仏教は哲学ですね。 | 伝統風水と趨吉避凶のススメ

伝統風水と趨吉避凶のススメ

「伝統に則った風水」は占いではなく天地人の融和を体現する環境整備学です。
人と環境の調和についてお伝えしていきます。

 

 先日母の一周忌(一周忌迄が葬儀という認

 識)を無事に終えました。ニコニコ

 

 

 そこで祈祷寺の僧侶様(中学の頃からお世

 話になっている兄貴的存在)とお話をさせ

 て頂き思った事が「仏教は哲学だなぁ」と

 いう事。びっくり

 

 

 物事の起こりから結果までを説明するのに

 一番分かり易いのが

 法華経の「方便品第二」ニコニコ

 

 

 その中の「十如是」というのが

 あるのですが、

 

 

 「所謂諸法 如是相 如是性 如是体 

  如是力 如是作 如是因 如是縁 

  如是果 如是報 如是本末究竟等」

 

 の部分です。グラサン

 

 

 

 これは釈尊が、この世界のあらゆる物事(諸法)の有り様を「相・性・体・力・作・

 因・縁・果・報・本末究竟等」という十の

 カテゴリーに分類して説かれたもの。びっくり

 

 

 

 「相」は外面の形相、

 

 「性」は内面の本性、

 

 「体」は相や性を統一する主体、

 

 「力」は体が備える潜在的能力、

 

 「作」は力が外界に現れ動作となった物、

 

 「因」は原因、

 

 「縁」は因を補助する間接原因、

 

 「果」は因と縁から生じた結果、

 

 「報」は因果によって生じる報果、

 

 

 

 本末究竟等とは相から報までの原理は

 一貫しており、その帰結する所は同一で

 あるということ。

 (*:小松邦彰・冠賢一「日蓮宗小事典」より)

 

 

 

 またこの部分を三回繰り返して読むのは、

 天台宗の開祖である天台大師智顗(五三八

 ~五九七)が「法華玄義」という法華経の

 解釈論の中で、

 

 十如是に「空諦・仮諦・中諦の三諦」とい

 う意義をあてられたのから来ているらし

 く、

 

 

 

 

 空諦:物事に永久不変の固定した

    体・質はなく、千変万化する事。

 

 

 

 

 仮諦:全ての物事は、状況や因果関係に

    おいて、様々な要素が仮に集合し

    て“あたかも実在しているかのよう

    に”見なす事。

 

 

 

 中諦:その空諦と仮諦のどちらにも

    極端に偏る事なく中立に物事を

    見る事。(中庸)

 

 

 

 

 今ではやっと並行現実も科学的に

 認められてきておりますが、

 

 

 

 この方便品第二の十如是から

 

 

 

 「10如是×10如是×10如是×3諦

 

 で私たちが経験している1つの現実は

 

 1/3000のコマであるという事。

 

 

 

 また果報は、

 

 

 果を報いる(喜ばしい結果)と

 

 果を報わされる(反省する結果)に

 

 なる事は、十如是を見れば道理が分かると

 思います。ウインク

 

 

 

 今日は堅い話になりましたが、

 

 最後までお読み頂き有難う御座います。ニコニコ