GWの金峰山②【金峰山から表参道経由で昇仙峡へ】 | HIROのブログ

HIROのブログ

山歩き、写真を撮ることが趣味です。家では2匹の猫を溺愛しています。




続き。


金峰山に登頂を果たしました。

ここからが今回のメインです。
金峰山から昇仙峡へ向かいます。
地図を見ると御室小屋跡までは
破線ルートの上に急坂が続くので
バランスを崩さないように
慎重に下ります。





レアな角度から見る五丈石。





ハイマツ帯を通り





樹林帯に入っていきます。

踏み跡はしっかりあり

ピンクテープも無数にあるので

迷うことはありませんが

道幅は狭いです。

薮をかき分けながら進みます。

ザックに付けたマットが

枝に引っ掛かりまくります。










大きな岩がゴロゴロしています。





所々雪が残っていました。

アイゼンを使うほどではありません。





五丈石が遠ざかります。











枯れた沢を横切ります。




下を見ると深い谷です。





片手回し岩。

かなり大きな岩です。




お札に記されていた年号は

平成と令和でした。

現在でもこのコースを登る

修験者はおられるようです。







ハシゴを通過します。




五丈石と片手回し岩。





ここが今回のコースで1番の難所です。

鎖場で、岩の先がスパッと切れ落ちています。





斜めに傾いたスラブです。

30mぐらい続く長めの鎖場でした。

バランスを崩したら谷底へ真っ逆さまです。


軽装で、登りであれば

それほど難儀しないかもしれませんが

下りで、更にザックが重いと

バランスを崩したら

立て直すのが困難です。

慎重に下ります。



左手で鎖を握り

右手でカメラで撮影。





無事に鎖場を通過しました。

更にハシゴを下ります。





こんなほとんど人が入らない

マイナーな登山道でも

標識に落書きする輩はいるのですね。





鎖場か少し下った所に

建物の残骸がある広場に出ました。

ここが御室小屋跡です。





御室小屋はその昔

金峰山に登る修験者で賑わい

宿泊施設として利用されていて

お風呂もあり

入山料も徴収していたようです。


その賑わいも過去のものとなり

今では残骸だけが残っていました。





今日はここ一夜を過ごすことにします。

近くに水場があるようですが

あてにならないようなので

ここまで全ての水は背負ってきました。



今回背負った水など

プラティバス 2L

ペットボトルのジュース 2.5L

酒   0.5L

合計5kgです。

それはザックが思い訳ですね。






久しぶりにメスティンでご飯を炊きます。




十分に吸水させてから

火にかけます。




酒を飲みながらのんびり過ごします。






動画を撮影しました。

鳥の鳴き声が聞こえます。




他に登山者の姿は無く

静かな時間でした。






そして翌朝。


この日はひたすら下るだけなので

のんびり支度して

5時半に出発しました。


昨日はかなり重く感じたザックが

だいぶ軽くなっていました。





昔、小屋の前は一部石畳の道だったようです。

その名残がありました。




この辺りはテント場だったのであろうか。




苔むした原生林の中を歩きます。







枯れた沢沿いを歩きます。





小さなケルンがあります。





そこが川上牧丘林道方面の分岐点です。


ネットで調べると

川上牧丘林道の

アコウの土場からここに来て

金峰山に登った登山記録は

それなりにありますが

昇仙峡方面からの記録は少ないです。



私は水晶峠方面に向かいます。





分岐点から更に沢を下り

ピンクテープの目印から沢を離れます。





この付近の水晶峠は

その名の通り水晶が採掘できるようです。

採掘は盗掘になり違法ですが。





水晶峠へは急坂を登ります。






水晶峠に到着です。

森の中で特に眺めはありません。




苔の中の道を歩きます。









清流ですね。

手を洗います。















この辺り、カラマツ林の気持ちのいいコースです。






林道を横切ります。





そこに造林記念碑がありました。










防火帯の気持ちのいいコースです。

一部林道を通ります。








ミツバツツジの花が咲いていました。



車道に出る手前は

踏み跡が薄く、乱れた箇所があります。


私は数回、支尾根に続く踏み跡に引き込まれ

いつの間にかコースを外れてしまい

引き返すことがありました。

登山アプリの地図は必需品ですね。





車道に出る所は急斜面になっていました。

土止めの綱につかみながら車道に降りました。

斜面の上にピンクテープはありましたが

アプリの地図を見ると

地図上のコースからは外れています。

どちらが正しいのか分かりませんが

ここを降りました。






林道に合流して少し下った場所。

薄い踏み跡が続いています。

アプリの地図で確認すると

ここが登山道の入り口のようです。

入り口を示す道標はありません。





これで登山道は終わり

あとは車道を歩くだけです。

ここから先は

消化試合みたいなものと思っていましたが

ここからはうんざりするぐらい

長い車道歩きでした。






甲府森林浴広場には

桜が咲いていました。

ここまで車で来ることができます。


ネットを見ると

ここに車を置いて

金峰山に登った記録はありましたが

車道を延々と昇仙峡まで歩く人は

かなり稀のようです。






昇仙峡方面に向かいます。




見事な桜だと思ったら




そこが黒戸奈神社です。
















マウントピア黒平の分岐点。

山と高原地図では御岳林道経由のコースには

コースタイムが記されています。

荒川ダム経由のコースは

コースタイムが記されていません。


地図で見た感じ、荒川ダム経由のコースの方が

楽に行けそうです。


荒川ダム経由で行くことにします。




この道路は断崖絶壁の場所に

作られた道です。

落石がありそうで怖いですね。




ダム湖に出る少し手前で

沢沿いに歩道が見えます。




歩道の先には滝があり

パワースポットになっています。

20分ほど歩けば

滝に行けるようですが

私は立ち寄らすに先を急ぎます。




ダム湖が現れました。

能泉湖です。(のうせんこ)






ロックフィルダムですね。




昇仙峡の街中に到着しました。

多くの土産屋が並んでいます。

この辺りは観光地ですね。





バス停に到着。

運良く約15分後にはバスがきました。




甲府駅に到着です。




駅前にある信玄公の像。




次の電車まで少し時間があったので

蕎麦屋に入りました。




大月駅行きの電車に乗りました。

大月駅から東京行きの電車が接続されていました。


ゴールデンウィークなので

車両は混んでいることを予想していましたが

そこまで混んではいなくて

座って帰れました。

割と早めの時間に下山したのが

良かったようです。




今回は金峰山から昇仙峡へ抜ける

表参道を歩きました。

このコースはポピュラーな大弛峠コースや

瑞牆山荘経由のコースでは味わえない

金峰山の歴史と懐の深さを感じるコースです。


片手回し岩、

スリルがあるスラブの鎖場、

苔むした原生林の中を歩く道、

往年の賑わいの跡の御室小屋跡、

見どころが幾つもあり

途中のカラマツ林もなかなか良かったです。

誰にも会わずに静かな山歩きを漫喫できるのが

最大の魅力なのかもしれません。

長い車道歩きが難点ですが

昔の人は麓から延々と歩いた訳で

そこを歩いてこその表参道ですね。



初心者には薦められないコースですが

定番コースでは味わえない

金峰山の魅力を発見できるコースですね。






下山後、電波が通じる場所で

妻に下山の報告をしました。


すると、前日頼んでおいた馬券が

当たったことを知りました。




この日、妻は次男と東京競馬場に行って

直接馬券を購入したようです。





ちょっと嬉しい臨時収入でした。