ただ、嫁姑問題って、
お国柄もでるけど万国共通だなって思います。
うちの場合は
お義母さんが
「息子を嫁にとられた。
親孝行だった息子が、
わたしを相手にしなくなった。」
それは、すべて嫁のせい!!!
と、いうところから始まりました。
実際に本当に息子が相手にしていなかったか?
というと全くそうではなく
わたしから見て、
「それやりすぎ!」レベルの親孝行な息子たち。
息子たちに甘やかされていたんですね。
お義母さん![]()
(台湾の植木屋さんにて)
ある時、親戚一同20人くらい集まって
昼食会をしてたんですけど
お義母さんが、広東語で
大声で皆に向かって喋ってるんです。
当時、全く広東語がわからなかったわたしは
全く意味がわからず![]()
みんながわたしを見るので
ちょっと、笑みを浮かべながらも
おかしなことが起こってると思ってました。
そのうち、だんなさんが怒り出し
せっかくの食事の場が台無しに![]()
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後で聞くと
義母がわたしの悪口を大袈裟
に言っていたらしく
周りの親戚一同も困っていたとか。
義母は、気に入らないことがあると
こういう風に周りにいうことが多く
「嫁のせいでわたしは苦労している」と
アピールすることがよくあったそうです。
(あの時、広東語がわからなくて幸い。
耳に入ってたら、立ち直れなかったと思う。)
親戚は、「まただな…。」
と思っていたそう。
しばらくして、
わたしも少し広東語がわかってくると
義母の言っていることが
わかるようになってきたんですが
でも、何もいうことができないわたし。
悔しい…
言い返したい…![]()
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わたしそんな人間じゃないし…![]()
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もうね。
「義母に言い返したい一心」で
広東語を奮起して勉強し始めました。
こういう時の外国語って
覚えるのが早くなります。笑
しばらくすると、
お義母さんが同じように
親戚の前でわたしの悪口を言い始めました。
「この日本娘は(名前を絶対呼ばないんです)
本当に何もできなくてね〜![]()
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わたしが面倒見てあげないと
息子も孫もかわいそうなのよ。
こうやって、
家から、いつも食べるものを
持っていってるのよ…
ああ〜、 本当にもう大変![]()
![]()
」
ええ、食べ物いただいてたんですけど
御供物のお下がりで、
もう、食べるのに戸惑うような
果物に「シワがある」ものも多かったのです。
今までのわたしなら
何も言うことができなかったでしょうが
この頃には、
多少のことは言えるようになってたし
子供が生まれて、
随分とタフになっていたということもあり
言い返すことも(伝える!ね)
増えていきました。笑
コツは、笑顔で
「皮肉を込めたブラックジョーク」
で切り返す!!!
これに限ります。
「お義母さん、ちょっと何言ってるんですか〜?
それ本当〜? ![]()
お母さんの親切は、本当にうれしいけど
もうね、わたしが作る料理とお義母さんが持ってくるもので
食べ切れないほどなのよ。
わたし、お義母さんのいうレベルには、
まだ、充分じゃないけど、
言うほど、悪くないよね。
育児も料理も掃除もやって
仕事もしている
香港人の女性なんていないわよね。
わたしって頑張ってるでしょ。
お義母さんのことも時々、
あれもこれもしてあげてるじゃない〜 ![]()
」
あくまでも「ニコッ」と笑顔で!!!
本人があまり言って欲しくないことを
優しく突っ込む。
(実際は広東語なので、うまく伝わらないと思うけど
わたしも上手に切り返せるようになりました。)
今まで何も言わなかったわたしが
広東語を理解し、
喋るようになってきたので
無茶苦茶なことは
言わなくなってきたお義母さん。
とはいえ、
老人性痴呆症でホームに入るまでは
いろいろ言われましたけどね![]()
最後には、本当にわたしに優しくなりました![]()
義母の数々の意地悪にとった対応策は
どんな形であれ
「自分の意見を正直に言う…。」
と言うことで、随分解消されました。
これで、意地悪がエスカレートしたり
お互いうまくいかなかったら
仕方がなかったと思って
縁を切ったりしてたでしょう![]()
でも、なんだかんだ
憎まれ口を叩いても
少しづつお互いに
本音が話せるようになったのも事実。
あと、家族や親戚にも
わたし自身という人間がわかってもらえていたので
10年過ぎると随分楽になりました。笑
はい、10年。
長かったのか
短かったのか…
よくわからない。
正直に想いを伝えることは
時には、荒波を起こすかもしれないけど
これが自分のやり方でした。
今日のランチ。
お取引先の香港人と。
正直に気持ちを伝える。
これって意外と勇気が必要ですよね。
どんな人間関係でも
ちょっとした勇気が必要な時もあります。
でも、大事にしていることのひとつです。
あ、タイミングや表情、態度も重要です。
ランチを一緒に食べた
香港人の子に言われました。
「正直に想いを話してくれるから
わたしもあなたにいろいろ話を打ち明けてます。」
ちょっとうれしかったですね![]()
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あの意地悪だったお義母さんと
正直に向き合えたことは、
「と〜〜〜ってもイヤな人との対応の仕方」を
教えてもらった時期でもあったのかな。
なんて、今では思えます。
この経験が
少しでも誰かの役に立てたらうれしいです。
では…




