レジェンドトランペット奏者モーリス・アンドレ。




トランペットと思えない柔和な音色に一切ブレることのない完璧なテクニックは、トランペットでない他の楽器の大物奏者達ですら称賛し噂するレベル。


さらに、普通のトランペットより小さくかなりの高音が鳴るピッコロトランペットですら美しくまろやかな音で自由自在に操る様は、もはや怪物。

世界中で演奏旅行をして周り、天才トランペット奏者モーリス・アンドレの名を轟かせてきた、そんなレジェンドのこんな話を聞いたことがある。



とある冬。フランス人の定番バカンス地であるスキー場へ行ったところ、モーリス・アンドレとばったり出くわす。


しかもこの怪物、コテージの前で寒空の下、トランペットの練習をしているではないか!


「何してんの?!」と尋ねると、教会でのコンサートに向けて、寒くても吹けるようにトレーニング中なんだとか。


冬の教会は音楽家泣かせ。天井の高いだだっ広いスペースに暖房なんてあってないような物。指はかじかみ楽器はキンキンに冷え、吹いても吹いても温まらない。


天才は、この劣悪な環境下でも至高の演奏を実現するために、バカンス中の雪山でも練習を続けていたのだった。


モーリス・アンドレだけじゃなく、スポーツなど他の分野のスーパースター達も、そんなことまでやっているのか!というような逸話をよく聞く。


怪物は生まれた時から怪物なわけじゃない。怪物になるための努力の積み重ねがあって生まれるらしい。



チーン「天才は一日にしてならず!」








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