小屋の前に来ると
槍の穂先に登る登山者の
ヘッドライトの明かりが見えます。
さすがに私はヘッドライトの明かりで
危険な岩場を登るのは抵抗があるので
登るのはもう少し明るくなってからにします。
周囲の山が少しずつ明るくなってきました。
これは裏銀座方面。
正面に見える山は八ヶ岳。
薄っすらと富士山も見えます。
だいぶ明るくなってきたので
そろそろ穂先を目指します。
穂先には以前登ったのですが
せっかくここまでまで来たので
今回も穂先には登っておきたいですね。
小槍。
見た目は険しい岩場ですが
コースは整備されていて
岩にもホールドがしっかりあり
見た目ほどの難しさはありません。
だいぶ登ってきました。
穂高方面。
このハシゴを登った先が
槍ヶ岳の山頂です。
私が山頂に到着した時は
大天井岳方面から太陽が登った直後でした。
昨日はあそこからこちらを眺めた訳ですね。
私は穂先に登るのは
これで2回目ですが
日本の数ある山頂の中でも
槍ヶ岳の山頂は特別な場所ですね。
西鎌尾根方面。
朝日に輝く小槍。
その場に居合わせた登山者との会話。
あれが有名な小槍ですね。
あの踊る場所の?
そうです。あそこで踊ります。
笠ヶ岳に槍ヶ岳が影を落としています。
穂高連峰方面。
周囲が断崖絶壁なので
ちょっとビビって中途半端なアングルです。
撮り直します。
写真はこうやって撮らないとね。
山頂から動画を撮影。
ブログに初登場(?)
このブログの筆者、hiroです。
裏銀座縦走路。
その奥に見えるのは立山方面です。
北鎌尾根方面。
北鎌尾根と言えば
単独行の著者で孤高の人のモデルになった
加藤文太郎、
風雪のビバークの松濤明、両氏が有名ですね。
三角点。
絶景を満喫して
名残惜しいですが
そろそろ下りることにします。
垂直のハシゴは最初が怖いですね。
下を見ると、ものすごい高度感です。
無事に下りてきました。
売店で手拭いを購入しました。
いつも見つけては購入している山バッジは
槍ヶ岳山荘では前回購入したので
今回は買わなかったです。
水を購入。
下山する前にパンを食べて
腹ごしらえします。
下山する前に
周囲の景色を目に焼き付けます。
私には思い出深い裏銀座方面。
昔、初めて槍ヶ岳を目指した時
ここから少し下った先の千丈沢乗越で
猛烈な雷雨に遭遇したのは
忘れられない記憶です。
今日も長丁場です。
そろそろ下山を開始します。
目指すは上高地。
付近に咲く花。
ハクサンイチゲですね。
穂先が遠ざかります。
殺生ヒュッテ。
これはイワギギョウですね。
槍沢を快調に下っていきます。
途中何度か小さな沢を横切ります。
沢の水で顔を洗い汗を流します。
今回歩いたコースは水場がなかったので
久しぶりの流れる水です。
この時期でも雪が残っています。
足もとにカエルがいました。
カメラのシャッターを押した時は
岩陰に隠れていました。
意外に素早い動きのカエルでした。
ババ平のテント場。
大昔、ここでテントを張った記憶があります。
槍沢ロッヂの前にて。
木々の間から槍ヶ岳が見えます。
槍ヶ岳が見えるように
上手い具合に木を刈ってありますね。
ここで小休止しました。
小屋の自販機でジュースを買って
パンを齧ります。
小まめなエネルギー、水分補給をします。
気合いを入れ直して
行動を再開します。
抜群に透明度の高い清流です。
大昔、先程通過したババ平でテント泊した時のこと。
当時は現在のような速乾性のシャツは無く
綿のシャツを使用していました。
汗をかくと
シャツを洗濯したくなります。
この清流を見て
この清流でシャツを洗おうと思いました。
いざ洗ってみると…
後でシャツを着ると
シャツが苔臭くなっていました。
桃太郎のお婆さんみたいに
川で洗濯はするものではないな…
その時の教訓です。
だいぶ下りてきました。
前回、この辺りを歩いた時に
野生の猿に遭遇した記憶があります。
槍見川原。
ここから槍ヶ岳が見えます。
槍ヶ岳が見えるのはここが最後になります。
横尾山荘に到着。
ここはスルーします。
ここから先、上高地までは通称横尾街道、
起伏も少なく
ほとんど車道のような広い道です。
悪く言えば単調な道です。
普通に歩いて上高地まで3時間です。
ここは一気に行きましょう。
ここからギアを上げて
スピードアップして歩きます。
他の登山者をどんどん追い越していきます。
今日はずっと下りなので
体力はまだ余裕があります。
涸沢方面。
横尾からしばらく歩くと…
徳沢に到着です。
もう今日は山道を歩く訳では無く
ここでビールで喉を潤します。
そう言えば、山の帰りは
毎回ここでビールを飲んでいる気がします。
ら
ここはなかなかいいキャンプ場ですね。
さて、上高地までもうひと頑張りです。
明神岳。
こんな道が延々と続きます。
池に映った景色。
明神池の分岐点。
ここは以前行ったので
今回は寄らずに行きます。
小梨平のキャンプ場に到着です。
テント泊の手続きをします。
今日はここでツエルトを張りました。
ここならちゃんと張り綱を張れますね。
今日は山行3日目、
ここまでたどり着きました。
人気のコースを歩いていると
自分と同じ行程の方も
見受けられます。
同じコースを抜きつ抜かれつ
前後して歩いていると
他人でもなんとなく顔馴染みになります。
多少は言葉を交わします。
昨日の大天荘から今日の小梨平まで
私と前後して歩いていた
美人の山ガールの方、
ここで最後にお互い手を振って別れました。
その後、しばらくしてから思いました。
しまった‼️
あのお姉さんに
hiroのブログの宣伝をしておけばよかった‼️
これこそ後の祭りです。
詰めの甘さがhiroです。
決して山でナンパではありませんよ。
あくまでこのブログの宣伝です。
このブログを読んでくれて
こんな所を歩いたな…
こんな景色を見て、こんな花が咲いていたな…
そう思い出してくれるだけで
私は満足なのです。
夕方、少し雨が降りました。
雷も鳴りました。
雨が小降りになったところで
ご飯を炊いて、レトルトを温めます。
今回のレトルトは牛丼でした。
そう言えば、管理棟の向かいに
食堂、売店があったのを
白米を吸水してから気づきました。
先に気づいていたら
夕食は食堂で食べていました。
自炊が続くと
レトルト、インスタントラーメン、パンは
飽きてきて
特にレトルトは身体が受け付けなくなってきます。
明日は登山を終えたあと
食堂で定食を食べてから帰る!
そう思って心に決めました。
食後、付近を散策します。
売店でビールを購入して
梓川沿いのベンチに座って飲みます。
夕涼みしながら、穂高の絶景を眺めながら
飲むビールは最高ですね。
時間的には、下山後そのままバスに乗れば
今日中に帰宅することも
十分に可能でした。
私の仕事のお休みはもう1日あり
最終日は自宅でゆっくり過ごすことも
頭によぎりましたが
お休みは全部山の中で過ごすことにします。
私の夏山はまだ終わりません。
必死に歩くだけではなく
まったり景色を見ながら過ごすのも
登山の楽しみですね。
ここは素通りするには
ちょっと惜しい場所ですね。
ちょっぴりリゾート気分を味わいました。
今日、ここに泊まって良かったです。
今回のブログの最初に書きましたが
夏山登山は私にとっては
年に一度のお祭りみたいなものです。
可能な限り時間をかけて楽しみたいものです。
そして登山3日目の日が暮れていきます。
続く。