続き。
春の奥多摩、日原に山登りに来ています。
日原林道から八丁橋を経由して、
孫惣谷林道を歩きます。
なります。
天祖山は奥多摩のかなり奥まった場所にある山で、
この孫惣谷林道も一般的な登山道ではありません。
秩父の町の目の前にある武甲山のような
人目につく山ではありませんが、
かなり大掛かりな採掘が行われています。
しばらく進むと、関係者以外立ち入り禁止の看板が。
真っすぐ進めれば楽なのですが、
表示に従い、迂回路を進みます。
立ち入り禁止のゲートの右側から
鉱山施設を迂回する登山道に入ります。
すぐ上に小さな祠がありました。
この辺りが御供所と呼ばれる場所であろうか。
私が持っている古いエアリアマップでは(1985年版)
この辺りに御供所という表示があります。
現在の地図では、御供所という名前が消えています。
今回持参した、奥多摩詳細図にも載っていません。
天祖山は信仰の山で、往時はかなり賑わったそうです。
八丁橋から直接登る表参道。
孫惣谷から御供所を経て、天祖山の北側の
梯子坂のクビレに至る裏参道。
裏参道は現在は通行止めですが。
御供所(ごくうしょ、ごくしょ、ごごしょ、
ごぶしょ)
という言葉を調べてみると、
寺社に属して御供を整える場所(建物)
だそうです。
往時は建物があったのだろうか。
この小さな祠はその御供所の名残であろうか?
ここからが、今回の登山の最大の難所の
始まりでした。
登山道が整備されている様子はなく、
落ち葉で埋まっている上に、崩れかかっています。
急斜面で、足を踏み外せば下まで落ちそうです。
続く。