他人の問題。
自分に直接関係ないこと。

それに首を突っ込んで、
いつの間にか「自分の問題」にしてしまう人がいる。

問題を抱えていないと、自分が何者か分からなくなる。
だから、問題を探し続ける。
“問題のない日常”を、落ち着いて受け取れない。

でも本当は、問題は外ではなく、自分の中にあるのだ。

誰かを助けることで、
自分が立派な人間だと感じたくなったり。
どうにもならない問題を考えて、
賢い自分でいたくなったり。

そんなときは、
“問題を必要とする自分の不安定さ”に、
そっと目を向けてみよう。

なんとかしようとしなくていい。
「あの人はあの人で大丈夫。私は私で大丈夫」
そう思って、握りしめている問題を、
不安なまま手放してみる。

その「何もなさ」が、
安心な世界への入り口なんだ。