
昨日の委員会にて、『賛成 1 対 反対 8 』で、MICE施設建設用地取得案は否決されました。
私はこの所管の環境経済委員会の委員ではないので、この採決には入っておりません。
委員会での否決の報告が、10/1に行われる今議会最終日の本会議になされた後、議員40人全員に諮られ正式決定となります。
来る本会議にて、私は明確に反対の1票を示します。
費用対効果が合わなすぎると判断したからです。
あった方がいいか?
ない方がいいか?
と言われればあった方がいいと思います。
しかしながら、長崎市にとってはあまりにも巨額な投資過ぎます。
土地から購入し、作るだけで200億円を越えます。(なんだかんだと250億円程度は予想できます。)
また、ブリックホールに毎年約2億円の維持費がかかっている事を考えると、規模からして4~5億円が毎年出ていく事となるでしょう。
50年間でさらに250億円。
これだけの借金の支払いと維持費を次世代に残し、それを上回る効果があるのか?
極めて疑問を持つとともに懸念するところであります。
強い懸念を抱きながら、あればいいなと無責任に賛成する訳にはいきません。
今長崎市はまだまだやるべき事が多数散在しています。
そして、それを全て実施していくだけの財政的余裕はなく、選びながらやっていかねばなりません。
過去の借金の返済が終わりに近づき、借金できる体質になりつつあるからと、また借金するなど、将来の見通しをどのように考えているのか根本的な所から市制運営に疑問を感じます。
また本日の新聞記事を見ると、否決を受けた市長のコメントに、
『事業自体か否定されたとは考えてないので・・』
とありますが、どういう受け止め方をしているのか、またまた理解に苦しみます。
土地の取得は否定されたが、MICE建設は否定されてないとの見解なのでしょうか?
『MICEにノー』
という事で、土地取得を否決したと認識してますが、とかく今回は理解に苦しむ論理と展開に驚くばかりです。
ご覧の方で、
MICE施設を是非長崎に!
と思う方も多数いらっしゃる事と存じます。
その考え方に対しても十分理解するところです。
ただ、長崎の性質、未来予想、身の丈を考えた時にあまりにも強い懸念を感じざるを得ませんでした。
何卒ご理解頂ければ幸いでございます。