今井寿さんの不祥事による謹慎から、復活してリリースしたアルバム「惡の華」の1曲目「ナショナル・メディア・ボーイズ」をピアノソロアレンジしてみました。4拍子なのか3拍子なのかわからない変拍子、奇抜なコード進行や曲の展開など、今井さんの天才的センスとインパクトが凄い曲です。


ナショナル・メディア・ボーイズ(国民の広告媒体の少年達)というタイトルは、ナチス・ドイツのヒトラー・ユーゲント(ヒトラー青少年団)のことです。作詞の今井さんは、彼らがナチスのプロパガンダに利用されたことを皮肉って、タイトルにしたようです。

 

 

ヒトラーから見たドイツ国家、ヒトラーが夢見た千年王国を書いたようで、「直接的な歌詞を避けていたら凄く抽象的になってしまった」と今井さん自身が言っています。

「Insanity Boy」=狂気の少年
「More than God」=神を超える
「Dress To The Right」=右へ倣え
「Chaos」=カオス、混沌
「Adolf」=アドルフ・ヒトラー Adolf Hitler
「Metro」=首都もしくは中心的な大都市
「Bourgeoisie」=ブルジョワジー、資本家階級
「遊星の世界」→これはもしかしたら、「優生の世界」を濁したのでは?と推測しましたが、どうなんでしょう。
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ちなみに、ナショナルメディアボーイズ、つまりヒトラー・ユーゲントは、1938年(昭和13年)に30名が来日して、3ヶ月間滞在しています。

彼らを歓迎するため、大日本連合青年団の依頼で北原白秋が作詞した「万歳・ヒットラー・ユーゲント」という歌も作られました。このタイトルはナチス讃美そのものの意味ですが、黒歴史だと受け止めるのは短絡的です。

 

当時の日本人がナチスをどう捉えていたのか、歴史的な時代背景なども調べてみましたので興味のある方はこちらの記事もご覧ください。↓

 

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