東京都多摩東部の自宅近くの「体験農園」の片隅に植えられている「パパイア」(英名:papaya)の樹に、先月頃から黄花が咲いていたのは知っていたのですが・・・

 

パパイアの花 撮影:2023年9月初旬 自宅近辺の体験農園

 

今朝の散歩で立ち止まって見上げると、小さな果実が幾つも育っているのに気付きました。(下写真)

 

パパイアの果実 撮影:2023年9月25日 自宅近辺の体験農園

 

老妻は、「Papaya」の事を「パパイヤ」と言うのですが、僕は、「Papaya」の発音符号が「pəpáiə」だから、「パパイア」だと思うよと言うのですが、老妻は聴く耳を持っていないようです。

 

日本園芸学会の正式呼称は「パパイア」、農業や農薬界では「パパイヤ」を正式呼称としているようですね。つまり"どちらでもOK"と言うことのようですね。

 

パパイヤの果実 撮影:タイ国 2011年2月

 

「Papaya」の漢字名を調べると、中国漢字名の「蕃瓜樹」、その他に「万寿果」と「木瓜」がありました。日本漢字名としては、「万寿瓜」と「乳瓜」がありました。

 

パパイヤの果実 撮影:タイ国 2013年3月 タイ国バンコク

 

中国漢字名の「蕃瓜樹」の意味は、「南方の国から伝来した樹木に生る瓜」となります。しかし「蕃瓜樹」は、パパイヤ科の樹であり、蔓を伸ばすウリ科ではありません。

 

日本古名の「万寿瓜」と「乳瓜」も同様だと思いますが、果実の形状が「瓜」に似ていることから「瓜」の漢字を充てたのだろうと思います。

 


 パパイヤの果実 撮影:京都府植物園 2013年9月 


「和名:乳瓜」(チチウリ)の由来は、「パパイア」の葉とか樹の傷から滴り落ちる白い液体が「乳」に似ていることから名付けられたようですね。


中国漢字の「蕃瓜樹」の正しい日本語の読み方は、中国漢字の持つ意味を翻訳する熟字訓の読み方に従って「パパイア」又は「パパイヤ」と読むべきであり、「はんかじゅ」と読むのは間違いだとする記事がありましたが・・・中国語を知らない者に熟字訓の読み方を要求しても判読不能ですよね。

 

 パパイヤの果実 撮影:タイ国の果物店 2007年10月 

 

タイ国では、「パパイア」のことを「マラゴー」(มะละกอ)と呼んでいました。

 

タイ語の「マラゴー」(มะละกอ)の由来は、僕のうろ覚えの記憶によりますと、マレー半島南端のマラッカ(มะละกา)からタイ国へ持ち込まれた後に転訛して「マラゴー」(มะละกอ)と呼ばれるようになった・・・と聴いたことがあります。

 

完熟したリコピンの多い「マラゴー」をそのまま食する人が多いようですが、僕の好みは、熟す前の青いパパイヤをサラダ風の和え物にして食べる「ソムタム」と呼ばれる料理でした。(下写真)

 

タイ料理 ソムタム WEBより拝借

 

こんなことを書いていると、隣町のタイ料理店に出掛けて「ソムタム」を食べたくなってしまいました。

 

パパイアの植物分類名

科:Caricaceae パパイア科

属:Carica パパイア属

種:C. papaya

学名:Carica papaya L.

和名:パパイア、パパイヤ

英名:Papaya