hy Loves … -357ページ目

永遠の姉妹 第4話『禁断の真実』

「ねえ、一体どうゆうつもりなの?」
渋谷の雑踏の中、知永子は知香子に問いかけた。
実は、知香子に強引に渋谷に連れ出されたものの、知香子は何も教えてくれない。さすがに痺れを切らしたのだ。
「そう焦らないで。もうすぐ解るから。あっ、ここ!ここ!」
知香子は知永子の質問をはぐらかし、雑踏に向かって手を振る。そこには、照矢とその友人らしき男がいた。
「どうゆうことだよ?」照矢は、怪訝そうな表情で知香子に尋ねる。
「えっ?」
「何で知永子さんがここにいるんだよ。お前、友達が彼氏欲しがってるから、俺の友達紹介してくれって…」
「そうよ。だから連れて来たじゃない」
知香子は、悪びれずに応えた。
「お前…」
「どうゆうこと?わたし別に彼氏なんて…」
「いいじゃない。とりあえずこんなところで立ち話もなんだから、喫茶店にでも入りましょうよ」
知香子は照矢の腕を取り、強引に歩き出した。
「ほら、何やってんの。お姉ちゃんたちも早く早く」
知永子は、仕方なく照矢の友人と並んで、ふたりの後を追う。沈黙を押し通すのも気まずく、道すがらいくつか言葉を交わしたが、異性に慣れていないふたりの会話は沈黙以上にぎこちなかった。


「ねえ、お名前は?」
喫茶店に着いてからも、主導権を握るのは知香子だった。見るからに緊張している男に、自己紹介をねだる。
「あっ…ぼ、僕…沢木昇といいます。高梨くんとはゼミが一緒で……」
知永子は、必死に笑顔を作りながらも、苦痛だった。
目の前の男に興味が持てなかったからではない。照矢の前でボーイフレンドを斡旋される、というその行為が辛かったのだ。


「一体何のつもりだよ」
ふたりきりになった瞬間、照矢は知香子に対し、憤りをぶつける。
「何が?」
「何がって…全く話が違うじゃないか!!」
「違わないわよ。あたしは彼氏がいない友達に、照矢の友達を紹介して欲しいって言ったのよ。何も間違ってやしないじゃない」
「俺は知永子さんだなんて聞いてないぞ」
「あたしも、お姉ちゃんじゃないなんて言ってないわ」
ふたりの話は、堂々めぐりだ。
「お前って女は…」
「あたしのことは、女性って言ってくれないのね」
知香子の言葉に、照矢は凍りつく。
「…盗み聞きしてたのか?」
「あら、盗み聞きなんて聞こえが悪いんだから。見守っていたって、言って欲しいわ」
「……」
「それに、何だかんだで今頃はあのふたり、よろしくやってるんじゃないかしら」
「どうゆう意味だ?」
「ふふふ…文字通りよ。沢木さんって言ったかしら、照矢のお友達。本当に純粋そうで、他人の言葉を疑うってこと知らなそうなんだもの。実の妹から、お姉ちゃんは貴方を気に入ってるみたいだ、なんて聞かされたらどうするか。きっと今頃…」
その刹那、知香子の頬が鳴る。
照矢が知香子の頬を張ったのだ。
「言ったでしょう。お姉ちゃんとだなんて、絶対に許さないって。あたし、本気よ」
張られた頬も押さえず、知香子はにんまりと笑った。



知永子は沢木とふたり、夕暮れの道を歩いていた。相変わらず、会話は弾まない。
「ち…知永子さん……」
ふいに、沢木が立ち止まった。意を決したように、知永子の腕を掴む。
知永子は、咄嗟に身構えた。
だが、沢木は男の腕力に任せ、雑居ビルの谷間の暗がりへと知永子を引きずり込む。
「や、やめてください!!」
「な…何で、ぼ、僕のこと気に入ってくれたんでしょ。だったら、だったら…」
「えっ!?どうゆうことですか?」
「だ…だって、君の妹の知香子ちゃんが教えてくれたんだよ。君が僕を気に入ってるって…。姉は奥手だから、あなたの方からリードしてあげてくれって。だ、だから…恥ずかしがらなくていいんだよ」
沢木の言葉に、知香子は我が耳を疑った。
まさか、知香子がそんな策略を企てていただなんて。
あまりのショック、一瞬体の力が抜ける。
「ねえ…愛し合おうよ」
しかし次の瞬間、沢木への嫌悪感から全身に力が戻ってきた。知永子は、力の限りで沢木を突き飛ばす。そのまま、全力でその場から走り去った。



<知永子は、打ちひしがれていた。今日遭遇した、全ての出来事に…。
照矢の眼前で男を紹介されたこと。沢木の下劣な行為。そして、何よりも血を分けた実の妹であるはずの知香子の裏切りに。>



「どうゆうことなのよ!!」
何とか家路に着いた知永子を出迎えたのは、澄江の怒号だった。父と言い争いをしているらしい。
たたきに並べられた父の革靴を眺め、そう思った。
最近、両親の仲はめっきり悪い。父は滅多に家には寄りつかず、たまに帰って来ても常にこの調子だ。
知永子はうんざりして、自分の部屋に向かう。今日ばかりは、そのいざこざに巻き込まれたくなかった。
しかし、ふたりの口論は否応なしに、知永子の耳に飛び込んでくる。
「うるさい!!興信所を雇って亭主の行動を調べ上げるなんて、何て下劣な女だ。自ら家庭内の恥を晒すような真似をして、お前は露出狂か!!」
「何言ってるのよ!!下劣なのはどっちなの?こんなひどい裏切り、他に考えられないわ!!あなたこそ、婿養子のくせに恥を知りなさい、恥を」
「何かと言ったら二言目には婿養子、婿養子って…。お前の親父が傾かせたちっぽけな零細企業を今の一部上場企業にまでに築き上げたのは、俺なんだぞ。お前のそうゆう粘着質な性格が、俺をこの家から遠ざけてるってことに、何故気がつかないんだ!!」
「どこまで自分を正当化すれば気が済むのよ。父に拾われた貧乏農家の三男坊の分際で。今の地位があるのも、元はと言えばあたしの…倉内の家のお陰に他ならないじゃない!!それなのに、まだあの女と繋がっていただなんてね。こんな侮辱ったらないわ!!」
次の瞬間、知永子の足が止まる。


「だいたい、あたしが一体どんな思いで知永子を育ててきたと思ってるのよ!あなたが、余所で作ったあの娘を!!」


気がつけば、知永子は再び雑踏の中をさ迷っていた。通行人に肩を押され、我に返る。

あなたが余所で作ったあの娘を!!

母の言葉が、頭の中をぐるぐると回っていた。
まさか…まさか、わたしが母の子供じゃないなんて…。
しかし、衝撃に打ち震えるその一方で、どこか納得している自分もいた。
考えてみれば、母はいつも自分に対して他人行儀だった。わたしが、父の不貞の果てに産まれた娘だと思えば、確かにその全ての説明がつく気がする。
でも、こんな形でそれを知りたくはなかった。
知永子は、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。
「知永子さん!!」
照矢の声が聞こえる。次の瞬間、抱きすくめられた。
「よかった。大丈夫だったんだね。知永子さんのことが心配で、ずっと探し回っていたんだ」
照矢の声を耳にし、彼の胸に包まれながら、知永子は嗚咽した。
「…わたし…わたし……」
感情が高ぶり過ぎて、うまく言葉にならない。
「知永子さん、今日のかとで俺、決心がついたよ。俺…知永子さんのことが好きだ!!」
照矢からの突然の告白。
知永子は今日、三度目に我が耳を疑う。しかし、前の二度とは違う、喜びのそれだった。
「俺、あなたのことを愛してしまったんだ。もう…この気持ちを偽ることなんて出来ない。知香子とは別れる。だから、俺と付き合ってくれないか」
「…そ、そんなことできないわ。あの娘を、妹を…」
知永子はそれ以上、喋れなかった。息も出来ないほど強く、照矢に抱き締められたからだ。



<知永子は戸惑いながらも、幸福の中にいた。照矢の存在に、彼の言葉に救われていた。
まさか、この光景を知香子が鬼の形相で凝視しているとも知らずに…。>



「絶対にそうはさせないわ。照矢はあたしの…あたしだけのもの何だから!!」
知香子は、血が吹き出そうなほど強く唇を噛み締めてから、そう呟いた。地獄の底から響くような、低い声で。



つづく

知子ネイル☆


母 知子のNEWネイルでっすhy Loves …-DIMG0067.gif
 
 
 
hy Loves …-20110105171109.jpg
 
 
遅ればせながら~
 
 
 
の新年ネイルhy Loves …-DIMG0705.gif
 
 
 
 
ローズピンク×ラィトアンバーの斜めダブルグラデベースに
 
 
 
ラメhy Loves …-DIMG0102.gifをかけ
 
 
 
カメリア風の重ね花をポィントで乗せましたhy Loves …-DIMG0628.gif
 
 
 
 
ほんのり上品な仕上がりでっすhy Loves …-DIMG0063.gif


今日のディナー☆


hy Loves …-DIMG0776.gif日連続で
 
 
 
パスタ作りましたぁhy Loves …-DIMG0705.gif
 
 
 
hy Loves …-20110105211525.jpg
 
 
昨日ゎ
 
 
 
ぶっちゃけ市販のソースでしたがhy Loves …-DIMG0058.gif
 
 
 
今日ゎ全部手作りでっすhy Loves …-bokun8_70.gifhy Loves …-1okuBd_70.gif
 
 
 
 
hy Loves …-DIMG0711.gifジャガィモのクリームソースパスタ~hy Loves …-DIMG0628.gif
 
 
 
 
荒く刻んだナッツが
 
 
 
密かな隠し味になってまつhy Loves …-DIMG0063.gif