お元氣様です。
昨日の続きです。
昨日は無垢材でした、今日は集成材について。
集成材って、無垢材に比べて、どちらかというと良くないイメージがあります。
でも近年の木造の住宅はほとんど集成材を使用した住宅です。
それは、大手のハウスメーカーから地域密着の建売業者まで基本的には同じです。
昨日のブログでも書いたのですが、ホントは無垢材の方が木としての味わいもあるし、いろんな長所もあるのですが、自然素材にありがちな狂いの問題と大工さんの技量でさゆうされると思います。
そんな集成材ですが、いいところもタップリあります。
でないと、集成材がそれほど浸透しませんからね。
集成材の長所
品質が安定している
木材はもともと水分を多く含んでいます。
乾燥の不充分が原因で、割れ、反りが生じることがあります。
集成材は、天然乾燥および乾燥装置を使用して、含水率を15%以下まで乾燥して、狂い、割れ、反りの防止を図っていますので品質が安定しています。
デザインができる
集成材は、自由なデザイン、構造計算に基づいて必要とされる強度の部材を供給することができ、無垢材では作りにくい大きな断面のものや非常に長いものや湾曲材を容易に作れます。
耐火性能に優れている
建築基準法では、柱及び梁については、表面部分が燃えても構造耐力上支障のないように断面積を大きくすることによって、木材の表面を見せたまま木造の準耐火構造とすることが可能です。
建築基準法令でも集成材の防火性能が認められています。
集成材の短所
健康上の問題
接着剤に含まれるホルムアルデヒドは、「シックハウス症候群」を引き起こす原因物質のひとつです。
眼やのどの痛み、めまい、吐き気、頭痛、皮膚疾患を引き起こす可能性があります。
耐久性の問題
集成材は接着剤で貼り合わせたものです。
「接着剤の耐久性」が問題なのです。
接着剤は湿気に弱く、また老朽化などからはく離する恐れがあります。
環境の問題
廃材を焼却処分する時、接着剤からはダイオキシンなど有毒な化学物質が発生します。
天然無垢材なら古民家や蔵を移築したり、梁や柱を再利用できます。
そのため天然無垢材と違い、リサイクルが難しい材料です。