似合うコーデ、別に悪くないけど、似合わないコーデ
ってあると思う…。
それを、無難と呼ぶのかもしれない(T_T)
日本からバンコクに持ち帰って、10日が過ぎようとしている。
夏物は一年中着れるのだが、柄行き布地などを考えると、今すぐ、というよりもう少し寝かせてからの方が良いものもあり…。
だが、
送って下さった方や、そのお身内の方の事を思うと、いち早く、
「着て見せたい!」とも思い、
さらには、
「やっぱり、素敵に着こなしてくれた」とも言われたい(>人<;)
そうなると
コーデが…
難しい。
私は好みがはっきりしている上、
この着物にはこんな帯
この帯なら、こんな着物、と
大抵それぞれに組み合わせが決まりやすいものを購入してきた。
→過去ブログでも着物コーデ、選び方のコツ
もちろん、何にでも合う帯、
帯を選ばない着物、といった類のものもあるはず?!なのだが、
そこに私の顔がのった時に、しっくり私のものになるかどうか、を常に大事にしている。
それには、髪型も含まれる。
だから、
着物の上に、帯をのせ、帯揚げや帯締めをのせ、綺麗にまとまったとしても、
実際に着てみたら何か違和感を感じる事があったりもする。
購入する時点で、だいたいのコーデの方向はほぼ決まっている事が多く、
その中で手持ちのもので微調整していき、
あ、この組み合わせもイケるかも、など発見していくのが楽しい。
ところが、
いただいたものというのは、
単独で、
ポンとやってくるのだが、
存在感がある。
まだ人のもの、という意識が離れない状態で、まず手持ちの帯の中から色だけで合わせていく。
合うような
合わないような…。
近々着ようとしているこちらの着物は、
Terumi コレクションの一部。
着物好きの故てる美さんのご家族の方から譲られたもの。
可愛らしい八掛は濃い茶色だ。
茶系の帯は手持ちになく、
早速チョコレートカラーのもろもろが欲しくなった(≧∀≦)
白襟にしてしまうと、全体がぼやけてしまい、私には似合わない。
いかにも借りてきました的な着姿になってしまう。
襟をどうするか…
白以外のもので顔写りの良い色柄を、このベージュと合わせる。
白黒のシマ、黒い帯
悪くないけど…
何か違う気がした。
ならば、帯から考えよう。
得意の黒を合わせるか、
赤い花の帯を持ってくるか、
ベージュ系でワントーンコーデにするか…
どれもいまいち…(T_T)
色だけで言えば、オレンジなども合いそうだと思いつつ、オレンジは夏帯だから袷にはあわせられないし(ダジャレじゃないのよん)
まだ この着物
私のものになりきっていない感じがした。
一旦しまい、また取り出し、
またしまい…
数日が過ぎた。
どうしよう。
多分着物好きの方々がこの着物の写真を見たら、
「素敵!私ならこう合わせるわ!」なんて意見が殺到するのかもしれない。
が、私にはいっこうに決められない。
似合うコーデにしたいからだ。
無難な、悪くないコーデならいくらでも思いつくが、この着物が似合う私になれる、私らしいコーデにしたい、と思うと途端に難しくなるのだ。
そもそも自分では選ばない、想定外な色柄の着物に、現在持っている、限られた手持ちの帯や小物を合わせよう、というのが無理なのか??
この着物の為に、新たに帯や小物を探すか??
何にでも合いそう、と思ったこの着物が、
どんどん難しい着物になっていく。
気を取り直し、
紫が馴染むかな、と手持ちの紫の帯の中から選んだのはこの一本
半衿を紫で合わせたら、きっと素敵?!
だろうと、チクチク
悪くはなかった。
が、何か違う。
白の上にレースではなく、もっと紫が濃くないと…
それに、
帯揚げも帯締めも、もっと素敵なシックリ似合うものがあるはず。
キングサイズのベッドの半分が、帯揚げやら帯締めやらで埋まり、途方に暮れる直前、
オットが覗きに来て、
おもむろに言った。
「へぇ、紺色いいじゃん」
ん?
ちゃんと結んでいない帯の、仮止め用の腰紐が濃紺だったのだが、
それを見て、色味が合うと言ったのだ。
「帯締めは茶色にする予定なんだよ」
と言いつつも、試しに紺色を充てて見ると
悪くない。
ん?
じゃあいっそ、帯揚げも紺色にしてみるか?
いいかも。
となると、襟が違う。
半衿の布の山から、オットは白黒の市松と、青と、赤の花柄とを選んだ。
さすがアーティスト
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着物の事はわからないが、色彩感覚は鋭い❤️
チクチクした紫のレースの半衿を外し、