着物のメンテナンス | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
日常着として「着物」を愛用、旅行含め「着物」に関するあれこれを綴ってきました。
2024年日本を拠点に再出発

先日ほつれた着物👘
自宅に戻り、確認してみると…





破れたら縫えば良い…という軽い問題ではなかった😂😂😂


アンティーク着物あるある。


布も糸も弱くなっていて、少し力を入れると、ほつれは広がる感じガーン


さらには裾も八掛が経年劣化で裂けていましたショボーン



これは、解いて八掛を新しいものにしたらよいのか?
どちらにしても、いずれかの専門の方にお願いしなくては…


タイで着物を着はじめ、まだ5年目。
ようやく、丸洗いやクリーニングや
パールトーン加工などの
メンテナンス1回目を始めたところ…。

数もあるため、一着を何度も着る、というのはごく一部の着物。

凄く汚した場合を除き、シーズンが終わったらお手入れに出すのですが、1シーズンに3回以上着ていない場合は、脱いだら陰干しし、ざっと汚れを確認したあと、たたんで仕舞い、お手入れは後回しに…。


なので、こんな状態は初めて👀
ま、アンティーク着物あるある、で知ってはいましたが…まさか自分が当事者になるのは、もう少し先だと思っていました。

どうしたら良いでしょう😥
まだ着たいしな…。

と、SNSで投稿してみると、
2つの方法が!


① 裾はガロンテープやレースを貼り、次にダメになるまでリフォームして着る

②専門家にお願いする

…と、ここで専門家とは?!

呉服屋さん
悉皆屋さん
染物屋さん
パールトーンの会社

私の知っている限りではこのくらい。

何人かの方にお話を投げてみると、
最速でご回答下さったのが、


布施弥七京染店の専務 布施 さん→コチラ


(こちらの呉服屋さんの事は過去ブログでも→コチラ)



以下ご本人の許可を得たのでシェアさせていただきます

↓↓↓




お気に入りでお召しになる着物の場合、八掛が擦り切れることが多くあります。その場合は、


「八掛を取り替えて仕立て直し」


という手順になります。

細かい作業工程で言えば


1 着物を解く

2 反物の状態に戻す

3 洗い張りする

(この作業が長年のシミも落としてくれます)

4 新しい八掛を使って、仕立て直し


以上の工程を経て、全く新しい状態に戻ります。


1~4の工程で、経費として7万円~9万円に消費税+送料。


また、洗い張りする際に、黄変や変色に大きな問題があれば、あと二万円程度加算といった所です。



仕立て直しについては、ある一定程度の固定費(先ほどの1~4)がかかってきます。作業工賃の為、値引き対応にならない工程です。


「意外に金額かかるね~」


という印象を持たれる場合が多いかもしれません。昔の場合は物がなかったので、そこまでして、着物を大事に着倒してきたんですね。


↑↑↑



という丁寧で誠実な回答をいただきましたおねがい





そこで、私が思った事は…

「やはり着物は 高価 なのか??」

ということでした。



リサイクルやアンティークショップで購入した場合と、


親または自分で仕立てていただいた着物の場合と、


着物は着物なのですが、


最初にかけた金額や、その後受け継いでいくかどうか、という部分と、

気に入っている度合いで メンテナンスにかかる費用を考えてしまいますね😆


息を吹き返し、また数十年着れるようにするのに、約10万円程かかるのは

とても当たり前の、職人さんに全額回していただきたい納得のお値段です。


ただ、約10万円で

また、気に入ったアンティークなりリサイクルの着物なら

3枚くらいは購入出来てしまうのも現実…。



その時、

娘なり孫なりに引き継げる、という人がどれくらいいるでしょう?

また、そうする価値がある程の品物かどうか…も考えてしまいます😆




たしかにお気に入りではあるけれど…


他にもたくさん着物がある場合…😂


でも、お直しに出すことで、今まで以上に愛着がわくかもしれませんし、


いや、もともと

安価で手に入れた着物は自分だけで着たおすつもりで、だからこそタイで着物、が着れたわけで…

など


ぐるぐる考えています。


これが、ユーザーのリアルなんだと思います。


さて、どちらにしろ何か出来るとしたら次の一時帰国時…

風呂敷に包んで一旦しまい、

ゆっくり考えることに致します。