フレンチネイル☆

SサンのNEWネイルでっす
今回ゎ
長さをグッと短めにしました
ピンクベージュのフレンチベースで
根元にゎクリアのラメ
を塗り
ゴールドのグリッター
でキリリと引き締めてみました
スッキリとした仕上がりでっす


永遠の姉妹 第3話『つのる想い』
照矢が知永子の家庭教師を始めてから一週間。
最初の頃はどうしてもぎこちなさがあったが、次第打ち解けるようになり、密かに知永子は照矢が来る日を心待ちにするようになっていた。
「ねえ、ここなんだけど」
「どこ?あぁ、ここはね…」
「そっかぁ、なるほどね」
さすがK大の法学部に通っているだけあって、照矢は頭が良く、家庭教師の経験からか教え方も慣れていて、解りやすかった。知永子のどんな疑問にも、的確な解答を与えてくれる。
「お茶入れたから。休憩にしたら?」
紅茶とケーキの乗ったトレイを持った知香子が、部屋に入ってきた。
「まだ始めたばかりよ」
「いいじゃない、別に。ねえ、照矢」
そう言って照矢の隣に座り込む。知永子には、一瞬照矢が眉をひそめたように見えた。
「どうなの?勉強ははかどってるの?」
「えぇ、まあ…」
「いいなあ、お姉ちゃんは…」
「何で?」
「だって、照矢と密室でふたりっきり…。あたしも照矢の生徒になりたいな」
知香子は照矢にしなだれかかりながら、甘えた声を出す。
知永子の家庭教師に照矢を推薦したのは自分なのに、知香子はよくそんなことを言い、ふたりの勉強を邪魔しに来る。
「知香子、悪いんだけど勉強の途中なんだ。邪魔しないでくれよ」
「邪魔ですって!?ひどい言い方。あたしはただ、お姉ちゃんの勉強の進み具合を心配してるだけなのに」
「そんな心配なら、後でしてくれよ」
「まあ、何その言い方。本当に憎たらしい。そんなこと言うなら、勝手にすればいいじゃない」
知香子は荒々しく立ち上がり、部屋を出ていった。
残された知永子と照矢は顔を見合わせ、苦笑する。
「ごめんなさい。知香子って悪い娘じゃないんだけど」
「別に気にしてないよ。それより、さあ続き続き」
<日に日につのる、照矢に対する想い。知永子は、いつかこの高ぶりを押さえられなくなりそうな自分自身に、戸惑っていた。>
照矢のアパート。
知香子は、照矢の肩にもたれかかった。照矢はさりげなく身を引き、テーブルの上の煙草を手に取り、火をつける。
「…悪いけど、帰ってくれないかな?」
「えっ!?どうゆうこと?」
照矢は髪をかきあげ、おおげさに溜め息をついた。
「何?何で溜め息なんてつくの?不満があるなら素直に言えばいいじゃない。いきなり帰ってくれなんてひどいわ」
「だから悪いって言ってるじゃないか。とにかく、少しの間ひとりで考えたいんだ」
「一体全体どうゆう理屈なのよ。せっかく久しぶりにふたりっきりになれたのに。あたしを何だと思ってるのよ!!」
知香子はヒステリックに叫ぶ。
「すまない…」
「もしかして…お姉ちゃん?」
その言葉に、照矢の肩が揺れた。
「やっぱりお姉ちゃんなのね。通りで最近照矢の様子がおかしいと思ってたのよ」
知香子は照矢の肩を思いっきり揺さぶる。しかし、照矢は
「すまない…」
と繰り返すばかりだった。
知香子は唇を噛み締め
「そんなこと、絶対に許さないから」
と唸る。その瞳には、激しい嫉妬の炎が渦巻いていた。
「先生、どうかしました?」
知永子は照矢の顔を覗き込み、問いかけた。
「…えっ!?何が?」
「何か、今日の先生変ですよ。ずっと思いつめてる感じ。ひょっとして悩み事でもあるんじゃないですか?」
「い、いや…」
照矢は言葉を濁した。知永子はさらに続ける。
「もし…もしですけど、わたしでよかったら相談に乗らせてもらってもいいですか?」
「……」
「ほら、悩み事ってひとりで抱えてるといつまで経っても解決しないじゃないですか。他人に話したら、それだけでちょっとは気持ちが軽くなるってよく言うし。だから」
照矢の気持ちを軽くするため、笑って見せた。
「知永子さん、君は何て優しい女性なんだ」
「優しいだなんて…。ただ、わたしは日頃から先生のお世話になってるし、ちょっとでも恩返しができたらと思っただけで…」
「ありがとう」
照矢は知永子の手を両手で包み込む。そして、抱き締めた。
「ありがとう。今は君のその優しさだけで充分だ」
胸に響く照矢の言葉。
知永子は動けない。いや、あまりの喜びに失神さえしてしまいそうだった。
<知永子は、降って湧いたような喜びに陶酔していた。
知永子がその先に続く茨の道を進む決意を固めた瞬間をあげるとするならば、まさに今この瞬間だったのかも知れない。>
その頃、澄江は蒼白の表情で、目の前に置かれた報告書を見つめていた。
「どうゆうこと?」
思いがけず、声音が震える。
「ですから、ご覧の通り我々の調査の結果、あなたのご主人である倉内浩二郎氏の不倫が発覚いたしました。誠に申し上げ憎いののですが、倉内氏はかなり以前からその女性と交際しており、赤羽でその女性が女将をしている小料理屋『長谷倉』も倉内氏の多額の援助に寄るものと思われます」
仕立てのよいスーツを纏った調査員は冷静な口調で告げた。その冷静さが澄江の神経を逆撫でし、さらに怒りを増幅させる。
「まさか、まさか…」
澄江は報告書に添えられた証拠写真に触れる。浩二郎とその愛人が、仲睦まじく寄り添い合っているところを隠し撮りしたものだ。
その女には、見覚えがある。いや、生涯忘れることなどできないだろう。
女の影には薄々感づいていたが、まさか未だにあの女と続いていただなんて。
長谷部織江。十七年前のクリスマスイブに、倉内家に子供を捨てて消えた女。
知永子の、実の母親。そして…。
「…まさか、まだあの女と続いていただなんて…。なんて裏切り。なんて低俗で、恥知らずな行い。許さない…。絶対に許さない…。あたしをコケにしたらどうなるか、たっぷり…たっぷりた~っぷりと思い知らせてやるわ」
「あっ…」
澄江は、側にあった果物ナイフを掴み、写真へと突き立てる。恐れおののく調査員を尻目に、浩二郎とその愛人をずたずたに切り裂いた。
つづく
最初の頃はどうしてもぎこちなさがあったが、次第打ち解けるようになり、密かに知永子は照矢が来る日を心待ちにするようになっていた。
「ねえ、ここなんだけど」
「どこ?あぁ、ここはね…」
「そっかぁ、なるほどね」
さすがK大の法学部に通っているだけあって、照矢は頭が良く、家庭教師の経験からか教え方も慣れていて、解りやすかった。知永子のどんな疑問にも、的確な解答を与えてくれる。
「お茶入れたから。休憩にしたら?」
紅茶とケーキの乗ったトレイを持った知香子が、部屋に入ってきた。
「まだ始めたばかりよ」
「いいじゃない、別に。ねえ、照矢」
そう言って照矢の隣に座り込む。知永子には、一瞬照矢が眉をひそめたように見えた。
「どうなの?勉強ははかどってるの?」
「えぇ、まあ…」
「いいなあ、お姉ちゃんは…」
「何で?」
「だって、照矢と密室でふたりっきり…。あたしも照矢の生徒になりたいな」
知香子は照矢にしなだれかかりながら、甘えた声を出す。
知永子の家庭教師に照矢を推薦したのは自分なのに、知香子はよくそんなことを言い、ふたりの勉強を邪魔しに来る。
「知香子、悪いんだけど勉強の途中なんだ。邪魔しないでくれよ」
「邪魔ですって!?ひどい言い方。あたしはただ、お姉ちゃんの勉強の進み具合を心配してるだけなのに」
「そんな心配なら、後でしてくれよ」
「まあ、何その言い方。本当に憎たらしい。そんなこと言うなら、勝手にすればいいじゃない」
知香子は荒々しく立ち上がり、部屋を出ていった。
残された知永子と照矢は顔を見合わせ、苦笑する。
「ごめんなさい。知香子って悪い娘じゃないんだけど」
「別に気にしてないよ。それより、さあ続き続き」
<日に日につのる、照矢に対する想い。知永子は、いつかこの高ぶりを押さえられなくなりそうな自分自身に、戸惑っていた。>
照矢のアパート。
知香子は、照矢の肩にもたれかかった。照矢はさりげなく身を引き、テーブルの上の煙草を手に取り、火をつける。
「…悪いけど、帰ってくれないかな?」
「えっ!?どうゆうこと?」
照矢は髪をかきあげ、おおげさに溜め息をついた。
「何?何で溜め息なんてつくの?不満があるなら素直に言えばいいじゃない。いきなり帰ってくれなんてひどいわ」
「だから悪いって言ってるじゃないか。とにかく、少しの間ひとりで考えたいんだ」
「一体全体どうゆう理屈なのよ。せっかく久しぶりにふたりっきりになれたのに。あたしを何だと思ってるのよ!!」
知香子はヒステリックに叫ぶ。
「すまない…」
「もしかして…お姉ちゃん?」
その言葉に、照矢の肩が揺れた。
「やっぱりお姉ちゃんなのね。通りで最近照矢の様子がおかしいと思ってたのよ」
知香子は照矢の肩を思いっきり揺さぶる。しかし、照矢は
「すまない…」
と繰り返すばかりだった。
知香子は唇を噛み締め
「そんなこと、絶対に許さないから」
と唸る。その瞳には、激しい嫉妬の炎が渦巻いていた。
「先生、どうかしました?」
知永子は照矢の顔を覗き込み、問いかけた。
「…えっ!?何が?」
「何か、今日の先生変ですよ。ずっと思いつめてる感じ。ひょっとして悩み事でもあるんじゃないですか?」
「い、いや…」
照矢は言葉を濁した。知永子はさらに続ける。
「もし…もしですけど、わたしでよかったら相談に乗らせてもらってもいいですか?」
「……」
「ほら、悩み事ってひとりで抱えてるといつまで経っても解決しないじゃないですか。他人に話したら、それだけでちょっとは気持ちが軽くなるってよく言うし。だから」
照矢の気持ちを軽くするため、笑って見せた。
「知永子さん、君は何て優しい女性なんだ」
「優しいだなんて…。ただ、わたしは日頃から先生のお世話になってるし、ちょっとでも恩返しができたらと思っただけで…」
「ありがとう」
照矢は知永子の手を両手で包み込む。そして、抱き締めた。
「ありがとう。今は君のその優しさだけで充分だ」
胸に響く照矢の言葉。
知永子は動けない。いや、あまりの喜びに失神さえしてしまいそうだった。
<知永子は、降って湧いたような喜びに陶酔していた。
知永子がその先に続く茨の道を進む決意を固めた瞬間をあげるとするならば、まさに今この瞬間だったのかも知れない。>
その頃、澄江は蒼白の表情で、目の前に置かれた報告書を見つめていた。
「どうゆうこと?」
思いがけず、声音が震える。
「ですから、ご覧の通り我々の調査の結果、あなたのご主人である倉内浩二郎氏の不倫が発覚いたしました。誠に申し上げ憎いののですが、倉内氏はかなり以前からその女性と交際しており、赤羽でその女性が女将をしている小料理屋『長谷倉』も倉内氏の多額の援助に寄るものと思われます」
仕立てのよいスーツを纏った調査員は冷静な口調で告げた。その冷静さが澄江の神経を逆撫でし、さらに怒りを増幅させる。
「まさか、まさか…」
澄江は報告書に添えられた証拠写真に触れる。浩二郎とその愛人が、仲睦まじく寄り添い合っているところを隠し撮りしたものだ。
その女には、見覚えがある。いや、生涯忘れることなどできないだろう。
女の影には薄々感づいていたが、まさか未だにあの女と続いていただなんて。
長谷部織江。十七年前のクリスマスイブに、倉内家に子供を捨てて消えた女。
知永子の、実の母親。そして…。
「…まさか、まだあの女と続いていただなんて…。なんて裏切り。なんて低俗で、恥知らずな行い。許さない…。絶対に許さない…。あたしをコケにしたらどうなるか、たっぷり…たっぷりた~っぷりと思い知らせてやるわ」
「あっ…」
澄江は、側にあった果物ナイフを掴み、写真へと突き立てる。恐れおののく調査員を尻目に、浩二郎とその愛人をずたずたに切り裂いた。
つづく



