モード誌編集者歴35年の
平工京子(ひらくきょうこ)です。
現役の雑誌編集者、
そして究極の
「おひとりさま」である私が、
1年間毎日ブログを
書き続けた結果、
「ブログ添削」という、
新しい道を見つけました。
あなたの大切なブログを
たくさんの方に
読まれるブログへ
大変身させるために、
雑誌編集者歴35年の
スキルを持つ私が
「ブログ添削」の
プロを目指します。
先週、近所の花屋さんで
買った桃の枝。
最初はつぼみばかりだったのが、
花が開いてきました。
なんと、可憐なこと。
その姿が目に入るだけで、
しあわせな気持ちになります。
お花ってすごい。
この桃の枝は、
たったの580円でした。
豊かさって
お金じゃないのよね、
と、私が思うのは、
こんな時。
お花を買って部屋に飾る
こころのゆとりや、
お花を生けるセンス、
美しさを愛でる感受性。
ひとことで言い表すと
フランス語で言うところの
「サヴォワ・ビーブル」、
生活をアートとして
楽しむためのノウハウ、
という言葉が
いちばん近いかもしれません。
そういうものを
自分が持っていれば
お金がたくさんなくても
生活に豊かさを感じる事が
できます。
ですから、
本当のことを言うと
「お金を稼いで豊かさを手に入れる」
という、言葉を目にすると、
私は、ちょっと痛さを
感じてしまうんです。
少なくとも、
共感はできないんですよね。
もちろん、
お金がまったくないと、
こころのゆとりも
持てないと思うのですが、
ブランド品や
高級な食事が大好きで、
お金で手に入るものでしか
豊かさを実感できない。
もし、あなたがそうだったら、
たくさんお金が必要です。
でも、お金とは関係なく、
自分がしあわせになれる術を
知っていたら、
お金はそんなにいらないし、
お金を稼ぐ事から
もっと自由になれるはず。
たとえば、
私の愛する英国紅茶の世界。
日本の茶道ほど、
きびしくはありませんが、
紅茶を楽しむための
ノウハウがあって、
それを知っていれば、
大金をかけずに、
まいにちお家で
こころ豊かな
お茶の時間を過ごせるのです。
そのノウハウのひとつが
お花を飾ることなのですが、
私は、このオリエンタルな
ティーのセッティングに
何か小さなお花を飾りたくて
桃の枝を買ったのでした。
(↑クリックすると、飛びます)
それから、
写真にはうつりませんが、
お茶を楽しむには
お湯の温度がとても重要。
紅茶であれば、
カップとティーポットを
よく温め、お湯は直前に
カンカンに沸騰させて
熱々を注ぐこと。
このひと手間があると、
ティーバックでも
格段においしくなるし、
逆を言うと、
どんなに高級な紅茶でも
ぬるいお湯でいれたのでは
美味しくならないのです。
高級品を買ったり、
高級な店に出入りできるように
なるために
お金をたくさん稼げるように
なるよりも、
生活の中のノウハウとか、
物の背景にあるカルチャーを
知ること意識した方が、
すっと豊かになれる、
と、私が思う理由は
こういうところにあります。
私が、英国紅茶に目覚めたのは
バブル真っ盛りの80年代。
世の中はゴージャスなもので
溢れかえっていましたが、
私はそのころから、
お金では手に入らない
こころが豊かになるような
ライフスタイルに魅かれていました。
これからの時代は、
お金でしか手に入らない欲望を
あおるような風潮は下火になり、
昔の日本人が持っていたような
物をたいせつにする
サステナブルなライフスタイルに
共感する人が増えてくると思います。
私は、もう20年以上、
白金台に住んでいるのですが、
以前の高級なイメージとは
少し変わってきていて、
24時間営業のドンキホーテや
100円ショップのある
住みやすい街になっています。
私が580円の桃の花を買ったのは
通りから少し入ったところで
ひっそりと営業しているお花屋さん。
正直、今の私には、
白金台に住むのは
ちょっと贅沢過ぎるのですが、
サステナブルを心掛けながら
もう少し、ここで
頑張ってみたいと思っています。
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