先日、子供の合唱隊のコンサートにチェロ、ピアノ、クラリネットでお供をし、終演後にはバラを一輪いただきましたブーケ2




フランス人のお子ちゃま達は、物怖じせずに大人にガンガン話しかけてきます。

音速で楽器を片付けマッハで廊下を歩いていると、ホールから出てきた子供達が次々に「ボンジュール!!」と声をかけてきてくれて「とっても良かったよおねがい」「上手だったよ照れ」とお褒めの言葉をいただきました。

日本の子供ちゃん達はもうちょっと恥ずかしがりだったかな。あんまり変わらないかな。私は恥ずかしがって、もじもじしている子供だったなぁ。


しかし学校の先生は大変だ。小学生の合唱隊だったけど、もぞもぞ動き回って、一瞬だってみんなで静かにじっとしている時間はなかった。

そこへいくと、日本人の子供の鍛え上げられ方はすごい。たまにフランス人の友人や先生から、You Tubeに上がっている日本人の子供の集団行動の動画を見せられ「凄すぎるっしょ!」と言われる。「我々はそんな凄いことをしていたのかぁ〜」と逆にこちらがたまげる。


先日還暦の誕生日を迎えたお世話になった先生は、世界を股にかけコンサートやレッスンを行っている。特に日本にはしょっちゅう来ている。


ある時インタビューで、日本の教育法を知った後、自身のフランスでの教育方法に変化はあったか?と聞かれたそうだ。


「変化は一切ない!」


先生は言い切った。日本の教育は本当に凄い。でもその整然と統率の取れた日本の子供達の動画をフランス人の子供に見せて何になるのか。ただ、教育方法が違うだけ。何に重きを置いているかが違うだけ。比べることになんの意味もない、だそうだ。

一切ないと言い切ったのには少し驚いたけど、確かに仰るとおりだ。文化も気質も違う人間達を、同じ長さの物差しで測ってもしょうがない。

もちろん、「良いところを取り入れよう!」とやることもできるけど、「よそはよそ!うちはうち!」で終わらせてしまうのも、一つの手だ。簡単でいい。

他人と比べることがあまりにも簡単にできるようになって、「井の中の蛙大海を知らず」というよりは「井の中の蛙大海を知りすぎて一歩も動けず」となりかねない昨今。

「よそはよそ!うちはうち!」比べてもしょうがないじゃーん!の精神で歩いたほうが気分がいいかもしれない。

なんて偉そうなことを書きながら、しょっちゅう家で「くっそ〜あいつ上手に吹いてるなぁ!」とキーキーしている自分に言い聞かせる。



チーン「よそはよそ!うちはうち!」






にほんブログ村 海外生活ブログへ



キラキラこの記事を読んだ方へのオススメ記事⬇

星 


お月様