一昨日、昨日とインドネシアの著作権周りのことを書きました。
普通に生活していたら直接的にはあんまり関係のない話かもしれないのですが、ミュージシャンにとっては死活問題で、インドネシアのカフェやレストラン、パブリックスペースでの楽曲使用に変化が起きるかもしれないということで取り上げてみました。
前編・後編ありますが、お時間あれば読んでいただけたら嬉しいです。
インドネシアで活動するミュージシャンらしく、インドネシアの音楽の話題を立て続けにいきたいと思います。
僕がインドネシアの音楽を勉強するのによく読んでいる「Pop Hari Ini」というメディアがあるのですが、「70s Orgasm Club (70's OC)」 というかっちょいいバンドのボーカル兼ギタリストの「Anto Arief」くんがCo-Founderとして立ち上げていて、本人が記事も書いているサイトです。
#めっちゃいいやつ
ここの記事は面白くて、紹介したい記事が何個もあるのですが、まずはこの週末を楽しめる様に「Pop Hari Ini」が主宰するオンライン音楽フェスを紹介したいと思います。
◆オンライン音楽イベント「I Don't Give A Fest!」開催 ◆
「Pop Hari Ini」は基本的にはインドネシアの音楽シーンで「インディー」と称されるカテゴリーを扱っているのですが、インドネシアにおける「インディー」への見方もここ数年非常に変わってきています。
以前はいわゆる「メジャーレーベル」と呼ばれる大手レコード会社に所属していないアーティストのことを「インディー」と呼んでいて、どちらかというと「知る人ぞ知る」という感じの雰囲気でしたが、現在男性ソロシンガーとして確固たる地位を築いた「TULUS」は国民的な人気がありながら、デビュー当初から自主レーベルでの活動を続けており、カテゴリーとしては「インディー」です。
この辺りの言葉と現状のギャップみたいなものが現れ始めて、「インディー」って本来どういういみだったんだっけというような議論も一部では起こっています。
そのことを書くにはまだまだ僕も勉強が足りないので、またの機会にするとして、、、
そんな「Pop Hari Ini」が主宰する音楽イベントは、誰でも知っている様ないわゆる「メジャー」なアーティストをただ出演させるというようなことはほぼなく、確固たるスタイルやこだわりを持つアーティストを、時にはコラボレーションさせたり、新しいものを生み出そうという気概を持って出演させています。
こちらが今回の「IDGAF: I Don't Giva A Fest」の出演者一覧。
きっと大半の人が「誰やねん」だとは思うのですが、恐らくこの中で現在、単純に「知名度」という意味では「Isyana Sarasvati:イシャナ・サラスワティ」が一番かなとは思います。
イシャナはここ数年、その素晴らしい歌声と音楽性で一気に名声を高めた素晴らしいシンガーです。シンガポールやイギリスで音楽を学び、クラシックやオペラにそのルーツを持つイシャナ。
デビュー当初はかなりポップな曲も歌っていて、それはそれで素晴らしく、多くのファンを獲得したのですが、現在では恐らくこれこそ自分のやりたかった音楽というようなものを追求している雰囲気があって、最高です。
そんなイシャナがなんと今回超絶かっこいい「DEADSQUAD」というインドネシアデスメタル界の第一人者的なバンドとコラボレーション。
いや、最近イシャナが嗜好している音楽性からすると、このコラボは必然だったのかもしれません。「Pop Hari Ini」恐るべし。
インドネシアトップクラスの「オペラ × デスメタル」、必見です。
このコラボレーションは4月10日(日)インドネシア時間18:10から以下のページで。もちろん無料です。素晴らしや。
その他にも現在インディーシーンから、すでにメジャー級の知名度を獲得したアコースティック・フォークロック的な雰囲気を醸し出す「FOURTWNTY:フォートゥエンティー」も4月10日(日)インドネシア時間17:10から出演。
独特な歌詞と音楽性に酔うファンが急増。
フロントマンのAri Lesmanaのカリスマ性とギタリストNuwiのコンビが最高です。
#二人ともめっちゃいいやつ
さらには、気怠そうな声から繰り出される中毒性のある音楽と歌詞が若者から熱狂的な支持を得ている女性シンガーソングライター「Danilla」も「Danilla Special Disco Set」として同日インドネシア時間16:05から出演します。
ということで、見所たっぷりな「IDGAF: I Don't Giva A Fest」、実は4月1日からすでにイベントはスタートしており「Pop Hari Ini」がセレクトした上質のインディーポップ、ロックなどのアーティストのライブをアーカイブにて堪能できます。
どうぞ、覗いてみてください!
というわけで、今日もインドネシア音楽について初回しました。
素敵な音楽との出会いがありますように。
それではあなたにとって、
今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。
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