「ちゃんとしなきゃ」
「いい人でいなきゃ」
「迷惑をかけちゃいけない」
そんなふうに、自分を律してがんばってきたあなたへ。
その思いは、きっと優しさからきている。
誰かに嫌われたくなくて、
期待を裏切りたくなくて、
本当は泣きたくても、笑ってきたんだと思う。
でもね――
それって、すごく苦しかったよね。
「ちゃんとしている自分」しか、認めちゃいけない気がして。
「できない私」は、価値がない気がして。
だから、倒れそうなくらい疲れていても、
「もうちょっとだけ頑張ろう」って、自分にムチ打ってきた。
その結果、心がパンクしてしまった人を、僕はたくさん見てきた。
そして、かつての僕自身も、まさにそうだった。
心ってね、「ちゃんとしすぎる」と壊れるんです。
たまには崩れていい。
できない日があってもいい。
誰かに迷惑かけたって、それで関係が壊れるなら、それまでの関係。
自分の心の声を、無視し続けないで。
泣きたいときに泣く。
怒りたいときに怒る。
何もしたくないときは、何もしない。
そんな「どうしようもない自分」を許してあげられたとき、
人生ってちょっとラクになるんです。
だってね、
本当の意味で人に優しくできるのは、
自分に優しくできるようになった人だけだから。
あなたの「いい人」は、もう十分すぎるほど伝わってる。
だから、これからは「自分にも、いい人」でいてくださいね。
今日のひらっちのココロの処方箋は・・・
「ちゃんとできない私」こそ、ちゃんと愛してあげよう。
誰かのいい人にならなくていい。
“ちゃんとできない私”も、あなたの大切な一部なのだから。
あなたは、そのままでもう十分素晴らしいんだからね。
公認心理師・心理カウンセラー
平川 裕勝