何が疲れるって…
看病とかじゃなくて
第三者に
リアルでも
ネットでも
離れた場所でも
心配してもらえているのは
痛いほど
ありがたいのに
今それを聞かれても
今それを言われても
今あなたの知ってる病気のことを話されても
人それぞれ
ケースはちがうわけで
わたしには
全く余裕がないから
いちいちに
真面目に答えようと
頑張るのだけど
急に
途中で口をとざし、
殻に篭りたくなる
でもそれは
イメージで
わたしは
笑顔をみせるし
真面目に答えようと頑張るし
こちらから電話をかける
ありがたいと思う気持ちが
減っていくのが
メモリがついているみたいにわかって
ありがたいのに、と…
そんな自分を責めてしまうのが
また
辛くて
余裕がない
という言葉を使って
許されようとしている
だいたい
だれに
許されたいのだろう
ようやく
1人になると
今度は
愚痴る相手もなく
ふんわり
包んでくれる相手もなく
あー、1人なんだなって感じて
もしオットが
本当にいなくなったら
この世界で
たった1人で生きていくのかと
シュミレーションしようにも
思考はとまり
途方にくれる
だから
夜空を見上げて
異国の道路はどこも似たようなもんだと
その材質ではなく
自分の足の下にあたりまえにある地球までを感じて
少しだけ安心して
一歩をすすめる
わたしが
今一番会いたい人は誰だろう
顔が
浮かんでは
消え
顔が
浮かんでは
消え
いつしか
もう
会えない人の顔まで
浮かんでは
消え
また
思いきり
孤独を感じて
今度は
その孤独も
また愛しているんだと自覚し
これ以上
ダメな自分を責めないように
全てを
一旦忘れようと
意識して
思考をとめ
自分で自分を抱きしめて
お気に入りの
肌触りのよい毛布に包まれて
ようやく癒される
疲れた