パリはスリが多い。


ので、カバンのチャックが空いたまま電車に乗ったりすると、親切にも周りの乗客が「チャック開いてるわよ!」と、だいたい教えてくれる。


リュックなんかはかなり危ない。日本からシャルル・ド・ゴール空港に着いた瞬間、リュックの中に入れていた財布とパスポートをすられ、10日ほどの滞在期間の間に警察に行ったり大使館に行ったり..と大事だった知人もいる。


私の楽器ケースもリュック型。歩きながら楽器を盗むことは不可能で、外ポケットは空っぽにしているので、いつも特に気にせず背負っている。


ある日オペラ座の眼の前、「Opéra駅」構内で友達と話しながら歩いていた時のこと。


背中にチリチリと違和感を感じる。



チーン「(誰か外ポケット開けようとしてない..??)」



後ろに手を回してみようか。逡巡したが、このまま手を回したらきっとスリの腕をつかんでしまう。つかんでどうするのだ、何も入ってないのに。第一、触っちゃったらなんか気持ち悪い。


チリチリの違和感が無くなってから外ポケットを触ってみると、しっかり開けられていた。やっぱりアジア人が並んで歩いていると、カモにされやすいんだなぁ。




つい先日、メトロを降りて友達と外を歩いていると、「よく見たらチャック全開じゃん!」と友達に騒がれる。楽器ケースの外ポケットが開ききってベロン、としていたらしい。


なんでメトロで誰も教えてくれなかったんだ!「何も入ってないからじゃない?」絶対スリだ!「アナタよく開けっ放しにしてるし、どうせ自分でやったんじゃない?」


すりか、私か、真相は闇の中。



チーン「チャックはしっかり閉めよう!」





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