WBCが意外なほど呆気なく終わり、いつの間にかシーズン開幕を迎えた。
だが、これ程自分的に盛り上がらないシーズンも久し振りだ。
巨人を象徴する四番打者岡本がMLB挑戦の為に去り、別の意味での巨人の象徴小林は普通に二軍待機。
山崎伊織と戸郷はコンディション不良で再調整、リチャードはオープン戦で死球による骨折、吉川尚輝は股関節手術、大勢とマルティネスはWBCによる調整遅れと私が注目している選手は1人もいない。
唯一、坂本勇人が久方ぶりにスタメン出場している事が救いと言えば救いだっただろうか。
そんな中、主力不在とはいえ開幕投手に新人の竹丸和幸を大抜擢した事に多少の不安はあったのだが、蓋を開けてみればその内容の素晴らしさに阿部監督の眼力を素直に称賛したい。
もっさりとした動作とゆったりとした振りかぶりからは想像のつかない躍動感のある投げっぷりで非常にタイミングが取りづらそうだ。
けして豪速球と言える球ではないがキレがあり、緩い変化球を多彩に織り交ぜながら的を絞らせない岸田のリードも光る。
まあ全ての球種が良いところに決まっているのが結果に繋がったとは言えるのだが、岸田の構えたところとは違っているので制球が良いのかそれともたまたまなのかは微妙なところだ。
そして、キャベッジの先頭打者ホームランやダルベックの来日初ホームランなど、勝ち方としては悪くなかったものの采配で奪った点ではなかったので得点力としてはまだまだ水物といった感じである。
八回の攻撃でキャベッジのヒットから松本剛の打順で送りバントするのかしないのかはっきりしないままキャベッジが盗塁死になるという何ともお粗末な攻撃は現在の巨人を象徴していたと言えるだろう。
守備も全体的に危なっかしく、まだペナントを闘い抜くチーム状態とはほど遠いというのがこの日の試合を観て感じたことだ。
この日はまだヒットが出なかったが坂本の調子は悪くないし、泉口と岸田の守備面においても打撃面においても堅実なプレイを見せている所が唯一安心出来た部分だと言えよう。
まだ私の気分は盛り上がらないが、とりあえずは運でも何でも良いので勝ちを拾っていってほしいものだ。