大城、変わった? | あくまでも私の持論なんですが

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  大城が悪者?何故?


巨人の捕手について投稿したまさに今日、SNSで大城が誹謗中傷されているという記事を見た。


私の投稿自体は4月中旬頃からちまちまと下書きしていたものだったので最近その様な記事が出ていることは知らなかったのだが、そのあたりの記事を見ていると大城の時だけ大量失点している事で大城のリードが悪い、やはり小林や岸田の方が捕手として優れている、だから大城を試合に出すな、というのが大方の内容だ。


逆にプロの解説者による配信等では現在の貧打巨人において、大城は打撃が売りの打者なのに何故もっと使わないのか?他のチームからすれば大城が捕手の方が打線に破壊力があって怖い、どうせベンチからサインの指示があるのだから捕手は誰でもそう変わらないでしょ?といった意見である。


今、大城が叩かれている理由は察しが付く。


昨年の巨人低迷の原因のひとつである投手陣の崩壊は、実は捕手である大城のリードに問題があったのではないかと巨人ファン達は思っていたという事だ。

いくら投手が不足していたとはいえ、殆ど全ての投手が相手打線を抑えられないというのは不思議に思っていたはずだ。

しかも内容的には制球に苦しんだ挙げ句、四球で歩かせたり甘くなった球を打たれたりと言った自滅パターンがやたらに多い。

傾向があまりにも似ているので投手ばかりではなく捕手側にも問題があったのではないかと疑いたくなるのも当然だ。


元々大城のリードに疑問を投げかける意見はファンの投稿に限らず解説者等からも出ていたし、私自身も昨年のブログや今回の投稿で間の悪さや投手に優しくないリードをすることについて触れていた。


昨年その事が話題にならなかったのは、殆どが大城が先発マスクだったため他の捕手に代わった際に結果が変わるのか比較する事ができなかったからだ。


逆に盗塁阻止率や捕球能力の高さ、侍JAPANに選出されたという実績、何よりも打撃が好調でチームの勝ちに貢献していたという数字の上では大城を批判する明確な材料が無かったということもある。


そのせいもあってファンとしては何処かモヤモヤとした疑惑として残っていたものが、今年の他の捕手との明確な数字の差が出た事で疑惑が確信に変わったというところだろう。


そして現在、大城を外しているのは捕手出身でありコーチや助監督としてチームを中で何年も見ていた阿部監督である。


昨年は原監督の贔屓とも取られかねない徹底した大城起用と、その影で人気、実力、そして努力家であることは皆が認めるのに全く出場機会を与えられなかった小林に対する同情といったファン心理もあり、やはり見る人は見ている、我々は間違っていなかったという感情が爆発しているのではないかと思うのだ。


  ファン目線とプロ目線、どちらが正しいのか


私もそれらの投稿について理解できる部分はある。

何度も触れている通り、私は捕手としての大城は好きではないのは確かだ。

リードにも間のとり方にも、極端に言えば構え方自体にも不満があることは否定しない。


守備陣全体のリズムを整え、雰囲気を作り、投手の力を引き出すことは捕手の重要な役割であり、それは数字には現れない貢献であると思う。


そういった部分での小林の信頼度は大きく、そこがこれまでの巨人では評価されなかったという思いと、今年は正統に評価され、出場機会が増えていることは小林贔屓である私にとっても大変喜ばしいことだ。

だがそれは大城を使うなというのとは全く別の話である。

私自身今年の失点に関しては巡り合わせの悪さもあるので一概に大城が悪いとは思っていないし、現に失点の無い試合もある。

打撃不振は別に大城だけの話ではないのでそこを攻めるのもあんまりだ。


逆に小林は使わなくとも変わらず努力は続けるが、大城は使い続けないと腐って駄目になるといった意見は論外だ。

野球選手は誰でも試合に出るために努力する。ましてやプロならば尚更だ。

試合で使ってもらえないから腐って使い物にならないようではそもそもプロとして失格なのだ。


大城は打撃が魅力の攻撃型捕手だ。

その持ち味を活かすならばその打撃でアピールするしかないのだ。

私も代打に向いている選手だとは思ってはいないが、それでもまずはそこで結果を出すことが重要だと思うのである。


  大城、変わった?


ところで、今日(5月1日)のヤクルト戦で6回に新人の京本がマウンドに上がった際、捕手も大城に代わったのだが構え方が変わっていたのに目が行った。


早めにミットを構え、しかも開いたまま動かさないのだ。

明確にここに投げろという気遣いが感じられるのである。

以前にも外国人投手等早めに構えて動かさない事はあったが、それは恐らく投手側からの要望だったのだろう。それ以外では構えは戻っていたからだ。


京本は一軍初登板ということもありその様な要望を出すはずもなく、大城側の配慮であることは間違いないのだ。


やはり大城も悩み、色々と考えているのだなあという思いと、阿部監督は大城にそういう部分を期待してのスタメン落ちだったのだろうという思い、そして大城、小林、岸田とそれぞれの持ち味を生かした捕手としての役割を果たしてくれればこの様な状況も改善していくと思うのだ。