ハクサンフウロ。
ミヤマキンポウゲ。
付近には高山植物の花が咲いていました。
長いハシゴ。
次に岩場をトラバースします。
写真中央に動くものがいます。
写真をトリミングします。
野生の猿ですね。
高度を下げて樹林帯に入ります。
片側が切れ落ちています。
ここでバランスを崩したらあの世行きですね。
水俣乗越に到着。
ここはそのまま通過します。
このコースはここからが正念場です。
気合いを入れていきます。
水俣乗越から登り一辺倒では無く
アップダウンが続きます。
なかなか高度が上がっていきません。
険しいコースですが
登山道はしっかり整備されています。
階段が続くと、まるでここは丹沢みたいですね。
ガイドブック等を見ると
かなり危険な道のように書かれていますが
それほど危険は感じませんでした。
ただ、登りが続くと体力は消耗しますね。
西岳方面を振り返ります。
このハシゴを下りました。
また登りです。
段々登りが急になってきました。
徐々に高度を上げていきます。
槍ヶ岳の肩まであと1.3キロです。
もう少しの辛抱です。
山歩きあるある、
昨日の大天荘の登りと言い、
最後の数百メートルが異様にキツいですね。
ヒュッテ大槍に到着です。
登山者にとって山小屋はオアシスですね。
ヒュッテ大槍は東鎌尾根を登って
疲れが出てきた頃の
絶妙な位置にある山小屋ですね。
勿論立ち寄っていきます。
味噌ラーメンを注文しました。
全て自炊できる量の食材を持ってきてはいますが
メニューを見ると、食べたくなりますね。
それも山歩きの楽しみですね。
なかなかザックの重さが減らないのは
悩ましいところですが…
汁も残さず一気に平らげました。
お腹を満たしたら体力が復活しました。
槍の肩までもうひと頑張りです。
大喰岳の山腹に
Wの形に見える残雪がありました。
すぐ下にあるある山小屋が殺生ヒュッテです。
今、歩いている喜作新道を拓いた
小林喜作氏が作った山小屋です。
当時、この付近の山小屋は
殺生ヒュッテだけだったそうです。
私は利用したことはありませんが
歴史がある山小屋ですね。
あと400メートルですが
最後がキツイですね。
鎖場を通過します。
槍ヶ岳山荘に到着です。
表銀座縦走コースを踏破しました。
ここまでが今回の山歩きの前半です。
実は今回の山行の予定の後半は
翌日まだ暗いうちに
槍ヶ岳山荘を出発して
西鎌尾根を歩き
双六小屋から笠ヶ岳に向かうつもりでした。
割と強行スケジュールです。
でも今日の東鎌尾根の登りで
私的にはすっかり満足してしまい
翌日、強行スケジュールで歩く気は失せました。
明日、槍沢を下ってもいいかな…
そんな気持ちになりました。
今日はここでまったり過ごして
穂先は翌朝登ることにします。
今年、北アルプスのテント場は
予約不要の場所が多くなりました。
今回の山行のテント場は
全て予約不要の場所です。
その時の状況に応じて
臨機応変に対応できるのは
テント泊のメリットですね。
これまで歩いてきて
喉が渇きました。
自販機で炭酸飲料を購入しました。
一気に飲み干します。
ここのテント場は予約ではなく、早い者順です。
満員の場合、小屋に泊まるか
この下の殺生ヒュッテのテント場の利用になります。
幸い、まだ空きがあり
ここで幕営することができました。
受付のスタッフの方に
テントの大きさを詳しく訊かれました。
テントの大きさによって
指定される場所が変わるようです。
当てがわれた場所。
指定され場所はNo.1でした。
確かに狭いです。
片側が岩の壁でになっています。
かなり厳しいスペースです。
ツエルトを広げたら
それだけでスペースは一杯でした。
これでは張り綱を張れません。
強引に張ってみましたが
風に耐えられるように
しっかり張れず
仕方なく、ツエルトの取り扱い説明書にあるような
ツエルトに包まって寝ることにしました。
ここに来て、
まさかビバーク仕様で寝ることになるとは…
ビバークそのものは
私は若い頃、散々やってきているので
特に慌てることはありませんが
まさか今日、ビバーク仕様になることは
想定外でしたね。
今回の教訓は
槍ヶ岳山荘のテント場は
自立式のテントを利用すべし。
もし槍ヶ岳山荘のテント場を利用する予定の方は
要注意ですね。
実はここのテント場を利用するのは
今回が2回目で、
前回利用したのは
それは大昔、昭和の頃になりますが
古い記録を見たら昭和62年でした。
その時のテントはドーム型の自立式テントで
その時は問題無く張れました。
その時は悪天候で
テントが雨風に煽られる中のテント泊でした。
あまりの悪天候にその時の山行は
槍の穂先に登るのは諦めたのでした。
あの時に比べたら
天候がいい今回は
大したことはことはないですね。
今日はここでまったり過ごすことにします。
小屋の前のテーブルで
1人宴会の始まりです。
とりあえずビールです。
次は…
ボトルの中身はウイスキーです。
東鎌尾根。
西鎌尾根。
夕方、夕焼けが見れることを期待しましたが
ガスで見ることは出来ませんでした。
夕方になると
気温が下がってきます。
ダウンジャケットを着ます。
今頃、下界では猛暑のようですが
標高3000mを超える槍ヶ岳の稜線では
寒いですね。
日が暮れる前に
ツエルトに潜り込みます。
私は夏山登山の時は
シュラフは持参しません。
ダウンジャケットを着て
シュラフカバーに潜り込みます。
少し寒さは感じますが
寝れなくはありません。
夜8時頃、
雨が降ってきて
雷も鳴っています。
こんなビバーク状態で
最悪の状況です。
幸い、しばらくすると雨は止んで
雷も通り過ぎました。
ビバークに近い感じですので
熟睡はできませんが
なんとか一晩耐えることができました。
続く。