最近、午前中に片付けなければならない事が多く、ブログの記事更新を午後に回すスケジュールが続いています。

そんな今日もブログ更新の模様を「00:00 Studio」にてライブ配信していますので、よかったらその模様を覗いてみてください。

 

 

今日はインドネシアの大好きなアーティスト「Monita Tahalea」を聴きながら書いています。いやー、声に曲に癒されるわ〜。

 

そんな今日もインドネシア音楽界の話をば。

 

インドネシアにJASRACの様な団体が現る!?

 

皆さんはニュースでもどこでも一度は「JASRAC」という言葉を聞いた事があると思います。

「JASRAC」とは「一般社団法人日本音楽著作権協会」のことで、「日本の著作権等管理事業法を設立根拠法に、音楽著作権の集中管理事業を日本国内において営む一般社団法人である。公式に英語の略称である「JASRAC」の表記をロゴとして使っており、「ジャスラック」と発音する」と書かれています。

 

 

普通の人はなかなか「JASRAC」を聞いた事があってもホームページにはアクセスした事がないと思うので、リンク載せときますね。動画もあるんので、この機会に是非覗いてみてください(笑)

#高評価12

#低評価52

#むむむ

 

まあ「JASRAC」については方々で色々と言われており、議論の余地があることは間違いがないのですが、、、

それでも著作者から作品を預かって、その楽曲の使用料や権利関係の整理を行ったりしてくれているわけで、楽曲数が少なかったり、自分で管理できるくらいの人にしか聞かれていない楽曲であればJASRACが無くても何とかなるかもしれませんが、そうではない職業音楽家で沢山の楽曲を世に発表していたり、数えきれないほどの人に聞かれているような楽曲はとても自分一人では管理できません。

 

仲介料は取るけれども、それを委託してくれたら代わりに徴収やらなにやらやりまっせ!というのが「JASRAC」さんで、恩恵を受けているミュージシャンは非常に多いと思いますし、日本の音楽界が今も正常に機能しているのはこの団体が果たす役割も多分にあると思います。

特に東南アジア、インドネシアにいるとJASRACの偉大さが身に染みて感じられます。

 

そんなインドネシアにも著作権料徴収の流れが!?というのが、以下のニュース。

 

 

ジョコ・ウィドド大統領自らが、2021年3月31日にこう述べました。

 

「えー、これから音楽の著作権徴収を強化しまーす。『LMKN』がその辺りを取り仕切るんで、みんなよろしく!」

#すいません

#めちゃくちゃ端折ってます

#大統領こんな言い方してません

#もっと正式に発表しています

#ごめんなさい

 

 

規定された著作権料を支払わなければならないシチュエーション

 

上記の大統領コメントの中にはいくつも疑問点があるのですが、まずは「LMKN」って何やねん!ということ。これはまた後ほど書きます。

 

もう一つは著作権を今回徴収されることになるシチュエーションはどんなものが考えられるのかということです。

根拠となる政令が2021年制定の政令第56番になります。

 

第一条と第二条を簡潔にまとめると、

 

「この著作権の徴収及び支払いは「Lembaga Manajemen Kolektif Nasional (LMKN)」によって行われます」

 

となっています。

 

そして第三条一項にこう書かれています。

 

「LMKNは著作権料の徴収・支払いを通して、コマーシャル(商業)目的で楽曲を使用する許認可を行う」

 

第三条二項で該当する場所及びシチュエーションが明記されています。

 

・セミナー

・商業的な会議

・レストラン

・カフェ

・パブ

・ビストロ

・夜間営業のクラブ

・夜間営業のディスコ

・ミュージックコンサート

・飛行機

・バス

・電車

・船舶

・展示会及びバザー

・映画館

・電話の呼び出し音(インドネシアでは各プロバイダーを通して自分の好きな楽曲を携帯の呼び出し音に設定できて、これはそのサービスのことを指す)

・銀行及びオフィス

・お店

・レクリエーション施設

・各テレビ放送局

・各ラジオ放送局

・ホテルフロア、施設及び客室

・カラオケ事業

 

以上のように規定されています。

 

インドネシアは、まあ、来た事がある方はわかるかとは思うのですが、以上に挙げられたようなシチュエーションで流れている音楽に使用料が支払われるといったことはほとんど起こりません。

好き勝手に持ってるCDだったり、カセットだったり、携帯にスピーカーをぶっさして、YouTubeを垂れ流していたりするのが普通です(笑)

カラオケですら、その楽曲の使用料が支払われていなかったりするケースが多くあります。

そんな光景を果たして取り締まれるのでしょうか???

 

この大統領の発言を受けてSNS界隈はざわざわとしていて、

「本当に実現可能なのか?」

「本当にみんな使用料を払うのか?」

「お金を持っている大きな事業者はいいかもしれないが、中・小の事業者にそんな余裕はないのでは?」

とか、様々な意見が飛び交っています。

 

「プガメン(路上演奏者)やワルン(道端の屋台)はこれに該当するのか?!」

 

というような議論も始まっていて、相当に賑やかです。

 

ではこれまでそういった機関がなかったのかと言われるとそんなことはなく「WAMI (Wahana Musik Indonesia)」という団体が徴収を行ったりもしていたんですが、なかなかうまく行っていないのが実情でした。

#ちなみに僕の楽曲もここに預けてあります

#ほとんどお金を振り込んでもらったことはありません

#楽曲が人気がないだけなのか

#それとも徴収自体がうまく行われていないのか

#いや少なくともラジオではかかっているし

#カラオケにも入っている

#むむむ

 

そして、今回「LMKN」がフォーカスされることになったのですが、実はこの団体2019年から存在しているんですね。

と書いていたら、3000文字近くになってしまったので、また明日その「LKMN」についても書きたいと思います。

 

ここまで読んでいただき、テリマカシでした。

それではあなたにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。

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若手人気バンドeclatとコラボさせていただいた動画、一緒に僕の楽曲を歌っています、是非チェックしてみてください。