普段からポジティブシンキングなため、大抵のことがあっても泣きはしない私ですが、、、、
そんな私でも心苦しくなるような、どうしようもない想いに駆られるときもあります。
先日次男がご近所の同クラスのお友達と遊んでいた時のこと。
お友達の親御さんがお菓子を持たせてくださっていて、二人とも食べてね~と声をかけた時にそれは起こりました。
「ううん~僕は食べへんねん。」
「お菓子食べすぎ病になりたくないからあまり食べないようにしているねん。」
お菓子食べすぎ病?!ハッとしました。
次男のクラスには糖尿病に罹っておられるかもしれないお子さんがいらっしゃったことを思い出しました。
直接は知らないですし、間接的にも聞いたことがないので確証はないのですが、
次男がケガをして朝送りに行っていた時期に、ふと落ちていた付箋を発見し、「機械の調子が悪く、コントロールがうまくできておりません。うんぬんかんぬん」という文言の付箋を見たことを思い出しました。
文言から察するに、学校に来ているときも機械を付けていて、コントロールしなければならない病気と言えば1型糖尿病ではないかと推察しました。
さりげなく「△△くん?のこと??」と聞くと案の定、「そうそう!!」.
「お菓子ばかりを食べすぎるとお菓子食べすぎ病になるから気を付けなあかんねん。」
グサッときました。
きっと親御さんは知らないのでしょう。
1型糖尿病は決して生活習慣で発症するものではないということを。
1型糖尿病は膵臓のβ細胞が壊れることによって発症する病気であり、インスリンが作られないため、血糖値が高くなり、インスリン注射が必要な病気です。
私は幸い医療事務をしていたこともあり、病気のことも、薬のことも、人よりは知識があります。
普通に過ごしている中では確かに1型糖尿病のことは知る機会はないでしょう。
ただ、同じクラスの中にコントロールを必要とする糖尿病に罹っているお友達がいて、なんで?と聞かれたときに、安易にお菓子食べすぎたから糖尿病になったんだよ。と答えることが果たして正しいのでしょうか?
知らないから。 悪意がないから。では済まされないのです。
これは発達障害の子供たちにも向けられることでもあると思いました。
見た目にはわからない、なぜか人とは合わせることができない。
きっと怠け者病なんだよ。と言われてもおかしくないんだろうなぁと。
無知は時に人を傷つけます。
お友達の親御さんはきっちりとしつけをされている方で、教育熱心な方でもあるので、その方でもこのような偏見、誤解を持っていらっしゃることを知り、心底悲しくなりました。
誤解と偏見だらけの世の中。
自分だけよければいい。自分には関係のないことだから。そんな自己中心的な人が増えないことを祈るばかりです。
そして、自分もそうならないように気を付けたいなと思います。