後、パーキングブレーキを解除してRWY16Lに向かってタキシング
IFでの制限速度は35ktですが25kt以内で走行します。
90°コーナーは15kt以内で走行です。
滑走路手前に近づきました。
この辺りから操作が続くので少し速度を落としておきます。
ATCにtakeoff/Runway16L/Departing North のコール
シートベルトサインを2度押してまもなく離陸することを伝えます。
(JALは2回, ANAは4回サウンドとのことですが。。)
<離陸>
滑走路に入ったところで"Strobe light" "Landing light"を点灯
滑走路にアラインさせて離陸開始
スラストレバー25→50%でスタビライズ、その後78% (N1=90%) で加速
横風が強い時はノーズがリフトした瞬間に機首が風向き方向に振られるのでラダーで調整が必要です。
140ktでピッチ上げ開始、12~13°目標で維持
ポジティブになったところでギアアップ
速度180kt目標でスラスト調整
燃料も多く積んでいないので速度が出過ぎないよう注意。
そのまま滑走路方位で飛行します。
オートパイロット使用可能となる高度200feetを超えたところでヘ
ディングホールドモード
『ALT(高度)』→『LNAV』の順でそれぞれON
速度はマニュアルで180ktsに調整、安定したところで『SPD(速度)』をセット
上昇率を確認して『2,500』にセット
<上昇>
高度3,000feetを超えたところで速度を上昇させます。
ここでスピードがオートのままで数値を上げると急激にエンジン回転数を上げて無理に設定値に近づけようとするので
『SPD(速度)』をOFFにして, スラストを70%程度まで徐々にUPしていき速度を上昇させます。
190kts超えでフラップUP, 高度10,000feetまでは速度制限250ktsに注意です。
あまり速度を上げると旋回時にオーバーシュートしてしまいますので230ktsで『SPD(速度)』をON
そのまま維持とします。
<10,000feet →15,000feet高度制限>
高度10,000feetを超えたところで"Landing light"消灯
ATCの接続をOFF
(ディパーチャーATCに繋いでいる時は指示に従い通信を切ります)
速度制限が外れたので、速度オートパイロットを切って、スラストを上昇させます。
速度が312ktsまで上昇したら『SPD』ONでオートにしておきます。
A350と同様にB777もスピードセット値と速度計の表示にはズレが有りますが、オートパイロットの設定値を312ktsとしておくと、巡航速度MACH 0.83で飛行することが出来ます。
速度の上昇と共に徐々に機首のピッチが下がってきます。
揺れが無い場合は、ピッチ5°程度になったところでシートベルトサインを消してCAさんの機内サービスに入ってもらいます。
(上昇率が高いうちにシートベルトサインを消すとCAさんがカートを押すのも大変になります)
15,000feetで一旦水平飛行に移り『SPOON』までのこのままの高度で飛行。
<巡航高度へ上昇>
『SPOON』を通過したらALTを35,000feetにセット、上昇率2,500feet/minで巡航高度を目指します。
エンジン出力は常にチェックしておきます。
高度28,000feet辺りから上昇が厳しくなるのでエンジン出力が上がりすぎない様に上昇率を段階的に下げて巡航高度の35,000feetまで上昇します。スラスト78%/N1 90%辺りを基準にしてこれを超えないようにしています。
<水平飛行>
水平飛行に移ったら、VNAVをセットします。
セット方法は →こちら
セットされるとこのような表示が出ます。
水平飛行までの説明は以上です。
離陸から水平飛行までの過程でスマートな飛行のコツは
- オーバーシュートしない速度で出発コースを追従
- 急激なエンジン回転数の上昇を避けるため『速度を上げる時』にはオートパイロットを切って『スラストでマニュアル調整する』
ことかと思います。
ではその2(降下、着陸)に続きます。
→こちら