絶景ですね。
この稜線を歩きます。
最初のピークは
オジカ沢ノ頭です。
オジカ沢ノ頭の奥に見えるピークが
万太郎山です。
万太郎山がようやく行程の中間で
ここからはその先のピークは見えません。
気の遠くなるような長い縦走路です。
主稜線から左側に伸びる稜線のピークが
爼嵓です。
マナイタグラと読みます。
今回は登りませんが形のいいピークです。
爼嵓は旧谷川岳です。
気持ちのいい縦走路です。
付近はお花畑が広がっていました。
この時期の谷川岳は満開でした。
ハクサンイチゲ。
その他色々。
形のいいピークを眺めながら歩くのは
テンションが上がりますね。
中ゴー尾根コースの分岐点。
中ゴー尾根コースは
上級者向きの難ルートのようです。
谷川岳からだいぶ下ってきました。
オジカ沢ノ頭のピークは
尖っています。
鎖場を登り
オジカ沢ノ頭に到着です。
次に向かう万太郎山が見えます。
爼嵓。
ピークの先に避難小屋があります。
小屋の内部。
落雷の時
建物の中央附近で
休んで下さい。
下に絶縁となるシート類を敷いて
と、あります。
この小屋の中にいて
小屋に落雷する状況には
遭遇したくはないですね。
更に先に進みます。
次の目標は万太郎山です。
オジカ沢ノ頭を振り返ります。
谷川岳方面から眺めると尖ったピークでしたが
こちら側から見ると尖ってはいません。
小障子ノ頭に到着です。
写真だけ撮って通過しました。
万太郎山に向かいます。
しばらく進むと再び避難小屋です。
大障子避難小屋です。
地図によると
往復20分の所に水場があります。
小屋の内部。
更に進みます。
次のピークが
大障子の頭です。
ここも写真だけ撮って通過しました。
万太郎山が近づきます。
吾作新道の分岐点。
天候、体力、時間等の状況によっては
ここから吾作新道を
土樽に下ることも頭にありました。
私は予定通りに仙ノ倉山方面に向かいます。
万太郎尾根。
分岐点から少し先が万太郎山の山頂です。
今回の行程で
この辺りが中間地点ですね。
体感的にはだいぶ歩きました。
まだ中間なのか…
そんな感じです。
三角点。
ここで小休止しました。
この辺りの前後で
数組の登山者とすれ違いました。
ハードなコースだけに
日の長い時期で天気の良い休日でも
歩く登山者は少ないですね。
万太郎山は1954m。
ここから先は
一旦大きく下り
最低鞍部(毛渡乗越)1568mから
登り返します。
写真中央がエビス大黒ノ頭、
その先の右側のピークが仙ノ倉山です。
高低差のあるここが
今回の縦走の核心部ですね。
アップダウンが続き
そろそろ疲れが出てくる頃ですが
気合いを入れていきます。
今回の登山の重要なポイントは
予定したルートを歩くだけではなく
上越線の登り最終列車、
それに接続する平標登山口のバスが
4時55分の発車です。
何としてもそのバスには
乗り遅れる訳にはいきません。
山レコを見ると
標準のコースタイムが16時間4分とあります。
地図に書いてあるコースタイムでは
間に合いません。
自分の平均のペースが標準タイムを上回って
歩く必要があります。
時間の経過とともに
バスの時間との戦いでもありました。
痩せ尾根地帯。
木々がありますが
尾根の両側は相当な急斜面です。
避難小屋です。
越路避難小屋です。
小屋の内部。
毛渡乗越の分岐点。
ここから先は登りになります。
今回の山行の踏ん張りどころですね。
エビス大黒ノ頭が迫ってきました。
谷川岳の主脈縦走は
アップダウンが激しいコースですが
今回は日帰り装備の軽装ですので
コースの割にはあまり休憩をはさまず
それなりのペースで歩けます。
テント泊の重装備では
そうはいきませんからね。
エビス大黒ノ頭に到着です。
先ほど越えてきたオジカ沢ノ頭といい
このエビス大黒ノ頭といい
立派な山容だけに
〇〇岳みたいな
もっとまともな山名にしてほしかったですね。
この辺りからガスに包まれて
眺めはありませんでした。
先を急ぎます。
アップダウンが続きます。
一旦下って
その先に避難小屋があります。
エビス大黒避難小屋です。
この稜線で4つ目の避難小屋です。
小屋の内部。
この小屋は狭いです。
地図には3人とありました。
この登りが今回の山場ですね。
力を振り絞ります。
ガスに包まれたおかげで
眺めは無い代わりに
日光は遮られて
少し風もあり
気温は快適でした。
ただ、虫が多いのが難点ですね。
目、鼻、口の中まで飛び込んできます。
帰宅してから気づきましたが
こめかみ、耳、腕が
虫に刺されて腫れていました。
どうやらここが
仙ノ倉山の山頂でした。
ガスで眺めが無いのが残念ですね。
ここまで来たら、あとは大した登りはありません。
ここから先はお花畑の中を歩く
今回の登山のボーナスステージですね。
一息入れてから先に進みます。
この先は木道も整備されていました。
道の両側はお花畑です。
ハクサンイチゲの群生。
仙ノ倉山を振り返ります。
ちょっとガスが切れてきました。
ここからが今回の登山の最後のハイライトですね。
色々な高山植物の花が咲いていましたが
疲れて撮影が雑になっています。
ここまで花はたくさん見てきたので
どうでもよくなっていました。
それよりも
最後の平標山の僅かな登りが
やたらキツく感じました。
平標山に到着です。
ここもガスで眺めはありません。
ここが今日最後のピークです。
ここで一息入れて
エネルギー、水分を補給します。
三角点。
ここまで相当な距離を歩いてきましたが
ゴールであるバス停までは
それなりに距離はあります。
休憩もそこそこに行動を再開します。
バスの時間が気になって
気持ちは焦ります。
平標山、仙ノ倉山は
ガスがかかっていて
眺めが良くなかったのが残念でした。
晴れていれば眺めが良く
お花畑もあり
ここは天気がいい日の早朝の条件のいい時間に
再訪したい山ですね。
その時はロングコースの縦走ではなく
ここでゆっくり高山植物の花を
撮影したいですね。
その時はマクロレンズも持参して。
平標山ノ家を目指します。
小さく山小屋が見えます。
平標山ノ家。
ここで山バッジを購入しました。
2つで1000円でした。
ここではテント泊もできるようです。
休憩せずにそのまま下ります。
山道を下りきると
林道に出ました。
ここまで来たら、余裕でバスには間に合います。
時間によっては
バス停までダッシュしようと思っていました。
ゲートを通過して
途中の水場で顔、手を洗います。
最後は舗装道路を歩きます。
バス停に到着しました。
時間は4時10分。
パスの時刻は4時55分なので
45分の余裕がありました。
バス停には乗車待ちの列が数名あり
私の後にも続々と列が伸びてきました。
平標山に登るのは
マイカー組が多いと思っていましたが
意外にも列車、バスの方も多いですね。
無事にバスに乗車、
越後湯沢駅に到着です。
660円。現金払いでした。
越後湯沢駅。
売店で日本酒を購入しました。
この時期はスキーシーズンでは無いので
人はまばらです。
土合行きの切符を購入しました。
最終列車まであと10分あります。
まだ少し時間はあるな…
立ち食い蕎麦屋がありました。
山菜蕎麦を注文して
汁も残さず一気に食べました。
急いで食べたので
ちょっと口の中をやけどしました。
ホームに向かいます。
上りの水上行きの
最終列車のアナウンスがありました。
午後5時台が最終列車ですからね。
それを妻にLINEで伝えたら
驚いていました。
上越線は新幹線が開通して以降
旅客輸送は新幹線がメインとなり
在来線はローカル線で
列車の本数は極端に少なくなっています。
越後湯沢駅は新幹線の停車駅で
最悪の場合はとりあえず新幹線で
帰宅することはできます。
土合駅の近くに駐車してある
マイカーの回収は困難ですが。
新幹線の場合、次の上毛高原駅から
タクシーで土合まで戻るか、
(調べてみたら、この時間のバスの便は
ありませんでした。
タクシーも有るかは不明です。)
状況によっては
とりあえず帰宅して
次の休みの日に車を回収することも
頭の中にありました。
ホームに着くと
まもなく列車は到着しました。
列車は2両編成でした。
車内で車掌さんの切符の拝見がありました。
トンネルを抜けて
土合駅に到着です。
土合駅は日本一のモグラ駅で
地下のホームが有名ですが
登りのホームは地上にあります。
ここにきて、あの長い階段を登るのは
嫌ですね。
駅で下車したのは
私と今回私の前後を歩いていた1組だけでした。
駅は無人で人気はありません。
特徴的な土合駅の駅舎。
付近は誰も歩いていません。
登山の為の駅と言う感じですね。
とりあえず駐車場に向かいます。
上越線の踏切からトンネルが見えます。
国境の長いトンネルを抜けると…
有名な小説の始まりに登場するトンネルですね。
私は、つい先ほど
このトンネルを通ってきました。
現在では上りの線路のトンネルですが
小説の時代は上越線のこの辺りは単線でした。
このトンネルが開通したのが1931年。
川端康成の名作と名高い雪国の
初版発行が1948年。
小説の主人公は
このトンネルを通って新潟方面に向かった
ことになります。
下りのトンネルが開通したのは1967年。
小説よりもだいぶ後の時代ですね。
土合駅の地下の下り線のホームが有名ですね。
土合橋。
この先に駐車場があります。
ようやく駐車場に戻ってきました。
さすがにこの時間は駐車場はガラガラでした。
せっかくここまで来たので
温泉に入ってから帰ります。
身体を洗う為に
ナイロンタオルも持ってきました。
前回も立ち寄った
湯テルメ谷川に向かいます。
遅めの時間なので
温泉は空いていました。
露天風呂が気持ちよかったです。
あとは安全運転で帰るだけです。
帰りの道も空いていて
思ったよりもスムーズに帰れました。
今回は谷川連峰の主脈を縦走しました。
今回のコースを歩く計画は
以前からあったのですが
やっと今回実現しました。
眺めが良く、素晴らしい稜線歩きでした。
今回はかなり欲張ったロングコースで
無事に踏破しましたが
バスの時間が気になり
慌しく歩いた印象です。
予定通りに踏破した達成感はありましたが
眺めがよく、高山植物も豊富で
なかなか素晴らしい山域なだけに
次回、この山域に来る時は
もっと時間をかけて楽しみたいですね。
今回は歩行距離が22.4kmで
普段の山行と比べて
特別長い距離を歩いた訳ではありませんが
高低差があり、登りが2605mでした。
歩いた距離以上にハードな印象でした。
実際、距離の割には時間がかかっています。
今回消費した水分
500mlペットボトル6本。
食べた菓子パン4個。
パンは多めに持参しましたが
ほとんど食べずに終わりました。
とにかくこの時期は水分補給ですね。
今回購入した日本酒。
今回購入した山バッジ。