凍結胚輸送① | 2人目妊活日記

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海外で不妊治療をしています。

内膜の厚みがクリニック基準に達したので、凍結胚を輸送することを決めました。

 

以前、クリニックでは輸送業者を紹介しないと伝えられていたので、「自分で輸送業者を探します」とドクターに言いました。 するとドクターが「輸送業者はこちらで手配します」とのこと。 何日待ってもドクターの秘書から連絡が無いため、業を煮やしてこちらから連絡。 輸送業者を2社紹介してもらい、手順も教えてもらいました。 そこにはしっかりと「クリニックが輸送の手配を行う」と書いてありました。

 

秘書は10日間の休暇を取り、その後も全く連絡なし。 輸送の手配がどうなっているのかヤキモキしながら待っていました。 電話で確認したところ、「輸送手配はあなたが自分でするのよ」と。 そして「輸送費も自分で払ってね」と。 メールに書いてあることと全然違う! 輸送の契約書までサインさせられたのに。 じゃあクリニックから請求がきている1500ドルは何に使うのかと聞いたところ、事務手続き費や、両国間クリニックの培養士同士のやり取り費用、マウスを使っての実験、凍結胚保管料だと。 ちなみに、後日談ですが、日本と加ナダ間の培養士同士のやり取りは全て私が間に入って行いました。 それなのに費用発生…。 「いつもは自分達でやるんだけどねー」だって。 日本は基本的に英語が通用しない国、そして日本のクリニックからも英語が話せるスタッフはいない旨、事前に連絡を受けていました。 なので仕方ないかと…。 まあ、でもこの加ナダのクリニックに任せているといつまでも放ったらかしにされそうで怖かったので、間に入れたのは良かったとします。 

 

日本のクリニックでの凍結胚保管期日が迫っていたので、急ぎました。

 

輸送業者は加ナダの業者3社、日本の業者3社から見積もりを取り、最も安い見積もりを出してきた加ナダの業者に決めました。 私自身、加ナダで同じ業界(フォワーダー)で働いた経験から、日本側の業者が高い見積もりを出してくるのは予想していました。 日本は確かにサービスがいい、でも見積もり料金は加ナダの業者の2倍以上(一番高い見積もりで45万円ほど)を出してきました。 なので加ナダの業者と電話で話し、クリニックにも今までこの業者からドライシッパーを受け取った際に問題が無かったことを確認。 もし何か問題が起きた場合は自分でなんとか解決できるだろうと思ったので、この業者にお願いすることにしました。 料金は保険料込みで2650加ナダドル也(日本円で20万ちょっと)。

 

一番悩んだ点は、全てを業者任せにするか、それともドライシッパーだけ借りて自分で運ぶか。 ちょうど夫がその頃日本に一時帰国中でした。 エア加ナダに問い合わせたところ、「液体窒素は通常は危険品だけど、移植に使うための凍結胚をドライシッパーで運ぶ(液体窒素を染み込ませている形)であれば、機内に持ち込みしても良い。 でも事前申告が必要」とのこと。 これを利用すれば、少し費用を下げることができるし、何しろ一番の利点は人が運ぶので通関などの煩わしさが減り、早く運ぶことができる。 でも夫は賛成しませんでした。 輸送業者によると、ドライシッパーは基本的に常に立てた状態で置いておきます。 飛行機の中でも倒れないよう足の間に挟んでおくなどするそうです。 飛行時間と乗換え時間を合わせると、約一日のフライトなので、その状態を保っておくのは緊張が続いて疲れると。 そんなわけで、全工程を輸送業者にお任せすることになりました。

 

次回に続きます。