バンコクでは演奏会やバレエは観に行ったが、本格的な歌は聴く機会が持てず…
久しぶりに
ここ台湾、台北でのコンサート。
しかも着付け講座を受けてくださっている生徒さんが出演なさると聞いて、早々にチケットをお願いした。
結局、購入したチケットは友人に転売😅
私は歌を習っている、別の着付けの生徒さんで友人の1人から、関係者席を譲っていただいたのだった。
「世界で(台湾国内でも)日本人ソプラノ歌手として、ずっと活躍してきている方」
と噂には聞いていたが、
私は台湾新参者組なので、彼女のコンサートは初‼️
とても楽しみにしていた。
台湾でも、ずっと押さえ込みに成功していた新型ウィルスが、先日
院内感染から広がり、不明の市中感染者がでたことで、緊張ムードのある中
開催するという知らせ。
台湾のコロナ対策はかなり徹底し、
予定されていたイベントは軒並み中止のお知らせが来ていた。
何と
何とラッキーなことだろう。
昨年末にも『オペラ座の怪人』を鑑賞でき、今回は
【故郷 名曲之夜】
という漢字で書くとなかなか渋い印象の
コンサート。
だが内容は キラキラしたドレスを纏った演奏家やタキシード姿のバイオリニストなどが盛りだくさんの演奏をしてくれる
(普通の)
クラッシックコンサートだ。
場所は
中正記念堂
National Concert Hall
真正面にあるのが、
(小さく見える白い建物)
蒋介石の銅像のある建物。
その左右に音楽堂と劇場がそびえている。
外観は中華風の作りだが、中は
どちらかといえば洋風の美しいホールだ。
私はこの階段がお気に入り。
期待を胸に中へ入ると、
知ったお顔がちらほら💖
着付け講座の生徒さん達の何人かが
着物姿できているではないか😍😍😍
何よりも
まず
この光景が嬉しかった💖
だいたい、海外でホールに行くと
着物姿は私1人
もちろん着物友達を誘えば、2人(笑)
数千人の入る広い会場で自分以外の着物姿の方を目に出来る感動は海外ならでは、だろう。
私は黒の付け下げ。
髪を切ったばかりだったので
ヘアスタイルが活きるコーデに。
会場に入る前に、
自販機が故障していて、お金だけ飲み込まれ、ガックリしていた私の周りがあっという間に人だかりになり😆
(着物着た日本人がなにやら困っているから)その中の日本語の出来る初老の男性が、別の自販機で買ってくれたもの。
台湾人、ホント優しい💖
ありがたく頂戴しました😊😆
さて、本題。
出演された皆様は素晴らしかったし、
最初から楽しく鑑賞していたけれど
足立育子さんが
指揮者と大勢の弦楽器の前で
息を吸い、最初の音をその声で奏でた時
私は、涙がこぼれた。
演目は蝶々夫人
育子さんではなく
まさに そこに現れたのは蝶々夫人だった。
歌声が素晴らしいとか
楽しかったとか
良かったとか
そういう感想は過去にも持ってきているけど
世界観に完全に吸い込まれた感覚って
そうあるものじゃない。
育子さんも
まわりも
私自身も
全てが消えて
蝶々夫人の世界になった…。
伝わるかしら、この感じ😅
いやー、
自宅に帰っても興奮が冷めず
オットに次は一緒に行こう!と力強く
泣くほどの感動(こうして字面にすると
ちょっと薄っぺらくなるのが残念)を伝えたのでした。
あぁ
素晴らしい夜だった。
足立育子さん
ありがとうございました。