続き。
丹沢山に登頂を果たして、
天王寺コースを下山しました。
車道まで降りてきました。
後はひたすら林道を歩くだけです。
危険な所はありません。
暗くなってもヘッドライトがあれば、
特に問題はないだろう。
そう思っていました。
この時は。
砂防ダムから落ちる水が滝になっています。
丹沢と言えばユーシンブルーが有名ですが、
ここもキレイな青(緑色)ですね。
地図を見ると、この辺りの川は本谷川と
呼ぶようです。
私の独断で本谷ブルーとでも呼びましょうか。
もう少し下流に行くと、
川の名称は中津川となります。
単調な林道歩きですが、
周りの景色を楽しみながら行きます。
アーチを描く橋があります。
見るとガードレールで封鎖されています。
右側には新しい橋があります。
橋の名称は瀬戸橋とあります。
更に進むと、塩水橋のゲート。
ここまで一般車で入れます。
ここから登れば、丹沢山の最短コースです。
ネットで調べると、ここに駐車して
丹沢山に登った記録かたくさんあります。
しかし付近は駐車禁止のようです。
この辺りは道も狭いので、
駐車されても他の車に迷惑ですね。
ここからは時々一般車が通ります。
私も以前、ここを車で通ったことがありますが、
道幅が狭く、対向車とすれ違いに気をつかいます。
快適なドライブコースではなかったです。
キレイな夕焼けです。
と、言うことは、これから日没になります。
辺りが薄暗くなってきた頃、
道路に何かいます。
近づいてよく見ると、カエルです。
冬眠から目覚めたのでしょうか。
ここでも春を感じさせます。
車に轢かれないことを願います。
ここまでは周りの景色や自然を楽しみながら
歩きました。
暗くなってきたので、ヘッドライトを使用します。
日帰りの山行でも、万が一を考えると
ヘッドライトは必要です。
ここでは自分だけではなく、
通行する他の車にもここに歩行者がいるという
目印になります。
辺りは真っ暗になります。
見上げれば、星空。
オリオン座が見えます。
ここは山奥の林道。
全く人気はありません。
時々走り屋風の車が通ります。
暗闇の中、ヘッドライトの明かりを頼りに
1人で歩くのは、あまりいいものではありませんね。
早く帰りたいので、少し走ってみます。
普段から仕事を終えた後に走っているので、
まだ走る余力はあります。
こんなところで無理して走って転んでも嫌ですから
あまり無理はしませんけどね。
私の伯父も山登りが好きで、
昔、色々な山の話を聞きました。
その伯父に以前こんな話を聞きました。
山で1番こわいのは、人に会うことだ。
確かにこんなシチュエーションで
突然他人に遭遇するのは
男の私でもある意味こわいですね。
ふと、ヘッドライトを照らすと、
道路の脇に花束が添えられています。
ここで亡くなられた方か。
しばらく進むと、今度は霊園が。
私はそんなつもりは全くなかったのですが、
人気のない真っ暗なこんな山奥を1人で歩く私は
まるで肝試し状態です。
やがて宮ヶ瀬の湖畔沿いを歩きます。
街灯がほとんど無い真っ暗な歩道の
外側の遥か下は湖です。
ここをこんな暗闇の中を1人で歩くのは、
結構こわいですね。
やっとの思いで、宮ヶ瀬の駐車場に辿り着きました。
今朝登山を開始してから、ちょうど10時間でした。
今回もロングコースの山行でした。
こんな真っ暗で、当然付近の売店も閉店しています。
そういえば近くに温泉もあったはずですが、
今から寄る気も起きません。
後はまっすぐ帰るだけです。
ここからは自宅まで車で約1時間でした。
渋滞にはまらずに無事に帰宅しました。
今回の行動時間 約10時間(休憩時間を含む)
すれ違った登山者 8名
(登りに三峰の手間付近ですれ違いましたが、
それ以外は誰にも会わなかったです。
ほとんど貸し切りの登山でした。
休日の百名山でこんなに人に遭わないのは珍しくですね)