雲取山②【三条の湯、竿裏峠、丹波天平経由で下山】 | HIROのブログ

HIROのブログ

山歩き、写真を撮ることが趣味です。家では2匹の猫を溺愛しています。



続き。


山行2日目です。



お正月のこの時期は
夜明けの時間は遅いです。
ゆっくり起きて
ご来光を見てから出発しようかな。
なんて考えていたら
他の宿泊者は
夜明けまで、まだかなり時間がある
早い時間から支度を始めています。


今回の避難小屋の宿泊者たちは
ツワモノ揃いのようです。

私はなんと無く落ち着かなくなり
私も起きて支度を始めました。

朝食は昨日のおでんの残り汁に
うどんを入れて食べました。



早い方は5時頃に出発していきました。
2人目の方も続いて出発していきました。
3人目の方は5時半頃に出発していきました。
この方は飛龍山から丹波に向かわれるそうです。

さて、残るのは私だけです。



先に出発した登山者の

ヘッドランプの灯りが見えます。





忘れ物はありません。





月が見えますが

小屋の外は雪がちらついています。


気温はマイナス5度。

寒いですが、想定していたよりも暖かいです。


5時50分、日の出までまだ1時間位はありますが

今日の行動を開始します。

当初は山頂でご来光を見ようと

思っていましたが

別に山頂でなくてもご来光は見れますからね。






私は主脈縦走路方面に向かいます。

真っ暗な中、ヘッドランプの灯りを

頼りに進みます。





三条ダルミの手前から雲取山荘への巻道。

現在は通行止めです。





三条ダルミに到着です。




雲取山方面を振り返ります。




段々と夜が明けてきました。

三条ダルミは開けていて

ここでご来光を見ようと思いましたが

まだ日の出には時間がありそうです。

先に進むことにします。





三条ダルミから三条の湯方面に向かいます。

ここから先は、

ヘッドランプが無くても歩けました。





途中で遭遇した鹿。







しばらく進むと

日の出が見えました。

今年2日目のご来光です。

初日の出ではありませんが

2番ではダメなんですか?

どこかで聞いた言葉をつぶやいたりします。







山肌も朝日に染まっています。




三条の湯に近付くと

時間的に三条の湯に宿泊した登山者が

続々登ってきます。






青岩鍾乳洞への道は通行止めです。




三条の湯に到着です。

ここで小休止します。




竿裏峠は真ん中の道を進みます。





三条の湯から竿裏峠のコースは

地図を見た感じでは

ほぼ平坦なトラバースコースに感じますが

緩やかな登り基調のコースです。




所々、道が枯れ葉に埋まっていたりします。

ザレた箇所もあり

慎重に通過します。














竿裏峠に到着です。

地図によっては、サオラ峠、サオウラ峠の

表示もありますが

私のブログでは竿裏峠に統一して

書くことにします。








ここで小休止しました。



この辺りから雪がちらついてきましたが

雨具を着るほどでは無かったです。




ここから先は天平尾根です。

歴史好きには、奈良時代にあった年号、

「テンピョウ」と呼びたいところですが

「デンデイロ」と呼びます。











尾根といっても

場所によっては草原のような

広い場所もあるコースです。

雰囲気が良く

新緑や、紅葉の時期に来たらいいかもと

思いましたが

問題は登山口までの交通機関の便の悪さですね。





丹波天平に到着です。




ここで小休止しました。









幅の広い稜線は

落ち葉が積もると道がわかりにくくなります。

この辺りはコースにはロープが張られていました。

ロープを頼りに進みます。



この辺りで登って来る登山者の1組と

すれ違いました。

三条の湯を過ぎてから下山するまでに

会った登山者はこの1組だけでした。




快適な稜線歩きは終わり

杉の植林帯に入ります。





住居の跡。

まだ車道に出るまでだいぶ距離があります。

以前はこんな山奥にも

人が生活をしていたのですね。




住居跡に生えた木が

だいぶ大きくなっています。

人が住まなくなってから

だいぶ時間が経っているようです。





この先、登山道がザレている箇所が

何ヶ所もあります。

人が住まなくなってから

道も荒れていますが

登山道なので、それなりに人は歩くので

なんとか踏み跡が道として残っている感じです。

登山道で無ければ

この道は消滅していたかもしれません。





潰れた家屋。





潰れかかった家屋。





洗濯機ですね。

形からして、昭和4、50年代の物なのか。

少なくても電気が通じている時代は

人は住んでいたのですね。





今にも崩れそうな建物の下を歩きます。





この辺り、崩れた石垣の石が

登山道に転がっていて

それが枯れ葉に隠れていて

トラップになっていて

歩きにくいです。

うっかり岩の上に足を乗せると

転倒したり、捻挫しそうです。

慎重に足を運びます。









車道に出ました。


バス停はすぐそばにありますが

この辺りはバスの便が悪いです。

バスの便が多い鴨沢方面に歩くとします。





振り返ると

これまで歩いてきた

天平尾根が見えました。




30分強、国道を歩くと

鴨沢のバス停に到着です。


付近の民家にいた猫と目が合いました。

猫はこちらを見て鳴きました。


バスの時間まではまだ余裕があり

留浦までは歩けそうですが

今回はここで登山を終了しました。


バス停には数名の登山者がバスを待っていました。





奥多摩駅に有ったスタンプ。

見つけると押したくなります。


奥多摩駅から青梅線に乗ります。





途中の川井駅からは

昨年の秋、次男と行ったキャンプ場が見えました。

さすがにお正月のこの日は

キャンプをしている方はいないようでした。




今回はお正月の山歩きでした。

百名山で多くの登山者で賑わう雲取山ですが

定番の鴨沢コースではなく

富田新道を登り

下りは三条の湯から竿裏峠、天平尾根を縦走して

静かな山歩きを満喫しました。


私にとって雲取山は

登山を始めた若い頃から何度も登っていて

私には原点とも言える山のひとつですが

山頂からの眺めは素晴らしく

山の奥深さも味わえて

やはり、いい山ですね。

また、いつか登ろうと思います。





日本百名山の著者である深田久弥氏は

雲取山の項の中で

雲取山には、丹波から竿裏峠に登り

三条の湯に宿泊、

翌日は山の家(現在の雲取山荘)に泊まり

その翌日登頂を果たして

富田新道を下ったと書かれています。


私は今回、特に意識した訳ではありませんが

概ね逆コースを歩いたことになります。