タイ
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改めて考えたら、これほどまでに告知、紹介、レビュー、をしていただけている事。
今後も続く事を思うと、なんと恵まれた環境で個展が出来ているのだろう、と感慨深い。
日本人だけでとかく固まりがちな海外展示に於いて、ここまでこの国の人々の注目や期待を集められた事は、タイ人の中に入り込んだからであり、この結果がさらに私達の背中を押してくれている。
たくさんの人とその作品を見てきた信頼出来るベテランのキュレーターがスタッフと、本気で応援してくれているこの幸せと感謝の思いは、どこまで伝わっているのだろうか??
今日、タイ人アーティストの個展のオープニングに顔を出した。
トンローに出来たかなり小洒落たビジネス(コマーシャル)ギャラリーだ。
最近バンコクにはこの手のギャラリーがどんどん出来ている。
コンテンポラリーアートを筆頭にすべてのARTに対する受け皿が大きいと感じる。一方で、やはり才能というか、かなりレベルが高く、きちんとした芸術性を求められているという事も強く感じる。
毎日のようにどこかでオープニングレセプションが開かれている、といっても過言ではないここタイのART関係者、愛好者、コレクターは目も肥えている。
そんな中でふらっと寄った今日の個展。
最初は人も少なく盛り上がりに欠けているように感じた…のだが、
一旦ドリンクなど軽食をつまんでから再び会場に入ると、その作品の殆どは売れたマークの赤丸シールだらけだった。
改めて売れた作品をじっくり見ていると、確かに「強い」のだ。
訴えるものがこちらに向かってくる。
その時、その作家である彼女の生い立ちと作品に込めた思い、コンセプトの深さを聞かされた。
その上でもう一度最初から作品を鑑賞してみた。
最初にギャラリーを一回りした時とはまるで感じ方が違っていた。
作品に魂というか命というか、火が灯ったのだ。
何も聞かずに見るのと、作家の事、作品への思い、もろもろ聞くのとでは、同じ作品なのだが、受け取る印象が変わるのだ。
フランシスベーコンを思い出した。
よりパーソナルな部分を作品に表す…。
見る人を惹きつけたり、魅了したり、共鳴させるのは、実はそこの部分なんだ。
だがなかなかそれを一人一人に伝える事は難しい。伝える必要はなく、見る側の取り方で良いといえばそれまでだが、
でも出来るだけそこを伝えていけるのが理想だな、と感じた。
で、赤丸シールを羨ましく、また賞賛の思いで見ていたら、私達の個展を手がけているキュレーターがやってきた。
そして、彼女(作家)がどれだけ基礎を積み、10年の歳月の中でたくさんのグループ展や個展や発表の場でチャンスを繋げてきたか、コレクターとコネクションをもったか、この小洒落たギャラリーオーナーと繋がったか、などなど知りうる限りの裏話を教えてくれた。
納得の結果と。
積み重ねの成果だと。
ちょっと泣きそうになった。
こうやって、華やかな場面だけを目にしていたらわからない事、ここに至るまでに起こったであろう様々な事に思いを馳せたら…
彼女の評価とも言える赤丸シールの多さが、自分事のように嬉しく感じた。
心からこんぐらっちゅれいしょん!!だ!!!
「売れる」事と「芸術性が高い」事とは、必ずしも一致しない。
だが、どちらも求めたいのだ。
これは、人によって様々だろうし、それぞれが各々目指す場所に向かえば良いと思う。
私は、
私達は、両どりしたいのだ。
今私のオットであるYosuke Hasegawaが個展をさせていただいているギャラリーはいわゆるビジネス(コマーシャル)ギャラリーではない。
この彼女の展示も以前からしていたというように、才能を世に出す、より芸術性の高い作品を扱う、という役割を担ってきたギャラリーである。
どちらかといえばぶこつな感じ(笑)
そこが、私達の為にかつてないほどの(?)力のいれようで、個展を盛り上げ、盛り立ててくれている。それはその辺のビジネスギャラリーに負けていないどころか、プレスの数は倍以上だ。準備期間中3つの展示が同ギャラリーであったが、どれも私達の時とはまるで違っていた…。
しかもスポンサーを何社もつけ、当然と思っていた金銭負担すら、私達には課さない…。
さらにはこれから、タイ国内を巡回する。ナコンシータマラートについでチェンマイでも日程が確定した。
バンコク初個展だよ。
さらに私達は日本人、タイでツアーも初。
一気に何かを飛び越えて、チャンスを与えられたようだ。
つくづく思う。
Yosukeの下地なくてはなかった話だと。
オットを誇りに思う。
そしてこのキュレーターやギャラリーとの奇跡的な出逢いに深い感謝の思いでいっぱいだ。
さらに、世界に出たい、という私達の思いを後押しすべく、別のビジネスギャラリーからのオファーを受けるよう快く承諾してくれた。
なんという懐の深さだろう。
見つけ、世に出し、支え、大きく展開させ、さらに
この先のステップまでもに協力を惜しまない姿勢だという事に、頭が下がる思いだ。
ラッキーだった。
本当にラッキーだ。
Yosukeがホンモノである事は勿論大前提だが、それにしてもラッキーだった。
たくさんのARTに触れよう。
ホンモノに触れよう。
そして刺激を受けて、前に進もう。
目指すところへ。