梅雨明け間近の伊良湖岬へ爽快ドライブ | シニアの の~んびり道草

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日頃の散歩や近場のドライブ、時には一晩泊りでぶらっと訪ね歩くことがある。そんな折、おお! これは綺麗だ、これは凄い、これは面白いと感嘆したり、感動したようなことを、思いつくまヽアルバム風に綴ってみる。

天気予報によると一両日中にも梅雨明けが発表されるという16日に、渥美半島の伊良湖岬へ家族でドライブに行ってきた。
 (注:東海地方の梅雨明けは7月19日だった。)

自宅から名神高速の羽島IC、東名高速の音羽蒲郡IC、R1・R23などを経由してR42(表浜街道)で、約3時間の道程だ。もう随分前にも訪れたことがあるが、道路も格段に良くなっているとはいえ、やはり伊良湖岬は遠い。渥美半島は、いちごやメロンの全国有数の産地。R42号線沿いでは、「いちご狩り」や「メロン狩り」の幟旗を多く見かけた。




恋路ヶ浜から「日出(ひい)の石門」、島崎藤村の「椰子の実」記念碑がある日出園地の岬を望む。左の山上は「伊良湖ビューホテル」。
恋路ヶ浜から日出園地

案内によると、この木は北マリアナ諸島ロタ島より1000個の椰子の実にココナッツメッセージをつけて放流しその1個が流れ着いたのを記念して植樹された木で、まさに詩の世界そのものの椰子の木(左)。明治31年(1898)、民俗学者柳田國男が恋路ケ浜で拾った椰子の実の話を親友島崎藤村に語り「椰子の実」の詩が生まれた。昭和11年(1936)には、大中寅二の作曲により国民歌謡となる。日出の石門の近くの日出園地内に、詩・曲二つの記念碑が揃って建てられている(右上、右下)。
椰子の実記念碑、歌碑

椰子の実 作詞 島崎藤村  作曲 大中寅二 
     名も知らぬ 遠き島より
     流れ寄る 椰子の実一つ

     故郷の岸を 離れて
     汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)

     旧(もと)の木は 生いや茂れる
     枝はなお 影をやなせる

     われもまた 渚(なぎさ)を枕
     孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ

     実をとりて 胸にあつれば
     新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい)

     海の日の 沈むを見れば
     激(たぎ)り落つ 異郷の涙

     思いやる 八重の汐々(しおじお)
     いずれの日にか 国に帰らん


恋路ヶ浜のパノラマ写真。
恋路ヶ浜パノラマ

恋路ヶ浜の波打ち際で憩う観光客。
恋路ヶ浜の波打ち際

恋路ヶ浜の半島先端側では釣りを楽しむ人も。写真中央にうっすらと見える島は、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台の神島(三重県鳥羽市神島町)。
潮騒の舞台神島を遠望

ハマゴウの群落。浜香と書き、青紫色の花を多数付けよい香りがする。北のハマナスに対して南の海浜植物の代表といわれ、恋路ヶ浜の群落は目を引く広さという。花期は7~9月で、まだ少し早いようだ。
ハマゴウの群落

伊良湖岬灯台は、伊良湖岬の突端に立つ白亜塔形(円形)の中型灯台。太平洋から伊勢湾・三河湾までを一望するその凜とした姿は、 思い出に残る灯台として「日本の灯台50選」にも選ばれている。
伊良湖岬灯台

伊良湖港に接する海岸にある伊良湖海水浴場は、真っ白な砂浜と透明度の高いきれいな水が人気。遠くにうっすらと見えるのは篠島(手前)と日間賀島。
伊良湖海水浴場

"日本一の貝の半島"といわれる渥美半島は、波の静かな三河湾と荒々しい太平洋の両方の魚介が獲れるため、様々な美味しい貝を食べることができる。特に有名なのが「大あさり」で、店頭で焼かれる大あさりの美味しそうな匂いが食欲をそそる。一皿(2個)500円とリーズナブル。
名物大あさり

昼食は地元の新鮮な魚介類をふんだんに使った地下丼(じげ=地元の意)にした。
昼食の地下丼

愛知県田原市伊良湖町のMAP