一月程前の出来事でしたが一歳三ヶ月の娘が、土曜の夕方ぐったりしており、触ると熱いので熱を計ったところ9度8分ありました。
その日は大変暑く、熱中症になる恐れもあったので、水を飲ませようとしましたが受け付けません。
会話が通じれば水を飲ます事もできれば、どのように具合が悪いのか知る由もありますが、ぐったりのびているだけです。
乳幼児を持った時、どなたも経験しているのでしょうが、親は最悪の事まで頭をよぎり、慌てふためくのでしょうが、多分にもれず我が家もパニックとなりました。
掛かり付けの病院はもう閉まっていて、どこに連れて行ったらいいかわかりません。
そこで、119番へ電話し、この時間診てくれる所をお聞きしました。
最初、滑石の病院を教えてもらい、向かっていた所、消防局から電話が掛かってきて、
『申し訳ございません。先程の小児科は5時で終わってたので、稲佐の方の病院へ行って下さい。』
と、わざわざ親切な対応でした。
ところが、稲佐の小児科に着いた所、その日は5時迄の診療だったらしく、診てくれません。
もう一度119番し、その旨を伝えた所、
『小児科はありませんが、原爆病院で診てもらえると思います。そちらへ向かって下さい。』
と言うので、原爆病院へ向かったところ、
『ここには小児科はないので、診れません。』
とお断りされました。
そして、大学病院へ行ってみて下さいと言うので、駆けつけた所、診てもらえませんでした。
後に考えると3次救急である原爆や大学で診てもらえる訳は、よほどの事がない限りなかったのでしょうが。
しかしながら、開いているかどうかもわからず、診てもらえるかどうかもわからない病院を、119番で案内している体制は如何なものかと、後日消防局へ、
この対応と体制について、どのように思われるか質してみました。
そして、改善できる所があれば改善を要望しました。
本日、消防局長より、私が119番した際のテープまでおこして聞いてみたらしく、調査結果とともに、改善策が示されました。
今後は、
土曜日の午前中の段階で、各小児科へ営業時間の確認をする。
病院を紹介する際、病院側へ再度確認し、そのような患者さんが来られる事を伝える。
紹介が困難な場合、救急車の利用を促す。
聞き取りの段階で、緊急性があると判断した場合、緊急事案として扱う。
消防局員に対し、医療機関ごとの特性など病院照会に必要な研修を行い、親切かつ丁寧に対応する。
との改善策を、反省とともに持って来られました。
我が家で、たまたま土曜日の夕方といった医療体制の隙間に起こった事案でしたが、この事が吉となり、今後長崎の子供と保護者が、緊急事態の中、たらい回しにならない街となれば、今回の件も活かされた事となります。
幸い娘も数日高熱でダウンしてましたが、大事に至らず元気にしてます。
娘の病気が、長崎の休日の救急体制の改善に繋がり、娘に感謝です。
恐らくこれまで、発覚しなかっただけで同じ体験をされた方が多数いらっしゃった事かと思います。
消防局も猛反省しているようです。
今後は安心して、遠慮なく119番に頼って頂ければと思います。