この記事は一個前のブログ「テリマカシ2023、一年を振り返るブログ[上半期編]」からの続きになります。まだ、上半期編を読んでない方はそちらも併せてよろしくお願いします!
本編に入る前にオンラインサロンの告知だけさせてください。
加藤ひろあきの活動の裏側や日々の想い、雑感、日記、たまにインドネシア情勢やニュース紹介をオンラインサロンに綴っていますので、月額1,000円でぜひ仲間になってください!
それでは振り返り再開です!
下半期編、相当長いですがどうぞお付き合いください。
7月
7月はまずアジア中に駐在している日本人サッカーバカたちが一堂に介する「J-Asia 2023」というイベントに選手として出場したところからスタートしました。
結果は振るわなかったものの、ジャカルタ開催で主催者として責任を持って300名近くの選手たちを迎え入れ無事に大会を終えられてホッとしました。
でもホーム開催だったのに全然優勝に届かなかったので、もし2024年も出れるのであればリベンジしたいところ。次の開催はバンコクっぽいです。スケジュール合うといいなぁ。
ライブの方はゴルフ場のラウンジで歌わせてもらったり、ショッピングモールで僕とアリーナが翻訳した絵本「えんとつ町のプペル」インドネシア語版を読み聞かせしながら歌ったりと面白いライブを数本やらせてもらいました。
僕が個人的に応援させてもらい、会員としても登録させてもらっている残留日本兵の方々の功績や記録を後世に伝えるギャラリーを運営する財団法人「福祉友の会(Yayasan Warga Persahabatan)」のグランドオープニングでも歌わせていただきました。
日本が敗戦し、占領が終わってなお、日本へ帰らずにインドネシアに留まってインドネシア独立のためにインドネシア人と共に戦い、その後、日本へ帰ることもできずにインドネシア人として生きて亡くなっていった方々がおり、その方達が礎となって現在の良好な日本インドネシアの友好親善関係が成り立っていると言っても過言ではありません。
その方達の記録と記憶を残留日本兵2世、3世、4世の方々が守ろうとしている活動です。歴史の彼方に彼らの存在が消えてしまわないよう、僕もできる限りのお手伝いをしていきたいと思います。
さらに、7月はもう一つ大きなことがあり、僕が兼ねてから応援していたインドネシア女子サッカー代表のザーラ・ムスダリファ選手のセレッソ大阪ヤンマーレディースへの入団が決まり、その記者会見が行われました。
インドネシアから初のプロサッカー選手が誕生し、初のWE League選手が誕生した瞬間でした。ずっと応援してきたので、こうしてMC・通訳としてこの場に立てて本当に嬉しかったです。
サッカーのレベルはアジア1の日本、ザーラ選手は苦労することも多いとは思いますが、何とか挫けずに頑張って欲しいなと思います。Semangat Zahra!!
さらにさらに、人気映画監督Timo Tjahjantoが手がけるNetflixオリジナルのアクション映画「Shadow Starays」の撮影が7月の3週目からいよいよスタートし、7月の後半はすべてこの撮影で山奥に行ったり、スタジオに缶詰になったりしていました。
公開まではまだ舞台裏などの写真もほとんど見せられないのですが、面白い作品になっていることは間違い無いので、僕のアクション含めて是非ご期待ください。
Netflix作品なので、ネットフリックスに加入さえしていれば日本からも観ることができると思います。どうぞよろしくお願いします!
8月
7月いっぱいのアクション映画撮影を終えて、すぐに「気仙沼インドネシアフェスティバル」出演のために日本へと飛びました。
実は撮影中からまったく止まらないひどい咳風邪を患っていて、熱がなかったのがせめてもの救いだったのですが、スタジオに缶詰だった為、ホコリやロスコと呼ばれるスモークに喉がやられて、歌うどころかしゃべる声もカスカスみたいな状態で気仙沼へ向かいました。
ただ当日は気仙沼の温かい皆さんや気仙沼で働くインドネシア実習生たちの応援に支えられて何とか歌い切ってライブを終えることができました。
このステージが少しでも気仙沼に住むインドネシア人と地元の方との距離を縮めることに寄与できていたら嬉しいですね。来年も開催予定と聞いているので興味がある方は是非足を運んでくださいね。
その後、一週間ほど東京に滞在し様々な方とお会いしてお話しをしました。
東京ヴェルディ所属の小池純輝選手やプロゲーマーのひゅーが選手に会ったのもこの時でした。
*ど真ん中は僕の元マネージャーのプリタちゃん。その右の女性も日本で働くインドネシア人のティアちゃん。プリタもティアも今では日系のエンタメ関係会社に勤めるプロデューサーです!立派!
8月はこの他に3本ほど音楽ライブ出演をさせてもらって無事に終了。
9月
9月は大きく三つのことがありました。
まず一つ目は、今年2本目となる映画「Orang Ikan」出演に向けたオーディションを密かに受けておりまして、またもや合格を頂き、出演が決定しました。
これはオーディション終了直後の写真で、真ん中に写っているのが今回の監督「Mike Wiluan」さん。この写真から一週間後に役が決まり、交渉などもとんとん拍子で進み、演技ワークショップが始まりました。
二つ目はそれと並行して、日本のテレビの撮影でプカロンガンという街にロケへ。
BSよしもとで放送された「ガレッジセール・ゴリの...世界のでーじなアート」のVTR撮影でバティックデザイナー・繊維研究家の伊藤ふさ美さんの工房にお邪魔してレポーターをさせてもらいました。
精巧な手書きの技術、染める工程や使う薬品、色の配合などなど職人さんの高齢化や廃業が進み、担い手がどんどんその数を減らしているバティック業界。今回、その課題と状況を目の当たりにし、自分が何が出来るのか考える契機になりました。
今すぐ何かができるわけでは無いですが、インドネシアにいる日本人としてこれからもバティックの格好良さは変わらず自分が着用することで発信していきます。具体的に他にも何ができるか、2024年も引き続き考えていきたいと思います。
そして最後三つ目が「中国・杭州アジア競技大会」での歌唱です。
今回「OCA:アジアオリンピック委員会」創設110周年にあたり、スペシャルプログラム「One Asia」が組まれ、僕らが招聘されました。
このプロジェクトのプロデューサーに就任したのが以前から親交のあるインドネシアのミュージシャン「J-FLow」で、以前2018年の「ジャカルタ・パレンバンアジア競技大会2018」で一緒に仕事をしたことがあったご縁で今回も声をかけてもらいました。
様々な国からそれぞれの伝統楽器と言語が融合した楽曲「Sending All The Love」が完成。加藤ひろあきは何と驚きの日本語、インドネシア語、英語、中国語という4ヶ国語を担当しました(笑)
楽曲素晴らしいので、是非聞いてみてください!
本番も各国のオリンピック委員会やアスリートの方達の前でパフォーマンスをさせてもらい感無量でした。2018年のアジア競技大会の開会式で歌わせてもらって、まさかその4年後の杭州大会でもこうして関われるとは思ってもいませんでした。感謝です!
10月
10月もこれまた盛り沢山だったのですが、前半はずっと日本に滞在していました。
今回も仕事で滞在していましたが、大きく分けて「METRO TV旅番組のロケ」と「インドネシア日本市民友好親善フェスティバル出演」という2点でした。
まず一つ目はインドネシアキー局「METRO TV」で放送されている旅番組「Journey」の特別編「Journey goes to Japan」のゲストレポーターとして選出いただき、愛媛・広島を旅していました。
僕自身、数年前から愛媛県にご縁を頂いて、愛媛大学で講演したり、インドネシアでの愛媛県プロモーションのCMに出演したり、ナレーションを担当したりさせてもらっていました。
今回さらに愛媛を旅させてもらって直にその魅力を感じて、それを番組通じてインドネシアの人たちに伝えることができてとても嬉しいです。
ここに写っている愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」は11月に行われたジャカルタジャパン祭りにも参加してくれて、インドネシア人たちにたくさん写真をお願いされていました(笑)
この造船場もそうですが、とにかく愛媛も広島も僕が知らない魅力が沢山あり、景色も食べ物も人の温かさも最高で、これからも事あるごとにインドネシアの人たちに旅行先として勧めていこうと強く思いました。
僕とMETRO TVの旅ジャーナリストのミナンティがお届けする旅番組「Journey goes to Japan」は12月に4週連続で放送され、アーカイブもすでにyoutubeに公開されているので是非ご覧ください。
もう一つの大きな目的が代々木公園で5年ぶりに行われたインドネシア大使館後援のインドネシアフェスティバル出演です。
ここで加藤ひろあきと妻のアリーナ・エピパニアがそれぞれ日本インドネシア国交樹立65周年の友好親善大使に任命頂いたことが発表されました。
この時点で10月だから、もっと早く発表してくれよとは思いつつ、夫婦で親善大使になれるなんてこんな嬉しいことはないので、喜んで拝命し、両国の親善の象徴になれるように喧嘩なく過ごそうと誓い合いました(笑)
この代々木公園でもいろいろなインドネシア関係の方にお会いできて楽しかったですね。ジャカルタご一緒して日本にすでに帰国されている方も沢山来場されていて、なかば同窓会みたいになってました(笑)
この日本滞在を終え、インドネシアに戻ってすぐに先月オーディションを突破して出演が決定していた映画「Orang Ikan」の撮影がスタート。バンテン州スカブミ県にあるサワルナという波が高くサーファーが多く通う場所で撮影。
タフな二週間を過ごしまたが、主演のディーン・フジオカさんと多くの時間を共有することができ、作品づくりとは何なのか、クリエイトとは何なのか、良い作品を創るために自分たちはどうしなければいけないのか、様々なことをその背中で教えてもらいました。
まだここに写真を載せられないのは残念ですが、また時が来たらその時のことも書いてみたいと思います。インドネシア、日本、シンガポール、イギリスの共同制作映画「Orang Ikan」は2024年の下半期にインドネシアの映画館で公開予定、さらにはNetflixなどにも入ると聞いていますのでお楽しみに。
11月
11月は7月の頭に行われたアジア中の日本人サッカーバカたちが一堂に介するサッカーの祭典「J-Asia」の40歳以上限定大会「OJIN Cup 2023」からスタート。
今回もまた200名ほどの参加者がいたこの大会で我々ジャカルタチームがホスト国としての責任を果たしつつ、見事に悲願の優勝を果たし、最高の大会となりました。
やっぱ何歳になっても青春できるっていいよね。
サッカーやってて良かったなって、改めてそう思えた瞬間でした。
さて、優勝の喜びも冷めやらぬまま仕事に戻り、まずはジャカルタジャパンスクールというジャカルタにある日本人学校で講演会。テーマは「夢」と「日本人がインドネシアで生きる」ということについて熱く語らせてもらいました。
11月のハイライトの一つがこれ。加藤ひろあきがクレジットカード「JCB Indonesia」のブランドアンバサダーに就任したことが発表されました!
日本を代表するクレジットカードのブランドアンバサダーに選んで頂けたのは非常に光栄で、少しでも「JCB Indonesia」の価値や魅力を伝えていければと思っています。
その想いはこちらに書いていますので、良かったらこちらの記事を読んでみてください。
10月18日、19日には「ジャカルタジャパン祭り」がありましたが、その模様もブログに掲載しありますので、そちらをぜひご一読ください!
12月
2023年最後の月は比較的ゆったりと過ごすことができました。
12月1日に日本のラジオ局「81.3 FM J-Wave」にてジョン・カビラさんがパーソナリティーを務める朝の情報番組「Tokyo United」内の「Tokyo Crossing」というコーナーに特派員として電話出演して、インドネシアの「字幕・吹き替え事情」について解説しました。
このお仕事は二ヶ月に一回くらい回ってくるので、まだラジオ聞いたことがないという方はおそらく来年もあると思いますので是非よろしくお願いします。
ライブ納めは「Motion Ime Festival」というゲーマーやストリーマー、インフルエンサーが中心となって企画されたイベントにゲストで呼んでいただきました。
このイベントと同じ日に朝からオンラインイベントの司会の仕事もしてました。
「すらら(Surala)」というオンライン学習教材を提供している日系の会社が海外事業として算数・数学を教える事業を展開していて、年に一度行われる「Math Contest」なるもののオンライン表彰式のMCを担当していました。
書き忘れていましたが、10月からJリーグの応援団長として新しくインスタグラムが開設された「J-League Indonesia」のコンテンツを発信し続けていて、Jリーグが閉幕するこの12月まで毎週マッチプレビューやJリーグの文化を紹介するカルチャーコーナーなどを担当していました。
また、ひょんなことからJリーグのチーム「Yokohama FC」さんのインドネシアサッカー協会(PSSI)訪問にお供して、ちゃっかりエリック・トヒル会長に会ったりもしてました。
そして、10月の項目にも書きましたが12月は4週連続で日曜日の朝8:00からMETRO TVで「Journey goes to Japan」愛媛・広島スペシャルが放送されていました。
とまぁ、書き出したらもの凄く長くなってしまって、一体どれくらいの人がここまで読んでくれるのか疑問ですが、これを読んでくれているあなた本当にありがとうございます(笑)
こうして書いてみると2023年も本当に様々なお仕事をさせて頂き、必要として頂いて生きてこれたなと実感しています。多くの人に助けられ、何とかまだインドネシアのエンタメ業界で頑張れています。心からテリマカシ。
2024年はインドネシアに移住して10周年となる節目の年。
2023年にできなかったことを含めて全てやり切るという姿勢で、また一歩一歩進んでいく所存です。
大きな柱は「2ndアルバムリリース」、「インドネシア各地を歌って回るツアー」、「Hiroaki Kato ワンマンライブ」の3本。まずはこれらを実現できるように精進していきたいと思います。
今年も加藤ひろあきの活動にお付き合い下さり、ありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸、2024年のさらなる発展をお祈りしてブログを締めたいと思います。
ありがとう、テリマカシ。
心一つにこれからも共に歩みましょう。
良いお年を。
加藤ひろあき